【オスロ共同】ノーベル研究所は9日、同日午後1時(日本時間同午後9時)にオスロで予定されていたノーベル平和賞受賞者の記者会見は中止されたと明らかにした。
スウェーデン・アカデミーへ入るドアを開ける女性=10日、スウェーデン/Jonathan Nackstrand/AFP/Getty Images (CNN) 今年もノーベル平和賞の受賞者が11日にスウェーデンで発表される。その間にも、イスラエルやレバノンなど世界50カ国以上で武力衝突が続く。 スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)所長ダン・スミス氏は、そうした衝突を抑える上での「世界秩序機関の無能ぶり」を見せつけるため、ノーベル委員会は今年の平和賞授与を見送るべきだとCNNに語った。 中東、ウクライナ、スーダン、西アフリカ、ハイチ、ミャンマーなど、世界各地で激しい紛争が起きているとスミス氏は述べ、「冷戦終結前以来、我々が経験したことのない規模で戦闘と殺人が続いている」と指摘。「我々はそこへもっと多くのエネルギーと関心を向ける必要がある」とした。 その上で「ささやかな提案」と

スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は日本時間の10日午後8時すぎ、ことしのノーベル文学賞の受賞者に、韓国の現代文学を代表する作家のハン・ガン(韓江)氏(53)を選んだと発表しました。 ハン氏は1970年韓国の南西部クワンジュに生まれ、首都ソウルの大学で文学を学びました。 1993年に詩人としてキャリアをスタートし、その後、小説家としての活動を始めました。 代表作には2007年に発表された小説で、ある日、突然肉食を拒否するようになった女性の行動をきっかけに、家族の葛藤や、精神が崩れていく主人公の姿を描いた小説「菜食主義者」があります。 この小説が高く評価され、2016年、ハン・ガン氏はアジアの出身者としては初めてイギリスで最も権威ある文学賞の翻訳部門にあたる「ブッカー国際賞」を受賞し、世界的に注目を集めました。 多くの作品が日本語に翻訳され、日本でも人気の高い作家です。韓国人がノ

2024年のノーベル化学賞は「コンピューターを用いたタンパク質の設計」の功績で米ワシントン大学のベイカー(David Baker)教授に,「コンピューターを用いたタンパク質の構造予測」で英国Google DeepMindのハサビス(Demis Hassabis)氏とジャンパー(John Jumper)氏に授与される。 タンパク質は20種類のアミノ酸が数珠つなぎになった分子だ。それがくねくねと折りたたまれて,複雑な立体構造をとる。この「数珠つなぎ」と「立体構造」の間に,「50年来の生物学のグランド・チャレンジ」と呼ぶべき,大きな未解決問題があった。タンパク質の立体構造予測だ。 タンパク質の立体構造予測は,タンパク質の生化学はもちろん,創薬や医学研究の観点からも実現が望まれてきた。タンパク質の形状や表面の微細な凹凸などがタンパク質の機能を左右するからだ。 構造予測の歴史 1970〜1980年代

2024年のノーベル物理学賞は,「人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にする基礎的発見と発明」の功績で,米プリンストン大学のホップフィールド(John Hopfield)名誉教授とカナダのトロント大学のヒントン(Geoffrey Hinton)名誉教授に授与される。 ある技術が社会で広く使われ生活や産業を大きく変えたとき,その原点に立ち戻り,最初の一歩となった成果にノーベル賞が授与されることはしばしばある。今回の授賞がまさにその例だ。物理学賞を受賞した2人は1980年代に,今,最も注目が集まっている人工知能(AI)の根幹である人工ニューラルネットワークの基礎を築いた。 ヒントになったのは,磁性の振る舞いを語るのに使われている物理学のモデルだ。磁性体はしばしば,互いに影響を及ぼし合う電子のスピン(自転の向きに相当する)が縦横に並んだモデルで記述される。各スピンはお互いの距離と相互作

