受け手の反応を考察する前回の記事では、知的アウトプットの構成要素はWhat、Why、Howの三つからなる、と指摘しました。 さて、ここで問題になるのが、その「順番」です。僕はいろんなところでこの点について注意を促していますが、人生でも経営でも行政でも「順番」は非常に重要なのですが、論点として見過ごされていることが多い。 体育館の裏でタバコを吸っている怖そうな転校生が、下校時に捨て猫を拾ってとても可愛がっているのをたまたま見かけると恋が芽生える わけですが、 下校時に捨て猫を拾ってとても可愛がっている優しそうな転校生が、体育館の裏でタバコを吸っているのをたまたま見かけると恐怖が芽生える わけです。 両者ともに「やっていること」は「体育館裏でタバコを吸う」と「捨て猫を拾って可愛がる」の二つで同じなのですが、順番があべこべになると物語の品質と帰結が全く変わるわけです。 だいたいからして、それなり
はじめに あなたは日々、何かを見ている。そう、コードを。エラーを。ドキュメントを。解決策を。 そして、それは誰も見ていないものかもしれない。あるいは、多くの人が同じものを見ているのに、誰も記録に残していないのかもしれない。 「自分なんてまだ1年目、2年目。経験が浅いから書くことなんてない」 そんな思いを抱いていませんか? しかし、その思い込みは真実ではありません。むしろ、経験の浅さこそが、あなたにしか書けない貴重な視点を生み出します。初めて学ぶ時の困惑、理解するまでの試行錯誤、そして「あ、わかった!」という喜び—これらの生々しい体験は、あなたがまさに今感じているからこそ書ける宝物なのです。 「専門家でもないのにブログなんて書けない」「自分の書いたものなんて誰も読まないだろう」という思いも、単なる幻想です。誰もが最初から専門家ではなかった。今あなたが参考にしている記事を書いた人も、最初は不安
これは私が普段いかに労働から逃げているかを示すものです。 前提となる考え方私は働きたくない。実際には仕事にやりがいを見出すこともあるので必ずしも働きたくないわけではないが、基本的には常に働きたくないと言っている。 ことプロダクト開発になるとこの傾向は顕著で、「何も作りたくない」「何も作らずにお金を稼ぎたい」などとよく言っている。プロダクトは作った瞬間に負債になる。世の中は絶えず変化・進化していくので、作った瞬間から陳腐化が始まる。それを防ぐために継続的なメンテナンスや改善が求められる。 通常、その負債が問題視されないのは、そのプロダクトが負債以上に大きな果実つまり価値をもたらすからである。アジャイルの名のもとに incremental delivery などと言うと聞こえはいいが、要するに負債より多くの価値を生み出すための自転車操業をかっこよく言っただけである。少しトゲのある表現になったが
DK @game_sennin とある大学で20年以上、各種シナリオの研究と教育に携わってきた人。Twitter(X)にて、独自の創作論を展開したりしなかったり。 皆様のスタイル・スタンスに合わせて、部分的にでも役立てたら幸いです。 DK @game_sennin ここ数日「地道にやるしかない」みたいな話をし過ぎた気がする。 じゃあ「その地道なことってなんだよ」と考えてみたが、私がすすめるなら、人気作や感銘受けた作品のストーリーを簡潔にまとめる事と、ストーリー構成を抽出することかな。 そうしてインプット、自作にアウトプットする地道な繰り返し。 pic.twitter.com/zYmnXFXnA22023-08-01 19:06:37
「仕事で成果を出す人」と聞いて、どのような特徴を思いうかべますか。 才流はコンサルティング会社であり、ビジョンとして「メソッドカンパニー」を掲げています。顧客へ価値を届けるにあたって、営業やマーケティング、新規事業などの専門知識はもちろん、ベースとして強固な「仕事力」が欠かせないと考えています。本記事では、社内で実際に活用している仕事の進め方マニュアルの中身をテーマ別に厳選し、チェックリスト形式で紹介します。 ※本記事が多くの方々に読まれていることもあり、このたび内容を最新版にアップデートしました。 ビジネスパーソンの心得1. ビジネスの原理原則を理解するビジネスで価値を提供するためには原理原則が存在するビジネスの原理原則とは、相手>自分であり、顧客>外部パートナー>自分であること具体的に表すと「顧客や社会、チームメンバーに価値を提供する→顧客や社会からお金がもらえる→自分たちの給与が出
