西オーストラリア州にあるASKAP電波望遠鏡は1967年に機能を停止したNASAの人工衛星から強力な電波信号を受信した/Alex Cherney/CSIRO (CNN) オーストラリアの天文学者らは2024年6月、奇妙な電波信号を捉えた。それは地球に近い位置から発せられた非常に強力な電波信号で、一瞬の間、空にある他のすべてのものよりも輝きを放った。その発生源の探査は、地球周回軌道上のゴミ問題の増加をめぐる新たな疑問を引き起こした。 当初、研究者らは自分たちが何らか新種の天体を観測していると考えていた。 西オーストラリア州カーティン大学電波天文学研究所の准教授、クランシー・ジェームズ氏らが観測したデータは、36基のパラボラアンテナからなるASKAP電波望遠鏡から得られたもので、アンテナはそれぞれ3階建てほどの高さに及ぶ。研究チームは通常、このデータから「高速電波バースト」と呼ばれる、遠方の銀

イーロン・マスク氏が創業した米宇宙企業スペースXが開発中の宇宙船「スターシップ」が18日深夜、米テキサス州の打ち上げ拠点「スターベース」でエンジンの燃焼試験中に地上で爆発した。同社がX(旧ツイッター…

ホンダは、再使用型ロケットの離着陸実験に国内の民間企業として初めて成功した。北海道・大樹町の打ち上げ施設からロケットを午後4時15分に垂直に打ち上げ、およそ1分後に着陸させた。 通常のロケットは打ち上げた後に廃棄される”使い捨て型”だが、「再使用型ロケット」は打ち上げた後に着陸させて再び打ち上げることができる。それにより打ち上げコストの大幅な削減と打ち上げの高頻度化が期待されている。 実験に成功したのは、ホンダの技術開発を担う子会社「本田技術研究所」。自動車のガソリンエンジンの開発で培った燃焼技術や制御技術などを応用した。ホンダは2030年までに試験機を宇宙に打ち上げ、人工衛星などを運ぶ小型ロケットの商用化を視野に入れている。「再使用型ロケット」の開発は、米・スペースX社が先行しているが、ホンダも宇宙輸送システムの事業化に向けて一歩踏み出した形だ。

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2025年5月15日に小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」の停波運用を行い、探索運用を終えました。今後は「IKAROS」の追跡業務は行わず、すべての運用は終了となります。 「IKAROS」は2010年5月21日に金星探査機「あかつき」と相乗りで打ち上げられ、ソーラーセイルおよびソーラー電力セイルの実証に世界で初めて成功しました。フルサクセス達成後、2011年12月には推薬がほぼ枯渇し姿勢制御が困難になったため、冬眠モード(シャットダウン状態)と冬眠明けを繰り返すようになりました。冬眠明けに電波を受信するには冬眠モード期間中のソーラーセイルの軌道・姿勢運動を正確に予想することが必要であり、冬眠明けに「IKAROS」を探索することでこの運動モデルの妥当性を検証し、精度を向上させることができます。4回目の冬眠明けまでは「IKAROS」の

いざというときの衛星通信…だけじゃないんです。 衛星を使ったインターネットサービスは、イーロンマスク率いる、SpaceX(スペースエックス)が提供するサービスStarlink(スターリンク)がフロンティアとしてそのシェアを広げています。一方で、実は日本にも衛星を利用したネットワークが用意されていることをご存知でしょうか。 MWC Barcelona 2025でNTTグループが展開するNTT C89という宇宙ビジネスブランドを取材させていただいたので、今回はそのご紹介です。 3つの衛星がそれぞれの役割を担いますImage: ギズモード・ジャパンNTT C89は、衛星を利用してインターネット接続を行なうのですが、既に実用化が進んでいます。構成するのはGEO、LEO、HAPSという3つの衛星です。ざっくり言うと、電波の届きにくい場所を支えつつ、地表のスキャンもしてデジタルツインを作成してくれてい

アメリカの企業が開発した無人の月着陸船が月面着陸に成功し、民間企業としては世界で2例目となりました。月をめぐってはアメリカのほか、日本の企業も、ことし、月面着陸に挑戦する予定で、各社の開発競争が進んでいます。アメリカの宇宙開発企業「ファイアフライ」はことし1月、無人の月着陸船「ブルーゴースト」を南部フロリダ州から打ち上げました。 この着陸船が2日、月面に着陸し、民間企業としては去年2月にアメリカの別の企業が成功したのに次いで、世界で2例目となりました。 着陸後に公開された画像には、月面や着陸船の一部のほか、船体の背後の宇宙空間に地球が小さな点として写っています。 今回の着陸船にはNASA=アメリカ航空宇宙局などが開発した実験機器10台が搭載されていて、月の表面の砂の調査など、今後の月面での宇宙飛行士の活動を想定した実験が行われる予定です。 月をめぐっては、アメリカの企業のほか、日本のベン

tanu @tanukiponkich イーロンマスクの伝記にはイーロンが追うべき数字を設定する場面が何度か出てくる。注意深く読むと普通の感覚とはだいぶ違う数値を設定している事に気がつく。ロケット打ち上げの時は「省略する部品の数」だった。多ければ多いほど良い。普通の感覚ではロケット打ち上げに必要な推力(エンジンの出力) 2024-12-11 04:29:44 tanu @tanukiponkich を目標設定すると思う。もしくは一機あたりのコストとか。でも結果的に部品を減らす事が打ち上げ成功につながっていた。その次はテスラ。積載するバッテリーの量だった。普通は航続距離を目標設定にする。バッテリーの積載量を目標設定すると「バッテリーの使い方を変えて航続距離を上げる」という工夫 2024-12-11 04:34:29 tanu @tanukiponkich をしない選択をする事になる。目標は技