WAKEMI Akira 釆睪 晃 @awakemi 京都にある大谷大学の教員。手持ちの時間と能力とを無視した好奇心に振り回されて、しばしば義務の履行を忘れる。基本的に独り言で、色んな性質のものがゴッチャです。あまり他人様にお見せできるようなものではないかも知れません。真宗大谷派恵日山長光寺の住職でもあります。 https://t.co/uc5p6MEwVA WAKEMI Akira @awakemi 今回のノーベル文学賞発表の報道で印象的だったのは、受賞者発表されても日本には書店に並べる日本語訳がないという状況だった。 ノーベル文学賞を受賞するほどの人は既にいくつもの賞を受賞していたりノミネートされていたりする。そういう人の作品が日本語に訳されていないというのだ。2023-10-06 07:30:36 WAKEMI Akira @awakemi 文学は、外国語が日本語に最も翻訳されやす

2022年4月、来日したカタリン・カリコ氏(左)とドリュー・ワイスマン氏。ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった=東京都内 今年のノーベル生理学・医学賞が「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼ばれる遺伝物質を使った新型コロナウイルスワクチン開発の立役者の2人に授与されることが決まったことを受け、中国で失望の声が広がった。国内の交流サイト(SNS)には2日、「なぜ私たちのワクチンの開発者は名前が挙がらないのか」などとする投稿が相次いだ。中国政府はコロナ流行時、海外のワクチンを受け入れない一方で中国の国産ワクチンの接種を大々的に進めた。市民の間では国産ワクチンの効果に疑問を持つ声も多かったが、政府は発展途上国を中心に海外にも中国産ワクチンを大量に提供し、国際的な貢献をしたと自負している。

ことしのノーベル生理学・医学賞の受賞者に新型コロナウイルスのmRNAワクチンの開発で大きな貢献をしたハンガリー出身で、アメリカの大学の研究者カタリン・カリコ氏ら2人が選ばれました。 スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞の選考委員会は日本時間の午後7時前に記者会見し、ことしのノーベル生理学・医学賞に、新型コロナウイルスの「mRNAワクチン」の開発で大きな貢献をした ▽ハンガリー出身で、アメリカのペンシルベニア大学の研究者、カタリン・カリコ氏と ▽同じくペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン氏の2人を選んだと発表しました。 カリコ氏らは人工的に合成した遺伝物質のメッセンジャーRNA=mRNAをワクチンとして使うための基礎となる方法を開発しました。mRNAにはたんぱく質を作るための設計図にあたる情報が含まれています。 これを人工的に設計し、狙ったたんぱく質が作られるようにして体内で機能

この度,本学のリスト・ベンジャミン氏がノーベル化学賞を受賞しました。 同氏は,2018年から本学の化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD(アイクレッド))の主任研究者として,有機触媒を用いた新規反応開発に係る研究に取り組んでおり,2020年5月からは特任教授としても在籍しています。 受賞に際して,本学関係者からのコメントをお届けします。 総長 寳金 清博本学は,文部科学省の事業「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に2018年に採択され,化学反応創成研究拠点(ICReDD)を同年10月に設立しました。 ICReDDは,第一線の研究者を世界から多数集め,優れた研究環境ときわめて高い研究水準を誇る世界から目に見える研究拠点として活動しています。 世界的なネットワークの中で研究しているICReDDにおいて,ノーベル賞受賞者が出たことは大変光栄です。 今後も,こういった研究ネットワ

リンクNHKニュース ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏 二酸化炭素の温暖化影響を予測 |NHKニュース 【NHK】ことしのノーベル物理学賞の受賞者に、大気と海洋を結合した物質の循環モデルを提唱し、二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に影響… 403 users 5870 リンクWikipedia 眞鍋淑郎 眞鍋 淑郎(まなべ しゅくろう、Syukuro Manabe、1931年9月21日 -)は、アメリカ合衆国の地球科学者(気象学・気候学)。学位は理学博士(東京大学・1958年)。プリンストン大学客員研究員、国立研究開発法人海洋研究開発機構フェロー、米国科学アカデミー会員。姓の「眞」は「真」の旧字体であるため、新字体で真鍋 淑郎とも表記される。アメリカにおけるニックネームは「suki(スーキー)」。アメリカ合衆国気象局大循環研究部門研究員、アメリカ合衆国海洋大気庁地球流体力学研究所上級研究

