中国製「NanoKVM」から隠しマイクが発見、中国のサーバーと密かに通信の可能性:格安リモート管理デバイスに潜む深刻な脆弱性と「意図」 ITハードウェアの低価格化が進む昨今、エンジニアやサーバー管理者の間で「KVM over IP」デバイスの民主化が急速に進んでいる。その先駆けとして注目を集めたのが、中国Sipeed社が開発した「NanoKVM」だ。約10,000円という驚異的な価格と、オープンソースのRISC-Vアーキテクチャを採用した先進性で市場を席巻した。 しかし、2025年12月現在、このデバイスを巡って衝撃的なセキュリティレポートが波紋を広げている。発端は、スロベニアのセキュリティ研究者による詳細な分解調査だ。そこで発見されたのは、製品仕様書に一切記載のない「隠しマイク」と、ずさん極まりないセキュリティホールの数々であった。 衝撃の発見:2mmの盗聴器と「準備万端」のソフトウェア