「映画すら追い抜かれるのでは」という言を見るにやはり高倉健にとって、映画がテレビより格上というのが “常識” なのだろう。 ただし高倉にとって、去った妻への未練を抱えながらサービス業に挑むというのは過去の映画作品にはない役柄だったと思われる。脚本の山田太一は語る。 「あの話は健さんだから面白い、つまりしゃべらない人がしゃべらざるをえなくなるから面白いんで、別の人でしたらああいう話にはならなかったでしょうね」(「広告批評」1992年6月号) 高倉も「次は東京地検特捜部なんて役をやってみたいですね」(「毎日新聞」1992年4月6日)と話しており、テレビならば過去にない役どころができそうだとこの時点では思っていたと推察される。 ラストは突然?娘(白鳥靖代)のナレーションが入り、みなが “チロリアンワールド” の開園に臨むところで幕を閉じる。山田は後年の講演で「変な終わり方」だったと自嘲気味に語っ
コロナウイルスによって外食や旅行など多くの業界が打撃を受けています。政府からの経済支援はどこも切望しているでしょうが、予算には限りがあります。 「うちはこんなに大変」と窮状のアピール合戦で最も失敗したのが演劇業界。 始まりはNHKのインタビュー。 製造業は、景気が回復してきたら増産してたくさん作ってたくさん売ればいいですよね。でも私たちはそうはいかないんです。 たしかに演劇業界が大変なのはわかりますが、スポーツやイベント業界も同じですし、旅行やホテル業界も増産できません。そして製造業にしても、簡単に増産はできないし工場を休業しても固定費はかかります。 極めつけはこの発言。漫画を読むと感染するウイルスが発生したと思ってください。漫画家さんは過去の印税でしばらくはしのげるかもしれませんが、アシスタントさんは全員、解雇ですよね。 照明や音響などフリーランスのスタッフに触れているのですが、たとえ
街を歩いているとけっこうボロアパートあるし、普通に人住んでいるよね……。 ああいうのに一人で住んでいる人ってどういう人生を歩んできたんだろう。 何となくだけど寡黙で怒りっぽくて、部屋は汚れているイメージある(どこからきたイメージだ?)。 高校時代は部活してたのかな?大学には進学してる?最初の就職はどこだったんだろう?結婚を考えた相手はいた? でも、話す接点もないし、一生わからないんだろうな……。 (追記) みんなボロアパートに住む=悲惨な境遇だと思っているんだね。おれは多様な世界を知りたかっただけだよ。みんなは見下してるんだね。さもしいよ。 (再追記) 「ボロアパートに住んでるけど実は裕福なんだ!」って見下してないと出てこないだろ。そういうことを聞いてるんじゃねえよ。クソだわお前ら。
「成功への抜け道」という占い師のアンチョコのような惹句に引かれてこの本を読みました。 サードドア: 精神的資産のふやし方 作者: アレックスバナヤン,AlexBanayan,大田黒奉之 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2019/08/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 著者のアレックス・バナヤンによると、成功への扉はナイトクラブみたいに3つ用意されているそうです。 1番目の扉は一般向け。長い行列に並ばなくてはいけません。 2番目の扉はVIP専用。 そして3番目の扉はその存在を誰も教えてくれません。成功者はこの3番目の扉を使う。 各界の著名人がどうやって3番目の扉を見つけたかを無名の大学生が突撃インタビューで明らかにしようと悪戦苦闘する話です。 執筆の動機は「成功者がいかにしてキャリアの足がかりを作ったか知りたいのに、書いてある本がなかったから」。 自分が読
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "つっころばし" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE ·NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2021年4月) つっころばしは、歌舞伎の役種の一。上方和事の、柔弱でやや滑稽味を帯びた立役をこう呼ぶ。具体的な役としては『夏祭浪花鑑』の玉島磯之丞、『双蝶々曲輪日記』の与五郎、『河庄』の紙屋治兵衛、『廓文章』など。 その語源が「肩をついただけで転びそうな」というところから来ていることからもわかるように、本来は優柔不断な若衆役であり、たいていは商家の若旦那や若様といった甲斐性なし、根性なしで、さらに劇中で恋に狂い、いっそう益体のないどうしようもなさを露呈することにある。その
