サイエンスクリップ 「貴金属、全員集合!」の合金作ってみたら 元素の性質一変 京都大など2022.03.25 草下健夫 / サイエンスポータル編集部 人類は古来、金属にさまざまな元素を混ぜて合金を作り、利用してきた。元素の組み合わせや比率により多彩な性質が生まれるが、組み合わせる方法が分からず、精密な原子のレベルでまだ実現していないものも多いという。こうした中、貴金属の8元素全てを使って合金を作ることに成功したと京都大学、信州大学などの研究グループが発表した。物質の性質を大きく左右する電子の詳しい状態も調べた。各元素がバラバラの時とは性質が一変しており、この成果を手掛かりに、化学反応を促す優れた触媒が生まれるかもしれない。 スパイスを自由自在に 化学者の夢 「僕ら化学者の夢ですよ、原子を自由自在に混ぜるのは。まるでインドのトップシェフがスパイスを鼻と舌を利かせて使い分け、100人のお客さ

根岸さん 人工光合成に挑戦へ 1月2日 19時18分 ノーベル化学賞を受賞した根岸英一さんが、地球温暖化の解決に向けて、国内の研究者およそ120人と研究プロジェクトを立ち上げ、二酸化炭素から資源や食料を作り出す、いわば「人工光合成」の実現に挑むことになりました。 根岸英一さんが、去年ノーベル化学賞を受賞した「クロスカップリング反応」は、特殊な金属の触媒を使って有機物どうしを結びつけるのが特徴で、この触媒はこれまで液晶テレビや医薬品などの開発に利用されてきました。根岸さんは、こうした金属の触媒を使って、地球温暖化の解決に挑む研究プロジェクトを新たに立ち上げることになりました。具体的には、金属の触媒を使って二酸化炭素からコメや麦のような食料やバイオエタノールのような燃料を作り出す、「人工的な光合成」とも言える新しい化学反応の発見を目指すということです。プロジェクトには、東京大学や京都大学など国
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