本の街 神保町3書店の2025年上半期ベストセラー発表。徒歩10分圏内でも全く違う本が売れていました。 2025年上半期のベストセラーランキングが各社より発信されました。 「本の街 神保町」には3つの大型書店があります。それぞれの書店ごとに、いったいどのようなランキングになっているのか?比べてみたことがありませんでしたので、今回はじめて3書店のランキングを並べてみることにしました。各社集計をして並べてみたところ「ほぼ同じ本がランキングに入っていない」という結果に関係者一同もびっくりしています。ランキングは「売上冊数」と「売上金額」の2つ。あえてオールジャンルでの集計としてみました。 果たして、どのような結果になったのでしょうか? 全店共通でランキングに入った作品は1つもありませんでした。『よつばと!16巻』『本なら売るほど 1巻』 が2店舗でランクインしただけで、各店それぞれの個性が活きた
訃報はいつだって突然だ。著名人が亡くなると、生放送中のスタジオに報道の人間が原稿をもって駆け込んでくる。速報は一刻も早く放送するのが鉄則だが、そこに記された名前に驚き、思わず足が止まってしまうことがある。訃報にあらかじめ心の準備をしておくことなんてできない。誰かの死に慣れることはこの先もきっとないだろう。 山本文緒さんが亡くなったという報せも突然だった。 2021年10月13日、膵臓がんのため死去。58歳だった。 山本さんは前年、7年ぶりとなる長編小説『自転しながら公転する』を発表したばかりだった。地方のショッピングモールで働く32歳の女性を主人公にした同作はまぎれもない傑作だった。NHKの『朝イチ』だったと思うが、軽井沢のご自宅で、キツツキが家の外壁に開けた穴をリポーターに見せたりしながらインタビューに答えていたのをおぼえている。その時の楽しそうな表情がとりわけ印象に残っているのは、山
「後で読む」は、あとで読まない。 「後で読む」は、あとで読まない。 「試験が終わったら」「今度の連休に」「年末年始は」と言い訳して、結局読まなかった。「定年になったら読書三昧」も嘘になるだろう。そもそも、コロナ禍で増えた一人の時間、読書に充てたか?(反語) だから「いま」読む。 たとえ一頁でも一行でも、目の前の一冊に向き合う。いま元気でも、一週間後には、読めなくなるかもしれないから。 今年は、死を意識した一年でもあった。「やりたいこと」を先延ばしにしてるうちに、感染して望みが断たれる可能性が爆上がりした。 時の経つのは早い。人生が長いほど、一年は短くなる。体感時間は加速する一方、人生の可処分時間は、短くなる。 だから「いま」読む。 積読を自嘲したりマウント取るのもヤメだ。いま読まない理由を並べ立てて開き直る不毛も捨てよう。そして、ずっと取っておいた、とっておきの本を、いま読む。 そんなつも
安宅和人『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」』を読了したので、要点をまとめてみました。 著者のマッキンゼー&大学での研究の経験を基にした内容でしたが、 問題設定→仮説立て→調査→分析→他人への伝達 というフローで仕事や研究をしている人には参考になる点が多い本かと思います。 元になった著者のブログ記事 http://d.hatena.ne.jp/kaz_ataka/20081018/1224287687 ↑本書が書かれるきっかけとなった記事です。本書の核の部分を掴みたいという方はこちらも是非ご覧になってください。 イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」 作者: 安宅和人出版社/メーカー: 英治出版発売日: 2010/11/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 48人 クリック: 660回この商品を含むブログ (145件) を見る 目次 はじめに 優れた
ムスリム名がハサンとして知られる知識人・中田考さんの痛快本。 通り一遍で流し読めば、イスラーム通の資本主義批判本のようにも感じられますが、いや、この本は面白いですよ。まずは第一章だけでも読んでください。Amazonはこちら楽天ブックスはこちら まず、冒頭に私たちはなぜバカであるかが解説されています。論旨明快。ああ、確かに私はバカです。本当に申し訳ございません。また、私たちの身の回りに、どうしてこうも自己啓発の類が多いのか、自己憐憫のような「あなたはそのままでいい」「頑張れば夢は叶う」という無責任な言説があふれる英るのかが解説されています。”所詮ミミズはどんなに頑張ったってヘビにはなれないんだから、カエルに挑もうなどと途方もないことを考えず、お前はミミズにすぎないという自覚を持て”とか言われます。あっ、はい。強烈なアンチテーゼなのですが、つまりは世の中には「分を弁えないバカ」が多いからこ