テンプレートの特に重要な点の補足 上の表の「目的」にパーツに込めた設計意図は記載しましたが、特に重要な点を掘り下げてご紹介します。 おすすめ欄はできる限り書く 表を作る人が「自分はどれをおすすめするか」について印をつけることで、より自分ごととして調査できるようになります。 私もよく表を作ったはいいものの、いまいち深掘りできていないなと悩むことがあります。そのようなときに、「結局自分はどれがおすすめなんだっけ?」と印をつけることで、「この案をちゃんと説明するためにはこの観点や確認事項が漏れているな」と気づき、調査をもう一段階深掘りできることがよくあります。 もしチーム内での利用以外であえて自分のおすすめ案をアピールしなくても良い場合は、表を完成させてからカラムを抜くとよいかもしれません。 観点はカラム内で足して100%になるように心がける 調査対象に抜け漏れがないように分類は足して100%に
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? はじめに 昨今の採用現場においてはソフトウェアエンジニアは売り手市場と言われ数年が経過していますが、2023年現在においても、デジタルトランスフォーメーションの加速により、これまでのIT企業の募集だけではなく、様々な企業がソフトウェアエンジニアを募集している状況にあると思います。 知り合いのリクルーターに話を聞くと、ここ最近米国のBigTech企業や、日本初のベンチャー企業のレイオフが目立ちますが、それはごく一部であり、多くの企業では引き続きソフトウェアエンジニアの需要は最も高く、この先10年以上はこの高い需要は続くだろうと言っていまし
どうも、外資系うさぎのちょこさんです。 気がつけばもう2023年が始まってしまってますね。 一年の計は元旦にあり、ということで正月早々とても有益なnoteを書いて徳を積むところから今年をスタートすることにしましょう。 年末年始に限らず、それなりにまとまった時間を使えるタイミングってインプットにもアウトプットにもとても良いですからね。 せっかくなのでフォロワッサン各位も何かアウトプットしてみるとよいんじゃないでしょうか。 というわけで、新年早々のアウトプットにおすすめな、土地勘の無い業界/テーマのプロジェクトにアサインされた場合の最低限の情報収集を手早くこなすにはどうするのがよいかってnoteをお届けします。 これは再現性のあるやり方なので、このnoteを見ながら同じような流れで情報収集して自分なりの見解なんかをまとめてみたりすると良いセルフトレーニングになるはずです。 これは有益な情報なの
Ray Bradbury’s advice for being morecreative Every night read: - one short story - one poem - one essay Do that for a thousand nights and you’ll be stuffed full of ideas pic.twitter.com/35d6Z2V1os — Austin Kleon (@austinkleon) November 1,2022 レイ・ブラッドべリ:クリエイティブになるにはツイートにはレイ・ブラッドベリ(「華氏451度」著者)の講演の一部を切り出した動画がついています。聞きながらざっと訳をつけてみました。 【動画の粗訳】 とにかく様々な分野のものをまずインプットしないといけない。シンプルな方法を教えましょう。 これから1000日間、毎
「単語自体は暗記したものの意味がおろそかで、テストでいい点を出せない」 「参考書を読んだのに覚えられず、勉強する気がなくなってきた」 このように勉強でありがちな記憶の悩みを解決するには、繰り返し復習するのが最適。 脳は一度で覚えられない仕組みになっており、東大生や世界記憶力グランドマスターも「3回は復習している」と言います。そこで今回は、勉強のスペシャリストや脳科学者が推奨する学習法を組み合わせた「3回復習法」を、筆者の実践例とともにご紹介しましょう。 一度で覚えられないのは、脳科学的に当たり前 「テキストを1回読むだけで、内容を覚えられたらいいのに」 勉強する人の多くが、一度はこう考えたことがあることでしょう。しかし、脳の仕組みを考えるとそれは難しいだろうと、トレスペクト教育研究所代表で脳科学にも詳しい宇都出雅巳氏は言います。なぜなら、変化する環境に柔軟に対応できるよう、あえて曖昧に記憶
