険しい目つきをしたSPに警護されて歩く姿に、その重責を思った。家畜伝染病の口蹄疫で視察や激励のため県庁を訪れた首相や大臣たちだ。 国の政策を最終決定する最重要人物だからこそ、配慮不足の言動や国民感覚とのずれが気になった。印象的な政治家のみなさん(肩書は当時)の話--。 6月に来県した鳩山由紀夫首相。「政府としてできることはすべてやる」と東国原英夫知事と力強く約束した翌日、辞任表明してしまった。え? 菅直人首相は、殺処分した家畜の埋却地を国が買い上げる案に難色を示した当時の財務省トップ。首相就任後、関係市町長と非公開で会談し対応の遅れを突かれると、色をなして「過去は過去」と反論したという。 現地対策本部長の山田正彦副農相。取材中に埋却地の臭気対策を巡り「EM菌(有用微生物群)」を持ち出した時には戸惑った。 もともと微生物を活用した土壌改良材。河川浄化や飲料、せっけんなどにも使われているが、効
4月20日の発生確認から99日で非常事態宣言が全面解除された宮崎県の口蹄疫。県内の自衛隊は77日間にわたり家畜の殺処分などの作業に従事した。その数は延べ1万9187人。川南町を中心に活動した陸上自衛隊第43普通科連隊(都城市)の九鬼(くき)東一連隊長(47)に、作業の様子や課題を聞いた。(聞き手 小路克明) −−殺処分作業の様子は 「農場に県、町の職員が先遣隊として入ったあと、獣医師や自衛隊員が作業にあたった。牛500頭程度の農家で、先遣隊派遣から作業終了まで3日から1週間。農場主は、じっと作業を見つめる人も、われわれと一緒に作業する人もいた。全く姿を見せない人もいた。改めてお悔やみを申し上げたい」 −−自衛隊の役割は 「法律上、獣医師にしかできない殺処分以外は、ほぼすべてやった。埋却用の穴掘りや死んだ家畜の運搬、処分場への家畜の追い込みなど」 −−隊員の生活は 「作業は午前8時半から午後
7月17日(土)の読売新聞社説「一貫性を欠いた宮崎県の対応」について・・・・・・ まずは天下の読売の社説に今回の件を取り上げて頂いたことに謝意を表したい。恐らく、九州版だけだろうが。 内容は概ね間違いではないが、字数等の問題もあり、やはり表層的と言わざるを得ない。また、この内容を読んだ県民や国民の皆様が額面通り、つまり表層的なことのみを鵜呑みにされ、誤解・曲解等をされると困るので、一言だけ書き留めて置きたい。これは、別に批判・抗議・訂正要求などでは無い。どちらかと言うと解説・加筆・真相吐露といった意味合いである。 ※『』内は記事抜粋 『(国の方針で決まった、殺処分を前提としたワクチン接種を余儀なくされた)他の農家と同様に公平に殺処分すべき・・・』 →公平というのか?平等というべきなのか? ならば、一体何を持って公平というのか?平等というのか?まぁ、その議論はまたの機会にするとして、公平とい

新聞等によると山田農水相が ①「口蹄疫の問題は第一義的には県に責任がある」 ②「宮崎県は口蹄疫という国家的危機管理に対する意識があまりにもなさすぎる」 ③「県の甘さがこれだけの被害を生んだと言ってもいいのではないか」 等の発言をされているらしい。これが本当なら、極めて残念なことである。 これまで国や自治体等と連携・協力・協働し、口蹄疫対策に全力で取り組んで来ただけに、俄かに信じられない発言である。 国と地方で責任の擦り付け合いなどはしたく無かったし、お互い反省すべき点もあると思うので、これまで黙っていたが、ここまで言われては、宮崎のコ券に関わる問題なので捨て置けない。 そもそも、広域災害や法定伝染病等は国家的危機管理の問題である。それが世界の常識である。広域災害や法定伝染病を地方の責任だという国家がどこにあるだろうか? 口蹄疫対策等も諸外国では、国の食糧管理・国家経済全体に及ぶ・バイオテロ