ことしのノーベル物理学賞の受賞者に、大気と海洋を結合した物質の循環モデルを提唱し、二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に影響するという予測モデルを世界に先駆けて発表した、プリンストン大学の上級研究員でアメリカ国籍を取得している真鍋淑郎さん(90)が、ドイツとイタリアの研究者とともに選ばれました。 日本人がノーベル賞を受賞するのはアメリカ国籍を取得した人を含めて28人目で、物理学賞では12人目になります。 真鍋さんは現在の愛媛県四国中央市の出身で、東京大学で博士課程を修了後、アメリカの海洋大気局で研究を行いました。 そして、大気と海洋を結合した物質の循環モデルを提唱し、二酸化炭素が気候に与える影響を世界に先駆けて明らかにするなど地球温暖化研究の根幹となる成果などをあげてきました。 真鍋さんは現在、アメリカのプリンストン大学で上級研究員を務めていて、アメリカ国籍を取得しています。アメリカのノーベ

2020年ノーベル経済学賞は、スタンフォード大学のポール・ミルグロム教授とロバート・ウィルソン名誉教授が受賞。「オークション理論の改良と新しいオークション形式の発明を評して」が理由。 応用事例としてまっさきにあがるのが、米国FCC(連邦通信委員会)の「電波オークション」「周波数帯オークション」です。これは、携帯端末事業などに使える無線周波数帯の使用免許を競売にかけるというものです。市場規模は何千億~数兆円になると思います。 「新しいオークション形式の発明」というのは、複数の財を同時に売り出す「組み合わせオークション(複数財オークション)」に関するものでしょう。これは、入札者が複数の財を組み合わせて「パッケージ」とすることができて、そのパッケージごとに値段が異なるのが特長です。 組み合わせオークションは、複数の使用免許を同時に競売にかけるのに適しています。全米の無線周波数帯使用免許といっても

ことしのノーベル物理学賞に、ブラックホールに関する研究で大きな貢献をしたイギリスのオックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏ら3人の研究者が選ばれました。 受賞が決まったのは、 ▽イギリス・オックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏、 ▽ドイツのマックス・プランク地球外物理学研究所のラインハルト・ゲンツェル氏、それに ▽アメリカ・カリフォルニア大学のアンドレア・ゲッズ氏の3人です。 ペンローズ氏は、20世紀最大の物理学者と言われたアインシュタインの一般相対性理論によって、ブラックホールの形成を証明したことが評価されました。 また、ゲンツェル氏とゲッズ氏は、宇宙の観測技術を発達させ、私たちの銀河の中心部にあると見られていた、太陽のおよそ400万倍の質量の超巨大ブラックホールの存在を明らかにしたことが評価されました。 世界的な科学雑誌で去年の画期的な10の科学成果にも選ばれた世界初のブラッ

ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰さんは、化学に興味を持つきっかけが、大阪の吹田市立千里第二小学校に通っている時に、担任の教師からロウソクが燃える仕組みを科学的に解説した本、『ロウソクの科学』を薦めてもらったことだったと、会見などで紹介しています。 ノーベル賞の授賞式に出席するため訪れているスウェーデンのストックホルムでも、吉野さんは「ノーベルレクレチャー」と呼ばれる記念講演や現地の日本人学校を訪れた際など折に触れてこのエピソードを紹介しています。 吉野さんはことし10月のNHKのインタビューの中で、本を薦めた当時の担任が女性の新任教師で名前が「内藤先生」だったと記憶していると話し、「私の好奇心をくすぐっていただきました。ノーベル賞につながりました。先生がご存命でしたら、ぜひお会いしたいです」と話していました。 NHKが吉野さんの同級生や、小学校の関係者、当時の記録などを元に取材を進める

