控訴人は、控訴人の教義である万物復帰の教えとは、信仰者が個人として神に仕え、物を捧げることによって、神と人間と万物の創造原理的な関係を復帰していくという内的な精神をいうものであり、これを経済活動を行って金銭を儲けたり、詐欺的な手段を用いて他人の財産を奪い取るような行為をすることを正当化するための教えとして解釈できる余地はない上、控訴人は現在収益事業を全く行っておらず、教会の維持・運営の経費は信者の個人献金によって賄っているのであり、信者組織が行っているという一連の入教勧誘・教化過程(ビデオセンターにおけるビデオ受講、ツーデーズセミナー、スリーデーズセミナー又はライフトレーニング、フォーデーズセミナー、新生トレーニング、実践トレーニング、献身に至る過程)において、控訴人の教義である万物復帰の教えの実践活動として物品販売活動が行われているといった事実はなく、また、上記の一連の入教・教化行為が控