39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件の再審=やり直しの裁判で、先月、前川彰司さん(60)に無罪が言い渡された判決について、検察は8月1日、上告しない手続きを取り、事件の発生から40年近くがたって、前川さんの無罪が確定しました。名古屋高等検察庁は「真摯(しんし)に反省し、教訓とすべきと考えている」とするコメントを発表しました。 1986年に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で、有罪が確定して服役した前川彰司さん(60)は一貫して無実を訴えて裁判のやり直しを求め、去年10月、再審が開かれることになりました。 そして、先月18日、再審の判決で名古屋高等裁判所金沢支部は当時、有罪の決め手とされた知人らの目撃証言について、「捜査に行き詰まった捜査機関が誘導などの不当な働きかけを行い、関係者がそれに迎合した証言をした結果、形成された疑いが払拭(ふっしょく)できず、いずれも信用できない」

無罪が言い渡されたのは前川彰司さん(60)です。 1986年に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で、有罪が確定して服役した前川さんは一貫して無実を訴えて裁判のやり直しを求め、去年10月、名古屋高裁金沢支部は再審を認める決定を出しました。 ことし3月に開かれた再審の初公判では、「事件が起きた夜に服に血が付いた前川さんを見た」という知人らの目撃証言の信用性が改めて争われ、検察は「信用性が認められる」と主張していました。 18日の判決で、名古屋高裁金沢支部の増田啓祐裁判長は、知人らの目撃証言について「捜査に行き詰まった捜査機関が誘導などの不当な働きかけを行い、関係者がそれに迎合した証言をした結果、形成された疑いが払拭(ふっしょく)できず、いずれも信用できない」と指摘しました。 また、目撃証言をした知人が「事件当日に見た」と話していたテレビ番組が、実際には事件当日に放送されていなかったとい

事件現場は福井県福井市豊岡二丁目にあった市営住宅東安居団地6号館2階の一室で[1][2]、犯行時刻は1986年3月19日21時40分ごろとされる[4]。 殺害された被害者は、同日卒業式を終えた後に1人でいた市立光陽中学校3年生の女子生徒A(当時15歳)で[1][2]、何者かによって2本の文化包丁で顔・首・胸の20か所以上を滅多突きにされたり、ガラス製灰皿で額や後頭部を殴られたり、電気コードで首を絞められたりして殺害されていた[4][1]。なお、以上の凶器はいずれもA宅にあったものである[4]。Aは両親が6年前に離婚しており、事件当時はスナックホステスの母親と2人暮らしだった[2]。事件当日の19日、Aは午前中に母親とともに卒業式に出席したが、母親は帰宅後の18時に出勤したため、1人で留守番していたところを襲われた[2]。事件は20日1時ごろ、帰宅した母親が自宅で娘の他殺体を発見したことで
滋賀県東近江市の湖東記念病院の看護助手だった西山美香さん(45)は、2003年に入院患者が死亡したことをめぐり、殺人の罪で懲役12年の判決を受け、服役したあとに再審=やり直しの裁判で無罪が確定しました。 そして「警察と検察の違法な捜査で苦痛を受けた」として県と国に賠償を求める訴えを起こしました。 17日の判決で大津地方裁判所の池田聡介裁判長は、警察の取り調べについて「西山さんが否認しても調書を作らず、一貫して自白しているように見せかけつつ、うその供述を強く誘導した」などと指摘しました。 また「たんが詰まって死亡した可能性があるという医師の所見が書かれた捜査報告書を検察に送らなかったことで、西山さんは適切な判決を受けられなくなった」と指摘しました。 その上で「人権を保障し、真相を明らかにするという刑事訴訟法の目的に反し、違法な捜査だ」として滋賀県に3100万円余りの賠償を命じる判決を言い渡し

警視庁と東京地検による捜査が違法と認定された「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件について、朝日新聞はどう報じたのか。関係者にも話を聞き、一連の報道を検証した。

軍事転用可能な機器を無許可で輸出したとして社長らが逮捕、起訴され、その後に起訴が取り消された「大川原化工機」(横浜市)への警視庁の捜査を巡り、機器が規制対象にあたるかを確かめる実験の際に捜査に不利に…

