ビジネスの世界では「顧客へのヒアリングが大事だ」とよく言われます。 お客さんのもとを訪れて「どういうことに困っていますか?」と質問し、そこで聞き出した課題をもとに、プロダクトの開発や改善に活かしていく……。これが定石だとされています。 しかし、これはIT業界に広がる大きな誤謬であると、私は考えています。 ヒアリングによる「追体験」には限界があるからです。 ダイニーは飲食店に向けて、モバイルオーダーやPOSシステム、決済や勤怠サービスなど、お店の課題解決につながるプロダクトを提供しています。 私たちは、お店への「ヒアリング」のみに基づいてプロダクトを作ることはしません。 ヒアリングのみならず、メンバーが「飲食店のスタッフとして、実際に働いてみる」というやり方をとっています。自らが「当事者」としてオペレーションを体験し、そこで得た知見をもとに、プロダクトの開発・改善をするのです。 これが最も有

読書は知識を深め、視野を広げるための重要な手段です。しかし、読んだ内容を記憶に定着させ、実生活に活かすのは容易ではありません。 そんな悩みを解決する可能性を秘めているのが、OpenAIのDeep Researchです。2025年2月8日時点ではChatGPT Pro(月200ドル)ユーザーしか利用できませんがPlusユーザーも将来的に月10回程度利用可能になる見込みです。 以前、Bard(現Gemini)を使った読書ノート作成について紹介しましたが、Deep Researchを活用することで、比較にならないほど詳細かつ構造化された読書ノートを作成できるようになりました。(もちろん、当時の私のプロンプトが不十分だった点も否めません。)

顧客インサイトはチームで育てる時代へ。日本初のインサイトマネジメントクラウド「Centou」は、顧客に向き合うあなたのチームのための、職種を超えた顧客インサイトデータベースです。
こんにちは。スマートバンクUXリサーチャーのmaayaです。 この記事は SmartBank Advent Calendar 2024 16日目の記事です。 昨日はHarokaさんの「大きな力は、チームのために使いたい」という記事でした。ぜひこちらもご覧ください! 😔 リサーチでこんなお悩みありませんか? リサーチの実査に追われ、リサーチデータの資産化はつい後回しになりがち… 意思決定の材料を得たいのに、お目当てのリサーチデータが探しづらい インタビュー参加メンバーと不参加メンバーの間で、ユーザーの理解度に差が広がる… リサーチに携わる方には少なからず共感いただける点があるかと思います。 事業貢献のために迅速に意思決定の材料を集めることが最優先なので、私自身スマートバンクに入社以来リサーチ実査をメインに活動してきました。 リサーチデータの資産化は後回しになりがちですが、ユーザー理解を深

UXリサーチアドベントカレンダー1日目のエントリーとして、私が愛用しているリサーチツール「Dovetail」をみなさんに布教したく、愛を語らせてください。 DovetailとはUXリサーチのデータ分析と、データの管理に役立つツールです。 Dovetailのサイトを見てみると、リサーチャー、デザイナー、プロダクトマネージャーを想定ユーザーとしていることがわかります。リサーチ組織で使う他、プロダクトチーム全体、または全社で使うこともあるようです。使いみちとしては、ユーザーインタビューやユーザビリティテスト、NPS、アンケートの分析などが紹介されています。 私はメルペイでのUXリサーチの他、時々プライベートでも利用しています。今回は「はじめてのUXリサーチ」を執筆するために、UXリサーチ始めたてのお悩みについてアンケートの自由回答データを分析した際の例を載せながら、Dovetailができる3つの