「仕事も勉強もアウトプットが大事!」と聞くけど、アウトプットってそこまで重要なんだろうか? クリエイターでもなければ、論文を書くような勉強をしているわけでもないし……。 そんなあなたに、「アウトプットしまくる人はやっぱり強い!」と納得できる3つのメリットをお伝えします。 「やることが多すぎて手をつけられない」という悩みも、「頭のなかがいつもごちゃごちゃする」という悩みも、“アウトプット= 書くこと” で解消できるんですよ。さっそく説明しましょう。 1.「やるべきこと」を書き出しまくれば、行動力が高まる 2.「パッと浮かんだこと」をメモしまくれば、発想力が上がる 3.「心のモヤモヤ」を書きまくれば、気持ちを落ち着けられる 1.「やるべきこと」を書き出しまくれば、行動力が高まる 「資料作成、リサーチ、計画立案……大事な業務ばかりで、どれからやろうか悩んでしまう」 「あの習い事もやってみたいし、
Twitterでは先に言っていましたが、現職のはてなを3月末で退職します。3/19が最終出社日でした。はてなでの思い出はこちらに書きました。 そのため、転職活動をしたわけですが、コロナ禍での転職活動は平常時と異なる部分も結構ありました。また、データエンジニアとしての転職は初めての経験でした。誰かの参考になるかもしれないので、私が考えたことや感じたことをメモ書きとして残しておきます。 在宅勤務と就業可能な地域 Web上でのアウトプット データエンジニアという職種の多様性転職にあたって重視したこと 魅力に感じた点 当然、不安もある 在宅勤務と就業可能な地域 カジュアル面談させてもらった企業さんは、ほぼ在宅勤務に移行済みだった 隔週や月一で物理出社という会社も半々くらい? 緊急自体宣言が出ていない時期(夏〜秋)にカジュアル面談させてもらったので、今は状況が違うかも カジュアル面談、採用面談もz
随分と久しぶりに、完全書き下ろしの本を書きました。 タイトルは、「人生がうまくいかないと感じる人のための超アウトプット入門 」。アウトプットすることの意義、そしてその能力の源泉についての話を、読みやすいよう、物語形式にてまとめています。 どうか買ってやっていただけると、とてもありがたく、温かい投げ銭をよろしくお願いします。アウトプットは「他者からの評価」の部分にキモがある。 さて、この本にちなんだ話題です。 先行き不安な世相を反映してか、世の中には「アウトプットの手法」に関するノウハウが氾濫しています。 ちょっと書店を見渡すだけで、 「アウトプット術で仕事がうまくいく」 「アウトプット力で成功」 「アウトプットスキルで差をつける」 などの、本が驚くほど多数、陳列されているのです。 そして、中身を見ると、書き方、話しかた、表情の作り方、報告の仕方など、「やるべきことと、その方法」が羅列し
調べれば大抵の情報は誰でも手に入る今日このごろ。特に技術的な情報はオープンソースで一次情報へのアクセスは容易になった。 それと同時に繰り返し言われるアウトプットの重要性。 しかし、ブログやLTなどでアウトプットしても、「もっと質のいい情報があるのに自分がアウトプットする必要があるのか」「逆にノイズになるだけじゃないか」というような考えになってしまう人もいるのではないか。 そんな架空の声にお応えして、それでもなおあえて、一次情報ではない「あなたのアウトプット」の重要性を伝えてみようと思う。 実際にやる人は多くない 定量的なデータがあるわけではないが、直感的に共感してもらえるだろう。 ある技術や手法が話題になったとして、それを情報として知っている人はこの時代いくらでもいる。 だが、それを実際にその手でやったことがあるというだけでかなり群衆からは抜きん出た経験を持つことになる。 ましてやそれをや
大学や大学院で論文の書き方を鍛え上げた人たちには遠く遠く及ばないが、僕の様なはぐれもの1でも最近はAmazon 社内で文書の質が高いと評価してもらえるまでにはなった。Software Engineer として、コードでのアウトプットはもちろん大事だけど、文書のアウトプット(およびそれによって得られた実際のアウトプット)は同じだけ重要である2。今回は自分が最近どういうところに気をつけて技術文書を書いているのか、ということについて数年後の自分が忘れてないことを確かめられる様にまとめておく。 そもそも文書とは?英語だと document。ここで指す(技術)文書とは、人間が読む文体で書かれた技術に関連する情報、といったものだ。具体的に言うと以下の様なものを想定している: 新しいプロジェクトの骨子を説明する資料 会議の叩き台となる 1 枚ペラ本番環境に変更を加えるにあたっての包括的な情報や具体
