理系の二人が高学歴アイドルユニット・学歴の暴力を結成したのが2021年6月。ユニットの同名曲『学歴の暴力』や、人生に敷かれた軌道から外れる覚悟を歌う『今まで真面目に生きてきたけれど』など学歴社会をテーマとした曲の数々で衝撃のデビューを果たしました。以来「仕事が休みの日は、ほぼライブ」というほど、精力的に活動しています。 いったいなぜ学歴を前面に押し出したアイドル活動を始めたのか。彼女たちに話を聞いてみました。そこには、高学歴ゆえの悩みや痛みがあったのです。 高学歴だけど「自分に自信がない」 ──ライブでの「低学歴の方も、高学歴の方も、一緒に楽しみましょうね!」というかけ声、最高です。 なつぴ なつ(以下、なつ)「あれはお客さんがめっちゃ笑ってくださるので必ず言うんです。けれども内心は、“いつか誰かに怒られるんじゃないか”、“誰かを傷つけているんじゃないか”と不安で」 ──いやいや、他のアイ

台湾の「窓」に魅せられた女性台湾の「鉄窓花(てっそうか)」をご存じですか。鉄窓花とは「防犯」を目的に住宅やビルの窓などに取り付けられる「鉄格子」のこと。日本では「面格子(めんごうし)」と呼ばれています。 防犯のために窓に取り付けられた「鉄窓花」。image by:tamazo 侵入を防ぐ目的で窓に設置された鉄窓花。けれどもいかつい用途に反し、見た目はとても愛らしい。その名の通り「花」をデザインしたタイプが多く見受けられ、ほかにも幾何学模様がリズミカルに並ぶなど、台湾の風景をいっそう華やかにしているのです。まるで「防犯」というシビアさを、かわいさで緩和しているかのよう。 桃園。image by:tamazo 幾何学模様が並んだ鉄窓花。image by:tamazo そんな台湾の鉄窓花に魅了されたのが、大阪にお住いの女性、tamazo(タマゾー)さん(49歳)。普段は放送局で情報入力をする仕

木緒(きお)なち氏 プロフィール: MF文庫J刊『ぼくたちのリメイク』などをてがける小説家、ゲームシナリオライター、グラフィックデザイナー、Vtuber、経営者。多彩な肩書を持ち、アニメ『ご注文はうさぎですか?』などのロゴデザインでも知られるが、自身原作のアニメ化は今回が初。大阪府出身の福岡県育ち、大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。 この夏の新番組アニメ『ぼくたちのリメイク』が早くも話題となっています。10年前にタイムスリップし、大学一年生から人生をやり直す主人公の姿に「私もあの頃に戻りたい」「僕も人生をリメイクしてみたい」と共感の声が湧きあがっているのです。 主人公の橋場恭也(はしば・きょうや)は28歳の売れないゲームディレクター。勤めていた会社が奔放経営により2016年に倒産し、遂に無職に。落ち込んでいたある日、ふと自分が「10年前にタイムスリップしている」と気がつきます。手にしていた

取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。◆◆◆ 「千里ニュータウンで過ごした日々は、大げさではなく、人生で最も自由を謳歌した時期でした。いまだに千里ニュータウンで暮らしていたころの夢をよくみるんです。団地が立ち並ぶこの街には、楽しかった想い出しかない。街への感謝の気持ちでいっぱいなんです」 そう語るのは、およそ30年にわたり演劇界をにぎわせ続ける俳優・演出家の伊藤えん魔さん。舞台のみならずドラマや映画、怪談の語り部として、幅広く活躍しています。 演劇人の美意識に大きく影響を与えた「千里ニュータウン」 身長182センチ。体重120キロ。「怪優」として名を馳せる巨漢、えん魔さん。大きな身体はその名のとおり、魔界からやってきた使者のよう。地底から響き渡るかに聴こえる低音ヴォイスも魅力。去る

取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。◆◆◆ 「六甲(ろっこう)の魅力はやっぱり、山と海、どちらも楽しめるところ。特に六甲山は暮らしに溶けこんでいます。高速道路を走っていて六甲山が見えてくると『ああ、地元に帰ってきた~』と、ホッとするんです」 そう語るのは六甲在住の人気ラジオパーソナリティ、若宮テイ子さん。 スタジオで話すラジオパーソナリティ若宮テイ子さん(ご自身のInstagramより)若宮テイ子さんは1979年にNHK-FMの全国ネット「朝のポップス」でデビュー。以来、今年でラジオパーソナリティ歴43年目を迎えるラジオ界のレジェンドです。これまで在阪のほぼすべての放送局で番組をうけもち、現在はラジオ大阪「ハッピー・プラス」(金)にレギュラー出演しています。 関西はもとより日本各

取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。◆◆◆ 「生まれたときから最寄りは京都駅。京都タワーを見て育ったんです。京都駅周辺は、ほんまにおしゃれでした。ファッショナブルで素敵なお姉さん、お兄さんが歩いてはる。『なんてカッコいいんやろ。私もいつか、あんなおしゃれな服を着て歩いてみたい』って、子ども心に憧れていました」 中学時代まで京都駅周辺に住んでいたアリスセイラーさん(58)は、そう語ります。 京都在住のアーティスト、アリスセイラーさん アンダーグラウンドロック伝説の歌姫が登場!アリスセイラーさんは1981年に結成したバンド「アマリリス」のリーダー。孤高にして伝説にして現役バリバリのアーティストです。 1981年、結成当時のアマリリス 数々のリリース作品 これまで彼女が生みだしてきた音

「本が飛ぶように売れた」。かつて日本には、そんな時代がありました。そして書籍がもっとも売れたと記録される1996年に亡くなったベストセラー作家がいます。それが「ミステリーの女王」こと山村美紗(やまむらみさ)。東京の一流ホテルで執筆中に死亡。戦死・殉職とも呼べる凄絶な最期を遂げたのです。 山村美紗の名を誰しも一度は耳や目にした経験があるでしょう。200冊以上の著書は、ほとんどがベストセラー化。「山村美紗サスペンス」と冠がついたドラマは死後24年が過ぎた今なお揺るぎない人気を誇ります。凶悪事件が起きる舞台の大半は京都。「京都には山村美紗が人を殺さなかった場所はない」とまで言われています。 ▲夫の山村巍氏が描いた山村美紗の肖像油画。タイトルは「殺人事件」 しかし、膨大な量の小説を書き遺した山村美紗ですが、正体を知る者は少ない。ゆえに「他の作家が京都を舞台にミステリーを書くことを許さなかった」「担

▲パクチーブームの火付け役のひとりである現「台灣食堂」オーナーシェフである田淵雅圭さん。パクチーを普及させるべく奮闘した狂騒の日々を振り返っていただいた。大阪のオフィス街、博労町(ばくろうまち)。 かつてここに異色の、というか緑一色のレストランがありました。その名も「GoGoパクチー」。 パクチーがまだ日本では珍しく、大衆の意見が「パクチーを知らない」あるいは「パクチーは苦手」の2択しかなかった頃に、あえて「パクチー料理専門店」として看板を掲げた勇気あるお店です。 「GoGoパクチー」は、店主の田淵雅圭(たぶちまさよし)さん(現36歳)が、自らグリーンにボディペインティングを施し、「パクチーマン」と化して奔走しました。おかげでパクチーブームが巻き起こり、「東のパクチーハウス。西のGoGoパクチー」と並び称されるほど流行の最先端をいったのです。 『メシ通』でも、2017年に取材をいたしまし

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