突然ですが森羅万象を知りたくはありませんか? 生きとし生けるもの、別に生きているわけではないもの、それらをひっくるめたこの世の全て……それが森羅万象です。知りたいですよね。私は知りたいです。 そしてさらに突然ですが「魔女」って憧れませんか? ホウキで空を飛んだり、様々な書物を読んだり、使い魔と戯れたり、怪しい薬を作ったり、魔女学校に通ったり……すごく楽しそうですよね。「できることなら魔女になりたい」と願いながら生きている人は多いと思います。なりたいですよね。いや自分は別に……という声も聞こえてきますが、私はなりたいです。 「森羅万象を知りたい」「魔女になりたい」……そんな人として当然(当然ですよね?)の2つの欲求。それらを同時に満たす書物がたった1万円で買えるとしたら……? § § § ご挨拶が遅れました。『図解 なんかへんな生きもの』の著者・ぬまがさワタリです。 こういうなんかへんなテン
[書影付きフルバージョンはこちらへ] 今回のブックリストはビジネスモデルの入門書です。ビジネスモデルに関する本はたくさんありますが、そもそもビジネスモデルってなに?というひとが読んでもわかるものから中級編くらいまでの本を選びました。 私自身、大学院で経営学を学ぶ以前には「ビジネスモデル」が何なのかあまりよくわかっておらず、単に価格を決めたり儲ける話だと誤解していたこともあります(苦笑)。そして、自社だけが儲かって栄えれば良いということではなく、様々なステークホルダーを含めたエコシステムを考えることだということが理解できたのは、ビジネスモデルデザインのワークショップを受けてからです。 当然ですが、ビジネスモデルを知ればそれでビジネスができるわけではありませんし、ビジネスモデルだけでその事業の全てを理解できるわけでもありません。新しいビジネスモデルによる事業やサービスを生み出すためには、理解す
『ハリー・ポッターと巨大な灰の山らしきものの肖像』AIにハリポタ全巻喰わせて、新作を生成させたそうな。まあご覧あれ。 Botnik Studios こいつを見て、あまりに感動してしまいました。この支離滅裂、異常な構想力、唐突な破綻ぶり。デスイーターたちが何だか知らないけど無意味にやおいらしきものを始めるところ。人工知能には創造性がないとかいっている連中がいるけれど、これでも、あるいはアルファゼロの囲碁でもそうだけれど、むしろ人工知能が明らかにしているのは、ぼくたち人間の知能や創造性と称するものがいかに制約されていて、型にはまっているかということだと思う。ウィリアム・バロウズが人間の矮小な構成力とキャパシティでほんの片鱗だけやってみせたことを、人工知能は鼻くそほじりながら(比喩的に)一瞬でやってのけている。 追記:このプロセスについてもう少し詳しく見た人がいる。これは本当にほぼカットアップ
堆塵館 (アイアマンガー三部作1) (アイアマンガー三部作 1) 作者: エドワード・ケアリー,古屋美登里出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/09/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (17件) を見るエドワード・ケアリー《アイアマンガー》三部作が先日発売の『肺都』によって完結したが、これが本当に凄い物語だった。奇しくも『肺都』が昨年最後に読了した本となったけれども、そんなことは無関係に問答無用で『肺都』が17年のベストだ。それどころか《アイアマンガー三部作》は、人生においてこれ程の熱量の物語にあと何度出会えるのだろうか……と考え込まずにはいられない、破壊的な小説作品なのだ。 人間を突き動かさずにはいられない特異なリズムがこの物語全体を貫いている。劇作家でもある著者による台詞、会話劇は一つ一つの発言が声の大きさ、息の吐く音まで聞こえてきそうな(凄まじい翻訳の力もあるの
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の中の人、Dainと申します。 今回はお金で買うことのできる一生モノの自己投資になる本をご紹介したい。 現金や不動産、貴金属からビットコインまで、財産は盗られたり目減りしたりする恐れがある。だが、頭の中の財産は、誰も奪うことができない。すなわち、知や教養は、いったん頭に蓄えたら、一生涯あなたのものとなるのだ。 ここでは、あなたの知となり教養となる入口として、お薦めの本を選んでみよう。とはいっても、ただ選ぶだけでは面白くない。だから、日本の知を担う大学の最高峰、東京大学に務める教師が選んだ「アンケート・東大教師が新入生にすすめる本」から、合計1万円で買えるものをピックアップした。 「アンケート・東大教師が新入生にすすめる本」*1では、東京大学で毎年春に行われる新入生のためのブックガイドとして、エンタメから啓蒙書まで多種多様な本が紹介されて