軍事転用可能な機器を輸出したとして逮捕・起訴され、その後一転して起訴が取り消されたメーカー「大川原化工機」の大川原正明社長(74)らが、東京都と国に計約5億6000万円の損害賠償を求めた訴訟。6月30日には、捜査を担当した警視庁公安部の男性警部補が証人として出廷し、自ら「(事件は)捏造です」と証言する異例の展開を迎えた。 写真はイメージ ©iStock 「同社は液体を粉末に加工する『噴霧乾燥機』で、国内トップのシェアを占めます。警視庁や東京地検がかけた疑惑は、この噴霧乾燥機に生物兵器に転用できる滅菌機能があり、輸出の際に必要な国の許可を得ていなかった、というものでした」(司法担当記者) 警視庁公安部は2018年10月、同社を外為法違反容疑で家宅捜索に踏み切った。大川原氏らは誤解を解くべく、機器の図面を提供するなど全面協力。幹部らが300回弱の任意聴取に応じたが、20年3月に大川原氏ら幹部3

1966年6月に静岡県清水市(現静岡市)のみそ製造会社専務宅で起きた一家4人殺害事件「袴田事件」。袴田巌さん(86)は死刑が確定している。それでも無実を訴え続けた結果、2014年になって静岡地方裁判所が「犯人と認定できない」と判断。死刑執行を停止し、裁判のやり直し(再審)を開始する決定を受けた。逮捕から48年たってやっと釈放もされた。しかし、まだ裁判は終わらない。再審開始決定は、東京高等裁判所で覆された。弁護団の不服申し立てを受けた最高裁判所は2020年、東京高裁に審理を差し戻している。注目される東京高裁の判断は3月13日に示される。 この事件を巡る経過を、弁護団や支援者、事件関係者、そして袴田さんを献身的に半世紀以上、支えてきた姉のひで子さん(90)を通してたどると、多くの謎が浮かぶ。真犯人を袴田さんとした捜査や裁判のずさんさには、首をかしげたくなる点ばかりだ。「証拠」とされたものを挙げ

◆ ◆ ◆ 性的虐待をなぜどこも報じないのか? 私がこの事件に出会ったのは3年前の8月。青木さん(55=現在)の再審無罪判決が出た日だった。大阪で司法担当になったばかりの私は、判決文を見て驚いた。内縁の夫だったBさんによるめぐみさんへの性的虐待のことが記されていたからだ。しかもそれがもとでウソの自白を迫られている。冤罪の決定的要因とも言えるこの性的虐待のことを、NHKも含めどこのマスコミもほとんど報じていない。なぜなのか? 全文は発売中の『週刊文春WOMAN 2019夏号』に掲載中 私はBさんの無罪判決後の会見で、彼がこの問題にどう触れるのかに注目した。ところが一言も触れない。そして会見に参加している記者も誰も聞こうとしない。 さらに後日、国賠訴訟を起こした記者会見で、青木さんは提訴の理由について、「娘への性的虐待を使って自白させた。その警察の汚いやり方が許せない」と述べた。私はその言葉を

https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pvn7l6Xnbx/ 「平和で健康的な社会作りに貢献する」 そんな社是を掲げた中小企業の社長ら3人が、軍事転用の恐れがある機械を不正輸出したとして逮捕・起訴され、1年近い勾留を強いられました。うち1人は、勾留中に病が発覚し、無罪を訴えながら亡くなりました。 計り知れない犠牲を、企業や当人、家族にもたらした事件は、3人の逮捕から1年4か月後、突如、幕を下ろします。「起訴取り消し」。検察が起訴を取り消した極めて異例の事件として注目されることになります。 (第2制作センター 石原大史) 粉ミルクや粉末コーヒーを作る機械がなぜ? 容疑をかけられたのは、横浜市都筑区に本社を置く機械メーカー大川原化工機。従業員約90名の中小企業ながら、創業40年あまりの歴史と噴霧乾燥機の国

音楽仲間の家に泊まった翌朝だった。携帯の着信音で目が覚めると、オカンと姉から20件以上も着信があった。 「なに?」 「今すぐ帰ってきて」 オカンの声は何かにおびえていた。 自宅に帰ると、2階から数人…

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