日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は26日、運用を終了したと発表しました。 JAXAなどが開発した無人探査機「SLIM」は、ことし1月、日本として初めて、世界でも旧ソビエト、アメリカ、中国、インドに続く5か国目となる月面着陸に成功し、従来は数キロメートルだった目標地点との誤差を、55メートルにとどめる「ピンポイント着陸」を実現しました。 「SLIM」は、およそ2週間ごとに訪れる“月の夜”のマイナス170度の低温に耐える設計にはなっていなかったため、当初の計画では、着陸後数日間で月面のデータを取得し運用を終了する計画でしたが、実際には“月の夜”を3度越え、着陸のおよそ3か月後の4月末まで、通信することができていました。 5月以降もプロジェクトチームが「SLIM」との通信を試みていましたが、確立できなかったことから、JAXAは機能を停止する信号

ことし1月、日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM」が得た月面の岩石のデータを解析した結果、月の内部に存在し、月の起源を探るうえで重要な手がかりになる「カンラン石」の存在を確認したと立命館大学などの研究グループが明らかにしました。 これは、27日に千葉県で開かれた学会で立命館大学や会津大学などの研究グループが明らかにしました。 研究グループは、ことし1月に日本初の月面着陸に成功したJAXA=宇宙航空研究開発機構の無人探査機「SLIM」に搭載された特殊なカメラで観測した月面の岩石のデータを解析しました。 その結果、「カンラン石」の存在を示すデータが得られたということです。 この「カンラン石」は、かつて月の内部にあった可能性があるとして、研究グループは今後、詳しい化学組成を調べることにしています。 月の内部の「カンラン石」を分析し、地球のものと比較できれば、月は、地球に別の天体が衝突して一

日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は27日夜、探査機からの応答を確認したと発表しました。マイナス170度の低温となる“月の夜”を越えたのは2月に続き2度目で、搭載しているカメラで月面の撮影などを行ったということです。 JAXAなどが開発し、ことし1月、日本初となる月面着陸に成功した無人探査機「SLIM」は、およそマイナス170度に下がる“月の夜”を越えて搭載している太陽電池の向きに太陽が当たったことから、2月、通信を再び確立しました。 その後、着陸地点はまた夜に入っていましたが、JAXAは、着陸地点に光が当たってきた27日夜、探査機からの応答を確認し、通信が確立できたとして、2月に続き「再び越夜に成功した」と発表しました。 JAXAによりますと、「SLIM」は月の夜の低温に耐える設計になっていないということですが、2度にわたって厳しい月の夜

和歌山県串本町で、民間ロケット発射場から国内初のロケット打ち上げが行われたが、直後に爆発し、失敗に終わった。ロケット発射場から離れた観客が集まる場所では、「ごー」という地鳴りのような音が聞こえ、観客からは悲鳴があがった。 【画像】発射直後に爆発 山林火災も発生 13日午前11時すぎ、串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から全長18メートルの小型ロケット「カイロス」が、打ち上げられたが、発射直後に爆発した。 民間の発射場からの打ち上げは日本で初めてで、搭載している政府の小型衛星の軌道投入に成功すれば、民間単独ではこちらも国内で初めてとなる。 「カイロス」は当初、3月9日に打ち上げが予定されていたが、安全確保のための警戒海域に船舶が残っていたため延期されていた。 爆発後、ロケットの破片などが落下し、発射場周辺は一時、炎に包まれた。 地元の消防が消火活動に当たっているが、けが人などの

1月20日、月面への着陸に成功した日本の無人探査機「SLIM」についてJAXA=宇宙航空研究開発機構はこれまでに探査機から送られたデータなどから着陸目標地点との誤差を100メートル以内とする世界初の「ピンポイント着陸」に成功したことを発表しました。 日本の無人探査機「SLIM」は1月20日未明、世界で5か国目となる月面への着陸に成功しました。 25日、都内で開かれた会見でJAXAはこれまでに探査機から送られたデータなどを詳細に解析した結果探査機は着陸目標地点から東側に55メートルほどの地点に着陸したと推定されることがわかったと明らかにしました。 従来、誤差が数キロメートル単位とされてきた月面着陸で、誤差100メートル以内を目指す世界初の「ピンポイント着陸」に成功したと発表しました。 また搭載していた2機の小型の探査ロボットも正常に機能したことが確認され、月面で撮影された画像にはメインエンジ

