「ニュース捌き」に追われ、消極的判断をしてしまうことがある。市民団体の地味な告発、反社会的勢力関連の事案…「大きな問題が背景にあるかも。でも、扱いにくい。とりあえずスルーしよう」。「関生事件」もそうだった。 連帯労組関西地区生コン支部「関生(かんなま)」はミキサー運転手の労働組合。一斉ストも辞さず、交渉姿勢は厳しい。活動ぶりが過激に映ることもあり、メディアは「反社会的勢力」視した。数年前、組合員のべ81人が逮捕された。ストや労使交渉に威力業務妨害、強要などの容疑がかかる戦後最大規模の労働事件だ。 取り調べで「脱退」を迫られ、容疑を認め労組をぬけた人も多い。組合員は十分の一に。裁判では、当局の筋書き通りの有罪判決もあるが、無罪判決も相次ぐ。どちらにせよ報道は少ない。 権力や資本に疎んじられるや、労組が「犯罪集団」となる現実がある。「関生」は「労組のなすべきことをやっただけ」ではないか。遅れば

複数の香港メディアによると、香港警察は10日、著名な民主活動家、周庭(英語名アグネス・チョウ)氏(23)を香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕した。警察は同日、民主派の香港紙「蘋果日報」などを発行するメディアグループの創業者、黎智英(れいちえい)氏(71)や同紙幹部ら7人も国安法違反などの疑いで逮捕しており、民主派への取り締まりを本格化している。 周氏は国際社会に香港民主派への支持を呼びかけ、日本でも広く知られている。2012年、愛国教育の導入に反対する運動に参加。14年に民主的な選挙制度の実現を目指した「雨傘運動」でも学生団体のリーダーの一人として活動した。その後、政治団体「香港衆志」に所属して政治活動を続けたが、今年6月の国安法の施行後は香港衆志を解散し、個人で活動を続けていた。逮捕容疑の詳細は不明だ。

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