この数年人工知能バブルかってぐらい人工知能関連本が出まくっていて、最初の頃は律儀に一冊一冊読んでいたもんだが、だんだん飽きてきた(そりゃ読みまくってるんだからそうだ)。やれ人工知能に仕事が奪われるだとか奪われない仕事はなんだとかの話は定番だが、定番すぎてそうそう新しい解釈が出てくるわけではない。消える仕事は消えるし、残る仕事の分野もだいたい明らかになってきている。 とはいえそれでも読んでいると「おお、これは視点が良いな」と思えるものもあり、そういうのは読んでいて楽しい。その書き手はやっぱり基本的には専門的な知識を持っている人たちだ。認知ロボット工学者であったり、AI研究所に勤めていたり、機械学習の専門家だったりする。最後のはまた特殊事例といえるが、本稿ではそうした人工知能本飽きた僕の中で記憶に残っている本をいくつか紹介してみようと思う。 まずは基本的なところを教えてくれる一冊 シンギュラリ
いつかここで電子書籍について書こうと思っていたら、下記の記事で言葉にしたいことの半分くらいをまとめてくれていた。だから今回はこの内容で。 作者さんを応援するにはリアル書店での購入がおすすめな理由 /その一冊が複数冊をつれてくるhttp://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-779.html 私が言いたかったのは、この記事でマタイ効果として紹介されている箇所で、正確には「売れた1冊が1冊以上をつれてくる」その理由についてだ。 専門性の高い用語なのでビビりながら使うけれど、紙の本には金融で言う「期待」がある。 日銀の黒田総裁が異次元緩和をしていた時期によく目にしていた「人々の期待に働きかける」の期待で、これが紙の本では実にうまく働くのだ。 それは、書店さんが2冊売れたら2冊以上を注文する、というだけではない。本の発売直後、初速がとても良くて、仮に
2016 - 11 - 19タモリ学「人間関係をうまくやるには偽善以外ない」が深すぎる!読書 スポンサーリンク Pick up!Amazon定期便・定期おトク便まとめ(最大10~15%割引商品) シェアする Tweet みなさんご存知タモリさん。しかし、意外とタモリさんについてのエピソードは少ないですよね?そんな貴重なタモリさんのエピソードが沢山綴られている「タモリ学 」という本を読んでみたところ、人間関係に対しての深いお言葉がありましたので、紹介します。 目次 目次タモリ学1:自分とは何か?タモリ学2:人間は不自由になりたがっているタモリ学3:若者よ、シガラミを排除し、実存のゼロ地点に立て!タモリ学4:人間関係をうまくやるには、偽善以外にないんじゃないかタモリ学:人間関係「まとめ」タモリさんの「人間関係論の続編」を書きました。 タモリ学1:自分とは何か? 「会社の課
インターネット通販と電子書籍の普及から、経営に行き詰まった多くの書店が街から姿を消している。1999年に2万2,296店あった書店数は、2014年には1万3,943店に急減。「リアル書店」はこのまま消えていく運命にあるのか? 現場はどう生き残り策を模索しているのか? 立場の異なる書店の声を聞いた−−。 (ライター・三橋正邦/Yahoo!ニュース編集部) やれることはすべてやっている。しかし...... 工藤恭孝・丸善ジュンク堂代表取締役 「いかに付加価値をつけるか」がすべて 友田雄介・アマゾンジャパン合同会社Kindle事業本部コンテンツ事業部事業本部長 集客装置としての力はまだまだ強い 内沢信介・TSUTAYA BOOK部部長/田島直行・蔦屋書店事業本部本部長 「書店員が売りたいもの」を売る強さ 上林裕也・ヴィレッジヴァンガード、書籍・コミック統括バイヤー
https://yamakamu.net/post-1596 なんの防御も施さずに突撃すると心が散ってしまいますかね。 『お前は俺を殺す気か』も安易に手を出したら、フラガラックを食らってしまったから。よほど、心を強くしてかからないと「胃がキリキリ」しまくって心に傷を負いかねない。タイトル通りですよ。読者を殺す気か! いくぞシギサワカヤ漫画――――胃薬の貯蔵は充分か。 お前(たち)は読者を殺す気か コミック4巻は裏表紙の芝さんがリボンに絡まれて死んでいる(死んでません)。 実に芝さんと双子姉妹を表わしているなって思いました(小並)。 結局のところ芝さんが姉妹に振り回される話でありますからね。 美人に振り回されたいというのは男なら誰もが憧れるシチュエーションですが橋本姉妹の振り回しっぷりは胃に穴が空きそうで羨ましくない。いやでも、ちょっと羨ましいし憧れるとこもある。素直に憧れれないヒネクレ具合
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