開講期間/開講日 2024年 1月24日(水)・2月7日(水)・3月6日(水) すべて19:00~20:30 申込受付開始日時2023年11月24日(金)9:00 申込締切日 第1回:2024年1月22日(月)23:59 第2回:2024年2月5日(月)23:59 第3回:2024年3月4日(月)23:59 定員 各回 1000名 ※先着順となっておりますのでお早めにお申し込みください。
はじめに組織でリサーチ活動を行い、ユーザー視点をメンバーに届けたい方へスマートバンクは、日本で一番小さなカード会社。Visaプリペイドカードと家計簿アプリがセットになった新しい家計管理サービス「ワンバンク」を提供しています。 「人々が本当に欲しかったものをつくる」をパーパスに、創業者がユーザーとの対話を大事にしながらサービスを作ってきました。 そのバトンを引き継ぐかたちでリサーチャーが実務を担っています。これまで、一貫して「経営・事業の意思決定をリサーチを通じてサポートする」「ユーザー視点でチームメンバーの役に立つ」ことを実現しようと活動してきました。 このページは、toC向けのWebサービスの開発にリサーチャーとして関わる中で、大事にしてきたことや実際に行っていることを紹介しています。組織や扱うサービスによって、リサーチャーの在り方やフィットする方法は異なりますので、ちょっとしたヒントと

いかに有益な情報やサービスも、ユーザがその情報にアクセスできなければ「存在していないこと」と同じです。しかし、制作現場からはアクセスのしやすさ(=アクセシビリティ)への取り組みがなかなか進まないという声をよく耳にします。 2020年2月5日に開催されたオンラインセミナーでは、クラウド会計・人事労務ソフトのfreee株式会社よりUXデザイナー 伊原 力也さんがご登壇。視覚障がい当事者であるエンジニア2名が所属している同社での、「インクルーシブデザイン」の枠組みにおけるアクセシビリティ向上の具体的なお取り組みについてお話いただきました。本日はfreeeが挑戦するインクルーシブデザインというテーマでお話させていただきます。インクルーシブデザインについて簡単に説明すると、多くのユーザの中でも普段はメインのターゲットにしないような人から示唆を得て、結果的に皆がより使いやすくなるものにしていくという

読書猿:これはまったく実利的な話で(笑)、少しお話するだけで、自分の探しものスキルがどんどん上達するからです。 一番強烈に覚えているのは、小林さんとやりとりするようになった最初の頃、僕は『独学大全』にも載せた「シネクドキ探索」の話をしたんです。 シネクドキとは、日本語で「花見」といえば〈花一般〉を見ることではなく〈桜の花〉を指すように、上位概念を下位概念、あるいは下位概念を上位概念で言い換えるレトリックのこと。僕はこれに発想を得て、「調べたいこと自体が見つからないなら、その上位概念や下位概念を探してみる」という技法を「シネクドキ探索」と名付けました。 小林さんは、この話を聞いてすぐに「僕だったら探したいものをファセットで表して、それぞれを上下に動かす」という話をされたんですよ。 小林昌樹(以下、小林):ファセットというのは、図書分類における概念のひとつです。資料のテーマについて、「時間」「

図書館司書の技術は「職人技」ではない ――小林さんがこのたび刊行された『調べる技術』(皓星社)には、「国会図書館秘伝のレファレンス・チップス」(※チップスは「ちょっとしたコツ」の意)という副題がついています。そもそも図書館の「レファレンス業務」とは、どういったお仕事なのでしょうか。 小林昌樹(以下、小林):「レファレンス」って、いわば調べ物の「代行業」だと思っている人がとても多いんです。図書館のレファレンスカウンターに行って、司書に「これこれこういう情報が載っている本を探しています」と言うと、親切に探し出してくれる……みたいなイメージですね。 もちろん、それも仕事の一環ではあるのですが、実際にレファレンス担当の司書が何をメインでやっているかというと、利用者が自分で調べものができるような「環境」を整えることです。 例えば、その図書館で、どんなデータベースが引けるべきなのかを考えて契約する。昔

毎年恒例、HCD-Net認定人間中心設計スペシャリスト/専門家へのインタビュー。2022年は、株式会社メルカリのUXデザインチームでUXリサーチャーとして活躍している、井手あぐりさんにお話を伺いました。 人間中心設計推進機構 HCD専門資格認定センター2022年11月24日 メルカリグループは、株式会社メルカリと、株式会社メルペイなどの連結子会社で構成されており、井手さんはメルカリ3人目のUXリサーチャーとして入社しました。担当プロジェクトごとに、定性調査のデスクリサーチから計画、実施、分析、共有まで、「みんなが参加しながらプロセスを進めるためには何ができるか」を意識したUXリサーチをリードしています。 お客さまから見た、一連の体験をなめらかに 井手さんが今年の夏から参画しているという、メルカリの利用者の一連の体験を繋げて良くしていくプロジェクトのお話を伺いました。 メルカリでは、「買う