ここ最近、注目を集めている「言語化」というキーワード。ヤフー株式会社のマーケティング本部長である井上大輔氏は、「言語化」について次のように述べています。 ①事象・具象(世の中のできごと)をよく観察すること。そこから、②複数の事象の共通点を見つけ出し、③話を伝える相手のことをよく理解して、④相手にわかりやすく表現する。 (引用元:AdverTimes|言語化ブームからマーケターは何を見るべきか?【Adver Times Day 2019 Spring】) つまり「言語化」とは、単に頭で考えていることをそのまま言葉にするだけではなく、物事を自分なりに噛み砕いて相手に伝えるまでの一連の流れを指しているのです。 とは言え、「話すのが苦手だし、言語化って難しそう」と感じる人も少なくないはず。自分の思考を、言葉を用いてわかりやすく表現するには、練習が必要です。 そこで今回は、自分の思考を言語化すること
GLOBIS 学び放題 法人向けサービス 人材育成のプロが組織の成長に伴走します。生成AIを活用した各種機能、MBA基礎〜DXなど最新知識まで測定もできるeラーニングも用意。 詳細を見る A: できるだけ多くの情報を収集した上で分析し、結論を出す B: 限られた情報の中で仮説を立て検証を繰り返しながら、結論を出す 皆さんの仕事に取り組む姿勢は、A、B、どちらでしょうか?情報が多ければ多いほど、よりよい意思決定ができると考えている方が多いのではないでしょうか。しかし、ビジネスの現場では、複雑な要素が絡み合い、物事の本質を見極めるために必要な情報を網羅的に収集することは困難です。相当な時間と労力を投下した結果、十分な結論を導くことができなかったり、時間切れになってしまったりということがよく起こります。アウトプットの質を高めるための仮説検証 そこで有効なアプローチが、“仮説検証を繰り返す”とい
ちづみ @098ra0209 Webサイト屋さん👩🏻💻と古民家🏡のカフェ&コミュニティスペースimawoを運営しています/WordPress/figma/半Web半DIY生活 🛠 SoftwareDesignでgitイラスト連載中📖/ちゃんとプロになるWordPress基礎入門出版 ちづみ @098ra0209 去年Gitまわりを触った時に用語多いし意味がわけワカメで、うへぇ🤢てなったけど、いやぁでもこういう類はアウトプットを見据えたインプットが定着が早いし手が動くよなぁと思って「これだけはおさえよう」みたいなのを誰でもわかるように意識して書いて覚えたやつが出てきた…なつい🍉 pic.twitter.com/XHxagBso8S
昨日メモの取り方についてつぶやいたのですが、けっこう大事な話をしてるので、補足や、その後にいただいた質問への回答を含めまとめておきます。 まずはテキスト抜粋版から(自分のツイートなので、読みやすいよう改変してます。実際のツイートは後半に貼っておくので、RTしたい方はそちらをご利用ください) ★★★ あたしはメモはとるよ。 てか、メモらないとすぐに忘れる。「最近は」なのか「昔から」なのかよくわからないけど、メモらずに(大事なことを)漏れなくぜんぶ覚えておける人ってすごいと思う。 一方、対談とかインタビューを受けると、ほぼ100%録音されるんだけど(もちろん許可をとって)これは本当に意味がわからない。 あたしは自分が取材をする側、インタビューする側の時は、いっさい録音しない。 理由は、録音データをあとから聞いたり(文字興しされたものを)後から読む時間が無駄だから。 インタビューや取材は、してる
安宅和人『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」』を読了したので、要点をまとめてみました。 著者のマッキンゼー&大学での研究の経験を基にした内容でしたが、 問題設定→仮説立て→調査→分析→他人への伝達 というフローで仕事や研究をしている人には参考になる点が多い本かと思います。 元になった著者のブログ記事 http://d.hatena.ne.jp/kaz_ataka/20081018/1224287687 ↑本書が書かれるきっかけとなった記事です。本書の核の部分を掴みたいという方はこちらも是非ご覧になってください。 イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」 作者: 安宅和人出版社/メーカー: 英治出版発売日: 2010/11/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 48人 クリック: 660回この商品を含むブログ (145件) を見る 目次 はじめに 優れた
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