すでに発言から15年近くが経過し、当時のことを知らない有権者も増えているため、まずは問題の発言の経緯をおさらいする。 この発言は、民主党政権下の行政刷新会議(事業仕分け)のうち、2009年11月13日に開催された、次世代スパコン事業を対象とした第3WG(以降「当該会議」と記載する場合あり)で出たもの。 *事業仕分け:2009年に政権交代を果たした民主党政権の目玉政策の一つ。予算のムダをなくすため、各事業の要否を評価者(国会議員および民間有識者)が判定。わずか1~2時間の制限時間で、担当府省からの説明、評価者との質疑応答、判定(廃止、予算計上見送り、予算要求の縮減、予算要求通り等)までがスピーディーに一気に行なわれたこともあり、注目を集めた。 蓮舫氏は文科省・農林水産省・防衛省などが分類された第3WGで評価者(いわゆる「仕分け人」)を務め、「次世代スーパーコンピューティング技術の推進」(以降

8月30日、理化学研究所の「計算科学研究センター」(神戸市)に設置されているスーパーコンピューター(以下、スパコン)「京」の電源を停止しシャットダウンした。本格稼働したのが2012年だったので、7年間の運用だったことになる。 スパコン「京」といえば、何よりも2009年の事業仕分けの際に蓮舫議員が発言した「2位じゃダメなんですか?」を連想する人が多いだろう。今でもツイッターで「事業仕分け」と検索すると、その発言を揶揄したツイートがとにかく多い。今回の運用終了のニュースが出たことでさらに増えている。あれから10年も経っているにもかかわらずだ(当時、テレビ各局が毎日のように同じ映像を流していたことが今でも影響しているのだろう)。 それほどまでにインパクトを残した「2位じゃダメなんですか?」という言葉が、実は間違っていなかったということは、ほとんど知られていない。 私は当時、政府の事業仕分けを担当

この手の旬物は期を逃すとアウトだ. もうすでに記事が乱立しているかと思ったら全然そんなことなかった. ちゃんとした前後の動画がなかったので, 当該発言とその他の記事からの想像であることはご容赦いただきたい. また,この記事の目的はささいな誤解や認識のずれが生む, こういった現象についてフォーカスしている. つまり,この記事は給付金といった政府業務をクラウド移行の是非を問うような高レベルものではなく,もっと低レベルの話だ. はじまり 参議院の予算委員会にて, コロナ給付金のITシステムが脆弱で, 高負荷に対応できないので, サーバーを増強するという答弁があったそうだ. それに対して, 蓮舫氏は 「サーバー増やすんじゃなくて,時代はもうクラウドなんですよ」 と発言した. これに対してクラウドはサーバーですよ. というコメントが横行し, クラウド蓮舫なるキーワードが生まれた. 私はこの蓮舫氏の発

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