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2018年8月) 貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)とは、物語の類型の一種であり、折口学の用語の一つ。若い神や英雄が他郷をさまよいながら試練を克服した結果、尊い存在となるとする説話の一類型[1]。貴種漂流譚(きしゅひょうりゅうたん)とも。折口信夫が一連の「日本文学の発生」をめぐる論考のなかで、日本における物語文学(小説)の原型として論じた概念である。その説くところは時期によって細部が異なるが、基本的には「幼神の流浪」をその中核に据える。折口は『丹後風土記逸文』の竹野郡奈具社の由来を引きつつ、天上の存在が地上(人間界)に下って、試練や流離の果てに再び天上の存在になる一定の筋があることを研究し、貴種流離譚の概念を確立した。 神話学の1つの視点としてモ
2019.03.10 18:05 モテるお嬢様じゃないとヒロインになれないのか!と憤慨していた高校生の私~イプセン『人形の家』と『ヘッダ・ガーブレル』 ノルウェーの劇作家、ヘンリク・イプセンの戯曲『人形の家』(1879)と『ヘッダ・ガーブレル』(1890)はとても有名です。夫から一人前の人間として対等に扱われていないことに気付いて家を出て行く『人形の家』のノーラと、周囲の人々を振り回して最後は自殺するヘッダは、どちらも19世紀末のヨーロッパではかなりショッキングなヒロインでした。当時のノルウェー社会における女性の立場に鋭く切り込んだ作品で、今でもよく上演されます。 2作ともフェミニズムの文脈で有名で、私は高校生の時に2冊とも図書館で借りて読みました……が、その時は全然、面白いと思えませんでした。でも、大人になってから舞台で見ると、こんなに面白い芝居だったのかとビックリしました。今回の記事で
鴻上尚史の人生相談。「異性とも同性とも恋愛をしたことがありません」と悲観する25歳の相談者。結婚に憧れながら恋愛に踏み出せない相談者に鴻上尚史が勧めた交際の始め方。 【相談33】「異性とも同性とも一度も恋愛をしたことがありません」(25歳 女性 よし子) 25歳女性です。 私は一度も異性とも同性とも恋愛をしたことがありません。テレビや雑誌、マンガなどで見る男性を素敵だなと思うことはありますし、日常生活の中で素敵だと思う男性もいますが、お付き合いしたいとは思えないのです。 それよりも本を読んだり、趣味に没頭して過ごしたほうが充実感があり思わずそちらのほうに時間を使ってしまいます。ですが、周りには結婚した友達もいて、恋愛して幸せそうな友達の姿を見ていると羨ましいな、憧れるなと思います。 試しに出会いパーティーに参加しようとしたり、友人に紹介してもらった男性と食事したりしてみました。しかし結局
どうも!路上役者亮佑です! 僕は舞台に出るかどうかを決める際、絶対に譲れないことが一つあります。 それは「知らない演出家の舞台には出ない」ことです。 知らないというのは、名前を聞いたことがないという意味ではなく、 その演出家が演出した舞台を見たことがないという意味です。 そして、この記事を読んでいる方で、 まだ舞台に立ったことはないけど、いずれは舞台出演も考えているという人にも、 知らない演出家の舞台に出ることは絶対にオススメしません。 〜目次〜 【前提;演出家は死ぬほど重要】 【絶対に出ない理由①;作品に自信が持てない】 【絶対に出ない理由②;お客さんが損をする】 【絶対に出ない理由③;自分が損をする(お客さんを失う)】 【絶対に出ない理由④;演出家の言葉を信じられなくなる】 【まとめ】 【前提;演出家は死ぬほど重要】 舞台を経験する以前、 僕は演出家というものが、具体的にどんなことをす
若手のホープから、仕事のやり方に注文をつけられてしまった。彼の言葉を借りれば「リスペクトに欠けていてビジネスライクすぎる。冷たすぎる」。昨夏、ベテランが辞める際、慰留もせずあっさり辞めさせたこと、従来のやり方を急激に変えてしまったことに不満があるらしい。ビジネスライク、冷たすぎる…今、ホープ君の言葉が重く僕の胸に刺さっている。 ホープ君から誘われて飲みに行った際、「アレは茶番すぎます」と言われた。アレとは今年5月の黄金週間10連休への対応のこと。我が社は原則10連休だが、顧客対応のため、中三日、誰かひとり出勤しなければならなくなったのだ。公平に、くじ引きを行うことになり、僕がクジをつくった。紙を長細く切断して、当たりの1本の先端をマジックで赤く塗った。部長特権で僕が最初にクジを引き、目論見通り、当たりクジを引いた。スタッフには楽させてもらっているので、連休くらいは、僕が出勤すればいい。どう
井上ひさしさんの遺作で、見たいと思っていた作品で、最後の戯曲となった音楽評伝劇『組曲虐殺』を観てきました。 井上ひさし、最後の意欲的音楽評伝劇 小林多喜二、二十九年と四ヶ月の生涯 蟻一匹殺せないような内気でやさしい少年が、なぜ三時間にも及ぶ拷問に耐え、 しかも虐殺さえも怖れない青年になりえたのだろうか。 <キャスト&スタッフ> 作:井上ひさし 演出:栗山民也 出演:井上芳雄/石原さとみ/山本龍二/山崎一/神野三鈴/高畑淳子音楽・演奏:小曽根真 登場人物は、多喜二にその姉チマ、多喜二が小料理屋で酌婦として働いていのを、その借金五百円を払い身請けし、はじめて好きになった女性瀧子と、今一緒に住んでいる元劇団員の女優で活動家のふじ子と、執拗に追い掛けてくる二人の特高刑事の古橋と山本の6人だけです、それにピアノ演奏1人の7人だけです。 再演なだけに皆さんの息もぴったり、程よくまとまっていて無駄がな