民間種牛県有化 「週明けに判断」 農水副大臣 2010年7月10日 00:20 カテゴリー:社会 九州 > 宮崎 宮崎県の口蹄疫問題で、政府現地対策本部長の篠原孝農林水産副大臣は9日、県庁で記者会見し、東国原英夫知事が民間種牛の県有化を国に要望していることについて、「最終的には、週明けに首相も巻き込んだ政治判断になる」との認識を示した。農水省の殺処分を求める立場は変わらないと強調した上で「(種牛を所有する)男性の気持ちを加味しなければならない」とも述べた。 東国原知事も同日、会見を開き、あらためて県有化方針を説明。山田正彦農相との協議のめどが立たないことに触れ「農相が会ってくれないなら、上に会うしかない。手をこまねいているわけにはいかない」と語り、菅直人首相との直談判も求めた。 また種牛や種豚を保護する特例制度創設に向けた協議を、隣県と始めたことも明らかにし「今回の県有化が制度の先取りに
宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、宮崎市内の農家で症状がある牛が見つかり、感染の疑いが強いと確認されたことが4日分かった。292例目で、農家で飼育している十数頭はすべて殺処分する。 県内では宮崎市で先月18日以降の発生がないため、市は発生農家から半径3キロ以内の家畜から血液を採取。清浄性の確認検査を進めていたところ、当初の抗体検査で結果が不鮮明な農家があり、立ち入り調査で症状を確認したという。農林水産省が写真判定した。 県内では先月30日、感染または疑い、ワクチン接種を受けた家畜27万6049頭すべての殺処分と埋却が終了。ウイルスがいないことを確認する清浄性検査を経て、都城市や日向市の移動・搬出制限区域が解除されるなど終息へ向かっていた。 県は、今月16日に県内全域で移動・搬出制限区域の解除を目指してきた。今月1日には「感染が終息に向かっている」と判断し、県内全域に呼び掛けていた非常事
移動制限区域が解除され出荷を再開。豚を乗せたトラックは、車体を消毒して牧場を出発した=2日午前9時すぎ、宮崎県都城市の「はざま牧場」、溝脇正撮影 宮崎県都城市で家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)の症状を示す牛が見つかったことにより設定されていた家畜などの移動・搬出制限区域が2日午前0時、解除され、同市内の畜産農家が朝から牛や豚の出荷を再開した。 都城市は日本一の肉用牛と豚の産地。同市をメーンに31農場で牛7千頭と豚8万頭を飼育する「はざま牧場」では、周辺の農場から豚100頭を本社農場にいったん集め、20〜30頭ずつトラックに乗せて計量。そのトラックを入念に消毒したうえで、食肉処理施設に向かわせていた。 出荷は、症状を示す牛が見つかった6月9日以来約3週間ぶり。間和輝(はざま・かずあき)会長(66)は「長い戦いだった。ようやく出荷にこぎ着けた。しかし、殺処分された27万6千頭を飼育し
宮崎県の東国原英夫知事は24日、家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)に感染、もしくは感染の疑いのある牛や豚など全19万9293頭の殺処分と埋却を終えた、と発表した。口蹄疫は4月20日に同県都農町で確認されて以降、県内各地で発生が相次ぎ、計11市町に広がったが、感染疑いを含めた家畜がようやくゼロになった。 県内では感染・感染疑いの分とは別に、感染拡大を防ぐためにワクチンを接種したうえで殺処分する予定の家畜が23日時点で、1市5町に3万428頭残っており、月内の処分終了を目指している。 24日に処分したのは、西都市と高鍋町の2農場にいた感染疑いの牛計1560頭。 処分した感染確定・疑いの家畜の内訳は、牛3万7102頭、豚16万2174頭、ヤギとヒツジ17頭だった。
口蹄疫(こうていえき)の拡大をめぐり、民主党の谷岡郁子参院議員(愛知選挙区)が簡易投稿サイト「ツイッター」で12日に発したつぶやきが批判を呼び、東国原英夫・宮崎県知事も反応する事態に発展した。谷岡氏は18日にそのつぶやきを削除。「真意が伝わっていないが、色々な方に迷惑がかかると思い、削除した」と話している。 きっかけとなったつぶやきは、12日午前11時半ごろのもの。《宮崎県の農業研究所(?)の職員が口蹄疫蔓延(まんえん)のきっかけになった農場でバイトをしていたという噂(うわさ)が流れている。宮崎県がこれを隠蔽(いんぺい)して、声高に国の責任を叫んだということだが本当なのだろうか? 責任論より対策論が元気になって欲しい》という内容だった。 宮崎県に「農業研究所」という機関は存在しないことから、これを読んだツイッターの利用者が「無責任なデマ」「口蹄疫蔓延のきっかけを宮崎県のせいにしている」
