経営破綻した日本航空(JAL)の業績が急回復している。会社更生法の適用からわずか2年で営業利益は2000億円に、世界のエアラインの中でもトップの収益力を誇るまでになった。再生を託された京セラ創業者の稲盛和夫氏が持ち込んだ“アメーバ経営”と“フィロソフィ”は、どのようにJALに浸透し社内を変えていったのか。再生の軌跡をたどる。(「週刊ダイヤモンド」編集部 須賀彩子) 「JALには利益について責任を持つ人がいなかった。これはダメだと思った」──。 2010年2月~12年2月、日本航空(JAL)の副社長を務めたKCCSマネジメントコンサルティングの森田直行会長は、就任当時の印象をそう振り返る。 10年1月19日に会社更生法の適用を申請したJALの経営を立て直すため、民主党政権から請われて同年2月に京セラ創業者の稲盛和夫氏がJAL会長に就任した。森田氏は、その稲盛氏の右腕として対応した。

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“アキバの変容”に、「秋葉原再開発計画」がもたらしたものは大きい。同プロジェクトは、秋葉原にビジネスパーソン、女性を含む一般客、外国人観光客を新たに呼び込んだと評価されている。一方で、批判の声も少なくない。“再開発は、オタクを排除するものだ”と──。プロジェクトの中心人物が、真相を激白する。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 河野拓郎) 妹尾 堅一郎(せのお けんいちろう) 1953年東京都生まれ。東京大学特任教授(知的資産経営総括寄付講座、東大イノベーションマネジメントスクール実施責任者)。一橋大学大学院MBAなどの客員教授を兼任。NPO法人産学連携機構理事長。慶應義塾大学経済学部卒業、富士フイルムを経て、英国ランカスター大学経営大学院博士課程満期退学。領域横断かつ実践的な研究実績を買われ、複数の政府調査会・委員会の会長や委員も務める。著書に『アキバをプロデュース』(アスキー新書)、『

閉塞する日本経済に突破口が見出せないなか、オタク文化とその象徴たる秋葉原に注目が集まっている。秋葉原が“尖った街”ならば、宮脇修一・海洋堂社長はその切っ先だ。「週刊ダイヤモンド」9月25日号(9月21日発売)の特集「アキバ変態(メタモルフォーゼ)」に先行して、“先駆者”が語るアキバ論をお送りする。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 山口圭介、河野拓郎) 宮脇 修一(みやわき しゅういち) 海洋堂社長。1957年大阪府生まれ。現在のフィギュア文化の立役者。創業者である父・修氏と共に、大阪府の一模型店であった海洋堂を、日本を代表するフィギュアメーカーに育て上げた。同社は美少女、ロボットから恐竜、仏像に至るまであらゆるフィギュアをリリース。その高い造形力は世界的な評価を受け、「チョコエッグ」の爆発的ヒットで、ユニークな企業として一躍注目を浴びた。著書に『造形集団 海洋堂の発想』(光文社新書)。

大阪府内で「すべての土木・建設工事がストップする」という異常事態が間近に迫っている。府内で営業する生コン業者・輸送業者が全面ストライキに突入しているからだ。 すでに製造を担う生コン製造業者約90社が、7月5日までに無期限の出荷停止を宣言。工場の操業をストップさせた。これは、大阪府内の全生コン業者の7割に相当する数字だ。 さらに12日からは、生コンをミキサー車で工事現場に搬送する主要圧送業者のほぼ全社にあたる約60社までもが全面ストライキに入ると宣言した。このまま事態の打開が図られなければ、事実上、大阪府内の現場ではほとんどの工事が止まることになる。 そもそもの理由は、生コン業界の窮状にある。生コン製造業者は、メーカーからセメントを買い、水や骨材などと混ぜ合わせて生コンを製造。それを商社などを通してゼネコンに販売する。そのほとんどが中小零細企業で、地域ごとに組織された共同組合を通じて仕事の受

「たかが不眠。少し眠れないだけだ」──そう侮るなかれ。 「睡眠は食事同様、生命現象の基本中の基本。睡眠不足は栄養不足と同じようなもの」と、国立精神・神経センター精神保健研究所の白川修一郎客員研究員。眠りの質の低下はさまざまな病気の発症につながると警告する。 特に注意が必要なのは、高血圧だ。睡眠不足は心臓に負担がかかり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)などによる突然死のリスクを高めることが研究でわかっている。 肥満が気になる人も要注意だ。米コロンビア大学が約8000人に実施した研究の結果によると、睡眠が5時間以下の人は、7〜9時間の人に比べて 73%も太りやすかった。これは「睡眠不足になると、食欲を抑えるレプチンという物質が減り、逆に食欲を高めるグレリンという物質が増えるため」(白川氏)である。 「理想の睡眠は7時間。6時間半〜8時間眠る人は健康リスクが低い」
経済・金融・企業情報をタイムリーに伝えるビジネス誌。定期購読やバックナンバーの購入もできます。ページ数:40ページ 目次を見る なぜ、今なおドラッカーなのでしょう?仕事で困難に直面し、組織で悩みを抱えている多くの人が、ドラッカーに救われます。経営者や会社員だけではありません。高校の野球部のマネージャーなどもそれぞれの悩みに応じて、ドラッカーの著作や言葉に心を動かされ、はたと気づかされます。政治社会への関心から出発し、マネジメを提唱、発展させたドラッカーは、自らを観察者、社会生態学者と称しました。その視線の中心には常に人間がありました。だからこそ、その指摘は本質を突き、説得力を持っているのです。
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