2019年のノーベル化学賞が、旭化成名誉フェローの吉野彰氏ら3人に授与されることに決まった。吉野氏はパソコンやスマートフォン、電気自動車(EV)などの内部に組み込まれる「リチウムイオン2次電池」の発明者の1人。過去の業績によって国内外の化学関係の主要な賞を総なめにしてきており、「もはや残るはノーベル賞だけ」と言わていた。受賞に際して、2018年10月31日に公開した同氏のインタビューを再配信する。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁) ――数年前から、吉野さんは「ノーベル賞に最も近い男」と言われてきました。とりわけ、世界の自動車産業で電気自動車(EV)が盛り上がってきた2016年以降は、充電が可能なリチウムイオン2次電池の可能性が注目されています。そんな中で、周囲からは「今年こそ、受賞を」との期待が高かったと思います。 今年(18年)、ノーベル賞の受賞がかなわなかったことは非常に

ノーベル化学賞を受賞することが決まった旭化成名誉フェロー、吉野彰さん(71)のリチウムイオン電池開発では、同社発祥の地、宮崎県延岡市だからこそできた「ある実験」が重要なカギを握った。 リチウムを使う…

ことしのノーベル化学賞の受賞者に、スマートフォンなどに広く使われ、太陽発電や風力発電などの蓄電池としても活用が進む「リチウムイオン電池」を開発した、大手化学メーカー「旭化成」の名誉フェローの吉野彰さん(71)ら3人が選ばれました。日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含めて27人目、化学賞では8人目です。 ことしのノーベル化学賞に選ばれたのは、 ▽大手化学メーカー「旭化成」の名誉フェロー、吉野彰さん(71)、 ▽アメリカ・テキサス大学教授のジョン・グッドイナフさん、 それに▽アメリカ・ニューヨーク州立大学のスタンリー・ウィッティンガムさんの3人です。 吉野さんは大阪府吹田市出身で71歳。京都大学の大学院を修了後、旭化成に入社し、電池の研究開発部門の責任者などを務めたほか、おととしからは名城大学の教授も務めています。 吉野さんは、「充電できる電池」の小型化と軽量化を目指

ドナルド・トランプ米大統領。ニューヨークの国連本部で(2019年9月23日撮影)。(c)SAUL LOEB / AFP 【9月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日、ニューヨークで24日から開かれる国連総会(UN General Assembly)に合わせて行われたパキスタンのイムラン・カーン(Imran Khan)首相との会談冒頭、自身がノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞していないことは不公平だと不満を表明した。トランプ氏は報道陣に対し、「もし選考が公平なら、私が多くの件についてノーベル賞を受賞していただろうが、そうなってはいない」と発言。 また、バラク・オバマ(Barack Obama)前米大統領が就任直後にもかかわらず、「国際外交と人々の協力関係の強化への並々ならぬ努力」をしたとの理由でノーベル平和賞を受賞したことにつ

あと1ヶ月ほどで、「平成」が幕を閉じる。平成とは私たちにとってどのような時代だったのか、さまざまな事件・出来事から激動の30年を見つめる「NHKスペシャル」のシリーズ「平成史スクープドキュメント」。第5回は、平成を彩ったノーベル賞に焦点を当てた。 平成に入って、自然科学系ノーベル賞を受賞したのは18人(アメリカ国籍取得者含む)。その中でも世界を驚かせたのが、2002年(平成14年)にノーベル化学賞を受賞した田中耕一だ。いち民間企業のエンジニア、修士号すら持たない研究者に化学賞が贈られたのは、世界で初めてのことだった。バブル崩壊の後遺症に苦しみ、「失われた20年」と言われた時代。中年サラリーマンの快挙に、日本中が沸いた。

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