東京都立大学大学院 人文科学研究科 社会行動学専攻 社会学分野 社会学教室 博士前期課程の受験をお考えの皆様へ:近年の大学院入試の動向をふまえて 2014年11月20日 所属教員一同作成本教室の博士前期課程入学試験は、外国語、基礎知識、論文、口頭試問から成 りますが、近年、受験生の皆様のあいだに基礎知識の準備不足が目立つようにな ってきています。過去の出題は公開されていますし、それを一読すれば明らかな ように難問・奇問のたぐいは一切ありません。にもかかわらず十分に得点できな いことの背景には、学部で社会学を専攻しておらず、社会学修士号を目指す前段 階において必要な指導を受けていない方が増加しているからであると推察されます。 各々尊重すべき課題意識や将来展望を抱き、専攻を変えてまで本教室を志望す る方々を、所属教員一同はこれまで歓迎してきましたし、今後も変わらず歓迎し ます。そうした方々が
数字は嘘をつかない、嘘つきが数字を使う。この"数字"を、"科学"にしても成り立つ。本書は、その仕組みを明らかにする。 むかしパトロン、いま予算。科学にはカネがかかる。研究費の必要性に説得力を持たせるため、しばしばレトリックが用いられ、時には大言壮語になる。そして、科学がカネになる下地と下心があるとき、科学はある種の神話を生み出す。人は見たいものを見て、信じたいものを信じる。その行動を正当化するための物語こそが、科学っぽい語り口をした神話なのだ。 そして、ひとたびイノベーションと認められ、政策化されると、神話はブームになる。科学的な検証はなされないまま、今度は信心が神話に説得力を持たせ、ブームは維持されてゆく。本書では、科学が神話を生み出し、神話がブームに変化する構造を解き明かす。 その事例として1950-60年代の殺虫剤DDTと、1990-ゼロ年代のナノテクノロジーを題材に、メディア、行政

学研教育出版とブックビヨンドは、電子書籍版『まんがサイエンス』シリーズを50%オフで配信している。対象の電子書店は、「楽天Koboイーブックストア」「BookBeyond」「AmazonKindle ストア」の3店舗。期間は7月10日まで。 今回のセールは『まんがサイエンス』の14巻までの電子書籍化を記念したもので、1巻~14巻を通常価格の半額の286円(税別)で販売している。また、1巻と14巻から1話ずつ掲載したダイジェスト版も無料配信中。 『まんがサイエンス』は1987年に『5年の科学』で連載をスタートした、あさりよしとおさんの代表作(ほかに『宇宙家族カールビンソン』『ワッハマン』など)。「ロケットのひみつ」「発酵食品」「海魚と川魚」など科学的なテーマを取り上げ、主人公の小学生と専門家のやりとりを読みながら、科学について勉強できる内容となっている。現在は『大人の科学マガジン』で連載中

「科学史」という学問を知っている高校生はどのくらいいるのでしょうか? 「科学」の「歴史」を扱う科学史は、決して知名度の高い分野ではないと思います。「いったい科学史ってどんな研究をしているんですか?」「科学だから理系科目? それとも歴史だから文系科目?」そんな疑問を、大学に入るまで「科学史」をご存じなく、また「理系と文系がわかれていること」に苦しめられてきたという科学史家・隠岐さや香先生にぶつけてきました。(聞き手・構成/金子昂) ―― 最初に隠岐先生のご専門である科学史はどのような研究をしているのかをお教えください。 社会学者の筒井淳也さんが「社会学はなにか」という質問に対して、「どう答えても他の社会学者から違うと言われてしまう」とお話になっていましたが(*)、科学史も同様で、ひとによって言うことが違うんですよね。例えば、わたしはフランス語圏の研究を行っていますが、英語圏とフランス語圏の研

WILLPOWER 意志力の科学 作者: ロイ・バウマイスター,ジョン・ティアニー,渡会圭子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2013/04/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (16件) を見る 文字通り意志力の本。ダイエットしようとして萎えたり、先送りしたり、やろうと思っていたのにいざやろうとするとつい別のことをやってしまったり、自分の意志力の弱さで泣きを見る場合は多い。どうすればいい? どうにかできるの? ということで、これはぼくが訳したエアーズ『ヤル気の科学』と同じテーマを扱った本だ。ぼくも人間だし、自分の訳した本は当然熟読しているので、テーマが重なっているとついつい自分の訳した本をひいき目に見たくなってしまう。が……これに関する限り、このバウマイスター本のほうが優れている。 ヤル気の科学―行動経済学が教える成功の秘訣 作者: イアンエアーズ,Ian Ayres,

科学を語るとはどういうことか ---科学者、哲学者にモノ申す (河出ブックス) 作者: 須藤靖,伊勢田哲治出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/06/11メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (20件) を見る本書は物理学者須藤靖と科学哲学者伊勢田哲治による科学哲学を巡る対談集である.実際には対談時のやりとりをベースにして,双方が調整しつつ加筆修正を加えており,メリハリの利いたきびきびとした対談に仕上がっている.帯を含めた装丁も大胆で,思わず手に取りたくなるうまい作りだ. 対談にいたる経緯は須藤の「はじめに」と伊勢田の「終わりに」にそれぞれ書かれている.須藤は因果を巡る「あまりにも的外れ」な議論が科学哲学においてなされていることを知り,その後に知り得たことも含めた科学哲学についての批判的な講義を駒場において行う.その講義案を伊勢田がネットを経由して閲覧し,

この本の内容 哲学者の議論を「的外れ」と憤慨する科学者と、科学者の視野の狭さを精緻に指摘する哲学者による妥協なき徹底対論。価値観の異なる者同士が科学を捉え、語り合うためには何が必要か。 著者 須藤 靖 (ストウ ヤスシ) 1958年高知県安芸市生まれ。東京大学大学院理学系研究科教授。著書に、『一般相対論入門』『ものの大きさ』『解析力学・量子論』『人生一般ニ相対論』『三日月とクロワッサン』『主役はダーク』など。 伊勢田 哲治 (イセダ テツジ) 1968年福岡県福岡市生まれ。京都大学大学院文学研究科准教授。著書に『疑似科学と科学の哲学』『哲学思考トレーニング』『倫理学的に考える』など。共編著に『科学技術をよく考える』など。 読者の声 この本に寄せられた読者の声一覧 須藤さんと伊勢田さんのとくに因果関係に関する見解の相違が興味深かった。今後とも本書のような書籍を出版してもらいたい。 (かわとし

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