就職を控えたある年の冬、『高谷悟(主人公)』は、同窓生から一本の電話を受け取る。それは当時の恩師が亡くなったという知らせだった。
一向に先の見えない就職活動にうんざりしていた悟は、それを口実に10年振りに山村を訪れ、旧友たちとの再会を果たす。そこで思い出したのは、10年前のあの夏のこと。たった1ヶ月しか居なかったけれど、鮮烈な印象を残し風の如く忽然と姿を消した謎の美少女:かのかのこと。彼女とは二人だけの秘密もあった。そして悟は、再びあの少女の面影を見る・・・・・・それはまぼろし?彼女の実像と行方を求めて山村を探し始めた悟は、10年前に彼女が残した日記を見つけ出した。そこに綴られていたのは、運命と戦う少女の心の声。
結局彼女の謎に迫ることは出来なかったが、彼女の残した日記は、悟の心をゆっくりと動かしていく・・・・・・。
more...