宮崎県での家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の問題で、農林水産省は、殺処分した家畜を埋めるこれまでの方法に加え、同県内の処理場で加熱、加圧し、最終的には焼却する方法を取り入れる検討を始めた。埋める土地の選定が進まずに処分が滞っているためだが、家畜が運び込まれる処理場周辺の農家が感染拡大を恐れて反対することも予想される。 一連の流行で宮崎県内では15日現在、殺処分の対象となった牛や豚計約2万9千頭が未処理のままだ。それが終わっても、ワクチンを接種した計約6万6千頭の処理も残っている。 殺処分対象のうち、約1万3千頭についてはいまだに埋める土地すら決まっていない。ワクチン接種分については、複数の農場の家畜を1カ所に移動させて同時に処分し、埋める方法が検討されているが、土地は選定中だ。また梅雨に入ったため、土地が確保できていても雨天で作業に入れないケースも多い。 農水省はこのため、ワクチン
宮崎県都城市は10日早朝、口蹄疫(こうていえき)特有の症状を示した同市高崎町の農場の牛3頭について、採取した検体を動物衛生研究所海外病研究施設(東京都小平市)で遺伝子検査した結果、陽性だったと明らかにした。 農林水産省と同県は前日夕、病状から口蹄疫の疑いがあると判断。都城市によると、検査結果が出る前の10日未明、症状が出た3頭を含むこの農場の牛計250頭を殺処分したという。 同県では、東部の川南町を中心とした一帯と、南西に約70キロ離れたえびの市で口蹄疫が発生。ただ、同県南部に位置する都城市の発生農場は両地域からそれぞれ約30〜40キロ離れており、感染が飛び火した。 同市の2006年の農業産出額は肉用牛151億円、豚225億円で、いずれも市町村別で全国1位という有数の畜産地帯。南に接する鹿児島県も畜産県として知られており、影響は大きい。 これで感染確定・疑い例は計280例、発生に伴
農林水産省は9日、宮崎県都城市の畜産農家で、家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」の疑いのある牛3頭が見つかったとして、同じ牛舎の計9頭を殺処分すると発表した。 同市で見つかるのは初めて。同市は全国屈指の生産額を誇る「畜産王国」とされ、関係者は大きなショックを受けている。また、同市に隣接する鹿児島県でも感染が飛び火することを恐れ、警戒を強めている。 同省によると、見つかったのは同市高崎町の牛農家。写真で確認したところ、3頭によだれや舌のただれなど口蹄疫特有の症状があった。このため、口蹄疫の疑いがあるとして、同じ牛舎内の9頭の殺処分に踏み切る。 この農場では250頭の牛を飼育しており、農林水産省では10日朝にも出る予定の遺伝子検査の結果を待ち、陽性であればただちに全頭を殺処分するとともに、発生農場の半径10キロ圏を家畜の移動制限区域に、同10〜20キロ圏を搬出制限区域に指定する方針。 同省によ
県道53号沿いには、「消毒ありがとう」と書かれた飼料のロールが並んでいた。近くの畜産農家が感謝の気持ちを表して置いたという=3日午後7時16分、宮崎県えびの市、金川雄策撮影 宮崎県で広がる家畜の伝染病・口蹄疫(こうていえき)の問題で、感染拡大防止のため県西部のえびの市と、隣接する熊本・鹿児島両県を合わせた5市5町1村の半径20キロの範囲で設けられていた家畜などの移動・搬出制限区域が、4日午前0時、解除された。県東部の都農町や川南町周辺では感染拡大が続いているが、えびの市周辺ではこの3週間、新たな発生が無かった。この地域では今後、家畜の出荷などが自由にできる。一連の口蹄疫発生に伴う制限区域解除は初めて。 今回の最初の感染疑いは4月20日に都農町で見つかった。その8日後、南西に約70キロ離れたえびのでも、牛の農場で発生が確認された。結局、えびのでは計4例発生し、牛・豚合わせて670頭が殺処
