中国の国営企業で元売の中国石油が大幅な人員削減を発表しました。理由は簡単です。原油高を製品価格に転嫁できず、収益が悪化したからです。なぜコスト高を製品価格にできないかといえば、中国政府が石油製品の価格を統制しているからです。インフレと貧富の格差が拡大するなかで、中国政府にとってガソリンなどの価格を低く抑えておくことは政治的に重要なのです。しかし、そのことで市場機能は歪められ、中国は石油製品に対する過剰需要が常に存在しています。昨年の11月と今年の6月に中国政府はガソリンやディーゼルの小幅な値上げを実施しました。しかし内外格差は依然として大きなものです。今回は原油高と価格統制と中国経済について分析します。 原油価格は1バレル140ドル前後で推移している。原油価格の上昇はさらに続き、200ドルまで上昇すると予想する専門家もいる。こうした急激な原油価格上昇の背景に発展途上国が高成長を続け、石油需
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