『シンクロニシティ』
ある日、栄子は恋人からプレゼントされた時計のサイズを直すため時計店を訪れると偶然高校時代の友人、朱美に出会う。成人式以来の再会に喜ぶ二人。しかも時計を直しにきた理由に始まり、恋人の名前、彼氏とつきあい始めた日まで同じであることが判明する。そんな二人の会話をバーで聞いていたマスターがそれはシンクロニシティという現象であると伝える。偶然の一致が重なり興奮する二人だった。がある事に気付いた瞬間二人の顔から笑顔が消える。今日、8月7日は12年前の高校時代、二人も加担したいじめが原因で友人が自殺した日だった。さらに栄子たちに思いもかけない恐ろしい”偶然の一致”が襲いかかる・・・!
『貼られる!』
椎名毅(成宮寛貴)は銀行の一流バンカーとして活躍していた。上からは信頼され下からは頼りにされ、椎名あっての融資課といわれるほどの成績を誇る。ある日、タクシーに乗った毅は運賃がいつもより高いと運転手にたずねるとその瞬間自分の体に直に「難癖つけるクレーマー」というレッテルが貼られていることに気付く。
この日を境に周りの人間の評価がレッテルとして体に貼られるようになっただけでなく、周囲の人間が発言とは裏腹に毅を酷評していることを知り毅は愕然とする。
『捨て魔の女』
女子アナウンサーの栞は29歳にもなりながら未だアナウンサーとして花開かず妹には向いてないのではと心配されるほど。そんなある日、たまたますれ違った僧侶に声をかけられ、何かを得たければ何かを捨てなければいけないとの言葉をかけられる。一番のお気にいりのシャツがレポート中に破けてしまったその日、抽選会場で高級牛肉が当たる。そんなことをきっかけに何かを捨てると良い仕事が舞い込んでくる、という体験をした栞はついに身の回りの大切なものを捨て始める。ついに栞が行き着いたところとは・・・。
『車中の出来事』
時は昭和30年前半頃、舞台は走る列車の中。
ある車両の最後尾、向きあわせに乗り合わせた3人の男を中心に物語は展開していく。
猪首の男と隣り合わせに座る優男。彼の前に座ったのがキザな男。実は猪首の男が警察で優男は護送されている途中だったのだ。この3人が実はある麻薬取引を巡る事件と大きな関連があるらしい。3人の化かし合い、駆け引きの中から真実をたぐりよせていく。最後の最後まで先が読めない!真実がわからない!
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