台湾の検察は、半導体の受託生産で世界最大手のTSMCの機密情報を違法に取得したとして、半導体製造装置メーカー大手「東京エレクトロン」の台湾にある子会社の元従業員ら3人を国家安全法違反などの罪で起訴しました。台湾高等検察署は、TSMCの重要な技術に関する秘密を違法に取得したとして、TSMCの元従業員ら3人を国家安全法違反などの罪で起訴したと27日、発表しました。 このうち1人は、TSMCを退職したあと半導体製造装置メーカー大手「東京エレクトロン」の台湾にある子会社に再就職していたということで、検察は懲役14年を求刑する方針だということです。 検察によりますと、この元従業員は、世界でまだ量産されていない最先端の「2ナノ」の半導体を作る装置について、東京エレクトロンがTSMCのサプライヤーになるため、機密情報の提供をほかの2人の元従業員に依頼していたということです。 ほかの2人の元従業員につい

スマートフォンやパソコンにはじまり、私たちが日常的に使う家電のほとんどに利用されている半導体。いまや「半導体を制するものは世界を制する」とまで言われるほどになくてはならない存在ですが、いざ自分の子どもに「なんで半導体が重要なの?」と聞かれても、上手に解説できない人が大半ではないでしょうか。そこで、子どもから大人まで知っておきたい半導体の基礎知識について、現役外交官として活躍する島根玲子さんに、世界情勢をまじえて解説してもらいました。 半導体ってそもそもなに?シリコンバレーの由来アメリカ西海岸、サンフランシスコあたりの地域を「シリコンバレー」と呼びます。そもそも「シリコンバレー」という名前は、半導体の原料である「シリコン」からきています。 つまり、シリコンバレーとは、半導体を製造する地域というのが語源なのです。 最近、「半導体」という言葉をよく聞きますが、そもそも半導体ってなんでしょう? 電

総額5兆円とも言われる、巨額プロジェクトが、いよいよ真価を問われる局面を迎える。 最先端の半導体の国産化を目指す「ラピダス」。北海道千歳市の巨大工場で、今月から試作品の生産が始まる。 今回、NHKはメディアとして初めて工場内部を取材。 さらにプロジェクトのキーパーソン3人へのインタビューを行った。 巨額の官民プロジェクトの現在地は。 (経済部記者 北見晃太郎) 会社との交渉の末、工場内部の取材が許可されたのは、3月上旬。 新千歳空港に降り立った私は、空港からも見えるラピダスの工場へと車で向かった。 雪が降り積もる中、工場が間近に迫るにつれて、東京ディズニーランドがまるまる入るというその巨大さに、私は圧倒された。 入るのを許されたのは、「クリーンルーム」と呼ばれる、製品を製造する中枢のエリア。

半導体メーカーの「ラピダス」はことし4月から試作品の製造を始める予定で、先端半導体の国産化を目指して、まずは試作ラインの稼働を軌道に乗せられるかが焦点になります。 ラピダスは、自動運転の機能やAI=人工知能などに欠かせない先端半導体の国産化を目指して2022年に設立され、2年後・2027年ごろの量産化に向けて北海道千歳市で工場の建設が進められています。 ラピダスが手がけるのはまだ世界で量産化されていない「2ナノ世代」の半導体で、ことし4月から試作品の製造を始める予定です。 製造技術を学ぶため、2022年に始まったアメリカのIT大手IBMへの技術者の派遣はこれまでにおよそ150人にのぼるほか、工場では先月から特殊な光で半導体の基板に微細な回路を焼き付ける「EUV露光装置」と呼ばれる最先端の装置の設置作業が進められています。 2ナノの半導体をめぐっては、ことし、台湾のTSMCと韓国のサムスン電

台湾の半導体大手PSMCとネット金融大手SBIホールディングスが宮城県大衡村に建設する予定だった半導体工場がPSMC側の撤退により急転直下、白紙となった。この事業の投資額は約9000億円が見込まれ、宮城県の経済関係者は桁違いの波及効果に期待を寄せていた。撤退の背景には何があったのか。PSMCとSBIホールディングス、両社の言い分は食い違っている。 半導体工場の建設予定地(宮城・大衡村) この記事の画像(9枚) 31候補から選出「宮城唯一の村」 「まさかこのような形になるとは夢にも思っておらず、大変残念に思う」 2024年9月30日、宮城県の村井嘉浩知事は報道各社の取材に対し、落胆した様子を隠さなかった。知事にとって今回白紙となった半導体工場はそれほど大きかったということだ。 “工場進出効果”もあり大衡村の地価は上昇が続く PSMCとSBIホールディングスは2023年10月31日、全国31の

富士通に忖度してるとか言ってるけど、あれ、普通に取材NGだったんじゃないかな。 当時の経緯を知ってると「私の名前は出さないでください」ってなったとしても不思議じゃないと思う。そうなれば当然NHKも富士通も触れないし、本人が拒否したんですなんて発表するわけもないし(例え親族が声を上げたとしても) 京コンピュータって、富士通半導体の最後の打ち上げ花火だったんだよ。 当時の話京の開発が進み、実際に生産されるころは、経営方針として富士通は半導体撤退をするかどうかで揉めていたころだった。 京コンピュータは、富士通が自社工場で作った最後のスパコンであると同時に、国のトップ開発のHPCにおいて、富士通が単体で作り上げた初めてのHPCでもあった。 これは、富士通が優れている、というよりも、逃げ遅れたと表現してもよいかもしれない。HPCのプロジェクトからは、NECと東芝が次々と撤退していたのだ。 当時半導体

Appleは、6月22日に開催した開発者向けオンラインイベントWWDCのキーノート(基調講演)で、Macの心臓部を、2年をかけてIntel製プロセッサから自社設計のSoC(注)である「Apple Silicon」に切り替えると発表した(キーノート動画、Appleのプレスリリース)。 注:SoC SoC(A system on a chip)は、シリコン半導体チップの上に多くの半導体素子(トランジスタ)を集積して中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、メモリーなど複数の機能群を載せ、「システム」として製品化した半導体部品を指す言葉。プロセッサ(処理装置)という言い方では収まらない複数の機能を集積した部品がSoCである。Appleは、なぜ脱Intelを進めると発表したのか。いろいろな分析が出ているが、ここではAppleが語らなかったある事実を取りあげる。知っている人

1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く