今回はTeresa Torresさんの書かれた「Continuous Discovery Habits: Discover Products thatCreate Customer Value and Business Value」を取り上げました。本書は海外におけるプロダクトマネジメントの良書リストにProduct Discoveryというカテゴリでピックアップされていますが、まだ邦訳されておりません。 参照元はこちら(リストを日本語化してくださった方に感謝します) またAmazon.comにて以下のランキングに入っています。(2022/8/21時点) https://www.amazon.com/Continuous-Discovery-Habits-Discover-Products/dp/1736633309 よりUser Experience & WebsiteUsabil

RESEARCH Conferenceは、デザインリサーチやUXリサーチの実践知を共有するカンファレンスです。より良いサービスづくりの土壌を育むために、リサーチの価値や可能性を広く伝えることを目的としています。
クラウド会計・人事労務ソフトを提供するfreee株式会社。クラウド会計ソフトの法人シェアNo.1に上り詰めたその過程には「デザインリサーチチーム」の活躍がありました。2020年6月に、同社のUXリサーチャー伊原力也さんにご登壇いただいた『freeeの「成果を生み出すデザインリサーチチーム」の秘密』では、ユーザリサーチ仕組み化までのプロセスをお伺いしました。 そこから約1年半が経ち、UXリサーチが定着した組織ではどんな変化が起こったのでしょうか?2021年9月30日のオンラインセミナーでは、freee株式会社のUXデザイナー増田 康祐さんをお招きし、リサーチが定着した組織の変化や課題への取り組みについてお話いただきました。ぜひご覧ください。 全編の動画はこちらで公開しています>> はじめにfreee株式会社のUXデザイナー増田と申します。 今回は、リサーチが定着してきたfreeeの組織に「

ラクスルは2020年よりデザイン推進室を立ち上げ、全社横断でデザイン思考を実践する組織づくりを行なっています。 今年1月からは、デザイン・イノベーション・ファーム「Takram」と共創し、デザイン経営の実現に向けて日々取り組んでいます。第一弾として、ロゴのリニューアルも行いました。 デザイン経営を推進していく上で、ユーザー理解の基本となるのがUXリサーチという考え方です。 ビジネス観点だけではなく、ヒアリングや分析、アイディエーションといった各フェーズにおいてUXデザインの観点を持ち、継続的にユーザーに求められるサービスをいかに作っていけるかが求められます。 今回は、Takramが考えるUXリサーチの手法や勘所について学ぶ社内勉強会の模様をお伝えしたいと思います。 ToC化するToB向けプロダクトの潮流とは スマートフォンの普及やクラウドサービスの登場以降、産業のデジタル化が急速に進むよう

トップニュースユーザー体験の調査に特化した社内組織 「UXリサーチセンター」を発足 ~ユーザー体験を調査・提案し、市場を開拓するサービスを提供〜 Corporate 2021. 06. 11 ユーザー体験の調査に特化した社内組織 「UXリサーチセンター」を発足 ~ユーザー体験を調査・提案し、市場を開拓するサービスを提供〜 Sansan株式会社は、同社内にユーザー体験(以下UX)の調査に特化した社内組織「UXリサーチセンター」を発足させたことを発表します。 社会に革新をもたらし、市場を切り拓くサービスを提供するためには、ユーザーの潜在的・顕在的なニーズを捉えて、サービスを開発することが求められます。今回、ユーザーの行動とそこへいたる思考を正確に理解し、サービス開発に繋げるためにUXリサーチセンターを発足させました。同部門は、プロダクト部門への提案を通して、Sansanの提供するサービスのU

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