オススメのアニメについては色々あるけどアニメあんまり見ないのでオススメの海外ドラマ教えてほしい。AmazonプライムとHuluとNetflixに入ってるのでそこらへんで見れるものだとうれしい。 自分が好きなのをあげるとしたらこんな感じ。 ・クリミナルマインド 一話完結の刑事ドラマは見やすい。クリマイはキャラがみんな可愛いので事件自体が面白くなくても惰性で見てしまっている。 ・ハンニバル クリマイのグロさで物足りなくなって見始めたけどストーリーがゆったりしすぎでちょっと退屈。あとお腹すく。 ・メンタリスト事件自体は平凡だけどやっぱりこれもキャラクターが可愛くてつい見てしまう。 ・ボーンズ 全部は見てないけど骨から犯人特定していく流れは面白い。 ・ブルックリンナインナイン ほどよいゆるゆるシットコムでリラックスして見れるし毒のある笑いが攻撃的すぎないところも好き。 ・ストレンジャーシングス
冒頭で俳優・河合亮佑と謳いながら、 実のところ収入の大半をバイトで賄っている、 俳優・河合亮佑(仮)です。こんにちは。 (仮)を取り除くための僕の施策が以下に書いてあります。 心やさしき人、お読みください! 僕は500人ファン(賛同者)を作りたいと思っています。 500人ファンを作ることができれば、確実に芝居だけで生活できるからです。 そのために、新宿や渋谷を中心に、路上でひとり芝居をしています。 僕が活動の中心としている小劇場(大体キャパ100席前後)は、 馴染みの薄い方も多いと思いますが、 基本的にはみんな知り合いを呼び集客をして、成り立たせている感じです。 僕も最近まで、恥ずかしながら、 自分のお客さんは全員僕の知り合い、もしくはその知り合いが連れて来てくれた知り合いでした。 でも、それを続けているだけでは、 来てくれる知り合いの人にもいつか 「コイツこれずっと続けてて、どうするつも
KUROJOSU 瀬戸内海リム倶楽部 環瀬戸内海を中心に、 地方文化の研究・活性化・・・。 とりあえず四国メインで・・・。 ・・・と言いつつ、 ぐだぐだ「トレビアネタ」「うんちく」がメイン・・・だったりして・・・。 興味の無い方は、どうぞ、スルーして下さい。 前のブログで、 うろ覚えの台詞を調べるうちに、 『ハムレット』の中で、 シャイクスピアの演劇論的な部分を発見。 抜粋します。 岩波文庫のかなり古いものなので、 この本、今も現存しているかどうか・・・。 『ハムレット』 シェイクスピア作 訳 市河三喜 松浦嘉一 第三幕 第二場 ハムレット この台詞は僕がやって見せたように、 自然な口調ですらすらと言ってもらいたい。 大きな口を開けてわめくくらいなら、むしろ ひろめ屋にやらせた方がましだもの。 そして、大げさにこんな具合に空を切らないで、万事上品にやり給え。 感情が激流となり、暴風とな
日本のドラマや映画に出てくる役者は何故あんなに演技が下手なのだろうか。 基本的に日本の役者は皆「\演技中です/」というマークを頭上に出っぱなしでセリフを喋っている。 たまに上手い人がいるが作中1人でもいればいい方で、殆ど全員が演技者としての最低限の役割程度しかこなせていない。 最低限とは「言葉が聞き取れて、その時の感情はどのようなものかが分かる状態」となる。 これはストーリが理解できるための最低条件だが、実際はこれでだけでは不十分だ。 上記を満たすだけなら基本的に誰でも出来る。 中学生のクラス演劇でも可能だからだ。 そして大概の演者の表情や抑揚は普通の人間よりどこかオーバーなものとなってしまう。本来要求されるレベルは、そこで確かに生きていた人の姿として、ありのままに見せることだ。 これが難しいことはわかる。 ただ役者として仕事をしている以上、達成されるべき水準のはずだ。 少なくとも見てい
話題の映画『カメラを止めるな!』観てきました。 面白かったです♪映画を観ていて、オヤ?と途中で思ったのです、数年前に観たあの舞台と設定すごく似てる!って。映画を観終わって調べたら、やはり!この映画の原案となったのは、その舞台だったのです! (もうちょっと下のほうの行で書きますが、気になるかたはTwitterなどで「カメラを止めるな!」「原案」と検索してみてください。すぐ出てくるはずです)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 以下はいろいろネタバレになりますので、映画をまだ観ていない人は、読まないでください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私、『カメラを止めるな!』の原案舞台の演出家さん(和田亮一くん)と知り合いだったこともあり、初演のゲネを観に行きました。 当時のブログがこちら(黄色い Tシャツが演出の和田くん
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