「ロボット兵器は昭和30年代に実在したが、発展することなく失われたため実在が疑われていた」という設定を軸に構築された、独自のストーリーを持つリメイク作品。SF考証の確かさで知られる長谷川裕一の作風が発揮され、ロボット同士の活劇という原作に準ずる物語の一方で、ロボット兵器の消滅にまつわる経緯を描く。単行本1 - 2巻の巻末には、前述の設定に基づき、現代の研究者が著した論文の形で鉄人に関する考証がまとめられている。 なお、本編に続く「現代編」の構想が存在したが、実現しなかった。巻末論文の著者として名前のみ登場する「松井一郎」は、現代編の主人公として設定されていた人物である。
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