【宮崎県川南町の養豚場からのメール報告(6) 5/31】 みなさん、お久しぶりかと思います。口蹄疫発症44例目農家の丸一です。 以前に最後のメールと言いながら、またメールさせていただきます。 5/30 再び、宮崎県に赤松農水省大臣が来県し、宮崎県知事と口蹄疫の現状について話し合われました。 現在の口蹄疫発生で殺処分対象の家畜は約16万頭に及び、殺処分され埋却完了が終わったのは、全体の約66%です。 残りの6万頭近い家畜を、殺処分するにあたって、赤松農水省大臣は、「来週中に終わるように、1日に1万頭殺処分を目標にてください 」 と、物理的に不可能な要求をしてました。未だに、現状が把握していないのだなと唖然と致しました。 なぜ、不可能なのか。普通に考えれば分かりそうなことだと思います。 まず、1万頭分を埋却できる穴を掘らなければなりません、その穴を掘るのにどのくらい時間がかかるのでし
【(往)47NEWSから養豚場へのメール 5/28】 丸一隆様 47NEWSを運営する株式会社全国新聞ネットの林憲一郎です。 殺処分後の日々、いかがおすごしでしょうか。わたしたちの報道でご迷惑をかけていないだろうかと気になっております。 ご存知だと思いますが、5月9日から連日送っていただいたメールは大変大きな反響がありました。 メールを47NEWS上で全文掲載させていただいたことは、実はわたしたち報道機関にとっても非常事態の下での異例の決断でした。今後のニュース活動を考えるうえで、わたしたち内部で検証を始めております。 その検証や今後の報道指針を検討するための参考に、情報発信者としての当時の丸一さんの心境を、2、3教えていただけないかと思い、このメールを書きました。 1、わたしたちの取材・報道の鉄則は情報源の確認なのですが、私は丸一さんのお名前を知らないまま、あえて47NEWSサイト
2010年6月 1日 from 口蹄疫を考える 前回エントリの続きです。土曜日の段階での話なので、時点が古くなっている情報があるのはご容赦ください。すべて尾崎さんの仰ったことをできるだけ手を入れずにかいたつもりですが、文責は私にあります。前回同様、尾崎さんの意図と違うことを書いている可能性もあり、ご本人から指摘が会った場合には速攻で修正しますのでご了承ください。 その前に、宮崎県出身の友人が、google earth上に口蹄疫発生場所をプロットしたものを作成してくれました。 5/30時点でのOIEの口蹄疫発生状況のデータを取り込んで見ました。グーグルマップの上部メニュー「ファイル>開く」でファイル名として下記のURLを入力します。 http://miyazaki.nagatomo.com/fmd.kml OIEの発表している221件を全てマッピングしてあります。このデータが宮崎支援、口蹄
口蹄疫はまったく収まっていないよ!大規模和牛生産をする尾崎畜産の尾崎社長自ら現状を発信する。 おそらくメディアでは採り上げられていないことも含め、インタビューを速攻でアップする。 宮崎からの客人を迎える際にどのようにインタビューの下準備・後処理をしたか。 2010年5月31日 from 口蹄疫を考える 19:28 獣医氏の松本大策先生より、間違いご指摘あり。修正しています。 実はこの土曜日、緊急に尾崎さんと会った。関係省庁や議員、週刊誌などの取材の合間を縫って、ぜひ宮崎の現状を識って欲しいということで打診があり、会うことになった。 下記を読んでいただければわかるとおり、尾崎さんが口蹄疫ウイルスを運んでくる可能性は低い。けれども、僕は他県に足を踏み入れることが多い人間であり、尾崎さんとの接触を気にするところも多くなるはずだ。そこで、獣医師の松本大策先生に「消毒をどのようにすればいいですか」と
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