月面への着陸に挑戦した無人探査機「SLIM」について、JAXAは午前2時すぎから会見を開き、「着陸には成功した」と発表しました。 この中で、JAXA宇宙科学研究所の國中均所長は「私どもとしましてはソフトランディングには成功したと考えている。その理由は、探査機が正常にテレメーターを地球に送信していて、搭載機器がおおむね健全に動いているということを意味している。高度10キロから降りたので、うまくいっていないのであれば高速で激突していたはずだ。そうなれば探査機の機能はすべて失われていたはずだが、着陸後もデータが地球に送り届けられているということは、当初の目的としていたソフトランディングに成功した証左だと考えている」と述べました。 会見で、太陽電池が電力を発生せず、バッテリーを使っている状況について、「いまのところは数時間、バッテリーの電力がもつであろうと考えている。バッテリー電力を温存するために

月面着陸の成功は、旧ソビエト、米国、中国に次ぐ4カ国目。日本時間23日午前9時半ごろに着陸し、着陸地点を含む月面の写真をXで公開した。 日本では今年4月、宇宙ベンチャーのispaceが月面着陸に挑戦して失敗。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月26日、月探査機「SLIM」を種子島宇宙センターからH-IIAロケット47号機で打ち上げる予定だ。 関連記事 日本初の月探査船「オモテナシ」、月面着陸を断念 「引き続き復旧を図る」 JAXAは22日、日本初の月探査機「OMOTENASHI」(オモテナシ)の月面着陸を断念したと明らかにした。通信が確立できなかった。 民間初の月面着陸「達成できないと確定」 アイスペース株はストップ安売り気配 宇宙ベンチャーのispaceは26日、月面着陸は達成できないと確定したと発表した。株式市場ではispace株がストップ安売り気配となっている。 JAXA、月着陸実

インド宇宙研究機関=ISROは、インドの無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」が日本時間の23日夜、月への着陸に成功したと発表しました。月面への無人探査機の着陸に成功するのは世界で4か国目で、月の南極付近への着陸の成功は世界で初めてです。 インド宇宙研究機関=ISROは、7月14日、南部アンドラプラデシュ州にある宇宙センターから無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」を打ち上げました。 月に向けて順調に飛行を続けてきた探査機は、日本時間の23日午後9時15分ごろから降下を始め、ISROによりますと、午後9時半すぎに月への着陸に成功しました。 インドの宇宙センターでは、探査機が月面に着陸したことを確認すると、技術者たちが大きな歓声をあげ、立ち上がって拍手をして喜んでいました。 月面への無人探査機の着陸に成功するのは、旧ソビエト、アメリカ、それに中国に次いで世界で4か国目です。 また、水が氷

ロシア極東のボストーチヌイ宇宙基地で無人月探査機「ルナ25号」を乗せて打ち上げられるロケット=11日(ロスコスモス提供、AP=共同)ロシア国営宇宙企業「ロスコスモス」は20日、11日に打ち上げた無人月探査機「ルナ25号」が予定していた軌道を外れて月面に衝突し、消失したとみられると発表した。ルナ25号は21日にも人類史上初となる月の南極付近に軟着陸し、水の有無の調査を始める計画だったが、失敗した。 これに先立つ19日、ロスコスモスは、ルナ25号に「予定された飛行が不可能になる異常事態」が発生したと発表していた。ロシアにとって月探査機の打ち上げは、前身の旧ソ連による1976年のルナ24号以来、約半世紀ぶりだった。

大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi 地味に「なぜ種子島にロケット発射場があるのか」が話題ですが、そもそも「なぜ日本で宇宙ロケットを打ち上げられるのか」って、非常に面白い観点で。 日本って世界的に見ても、宇宙ロケット打ち上げに適した場所なんですよ。2023-06-03 22:09:03 大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi 宇宙ロケットは大きく分けて、真東へ打ち上げる場合と、南北どちらかへ打ち上げる場合がある。極軌道衛星は北極と南極を結ぶような「縦の軌道」だけど、南へ打ち上げても地球の裏側では北へ飛ぶことになるので、どっち向きに打ち上げてもいいです。2023-06-03 22:10:30

26日未明、日本のベンチャー企業が開発した着陸船が世界初の民間による月面着陸に挑みましたが、着陸予定時刻のあと通信が途絶え、計画していた着陸はできませんでした。 着陸船に何が起きたのか、当時の動きは、時系列でお伝えします。 「ispace」が開発した月着陸船は、26日午前0時40分ごろ、月面に向けて降下を始め、およそ1時間後に着陸する計画でした。 会社の説明によりますと、月面に向けて降下を始めたあともガス噴射で速度を落とす制御を計画どおりに開始し、姿勢を変えながら最終的な降下地点までたどりついたことも確認されたということです。 しかし、着地に備えた状態で降下していた際、着陸の信号をとらえないまま高度の情報が0になり、さらにマイナスの値になったということです。 着陸船はそのまま降下を続け、その後、速度が増加して通信が途絶えたことから、会社では、残りの燃料がなくなり、最終的に月面に落下したと推

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