南北に長いニューヨーク州マンハッタンの中心にあたるミッドタウンの南、ハドソンリバーに面したウェストハイウェイから5番街までにわたる西部に位置し、1990年代以降、ニューヨークのアートシーンの中心地として知られるようになったチェルシー地区。現在、そのチェルシー地区を南北に貫通するかたちで縦断している旧高架鉄道(通称「ハイライン」)を線状のパブリック・スペースとして保存・転用するプロジェクトが進行している。 同プロジェクトは、完成すればニューヨークの主要な交通拠点であるペン・ステーションから、ジャヴィッツ・コンヴェンションセンター、チェルシー地区、最新のレストラン、バー、ブティックが集中するミートパッキング地区を地上交通に遮断されることなく結ぶことになる、都市的な広がりをもつパブリック・スペースとして注目を浴びている。今回はハイラインが保存・転用されるまでに至った経緯、プロジェクトの概要と現況
竹中工務店(社長:佐々木正人)、東急(社長:堀江正博)、京急電鉄(社長:川俣幸宏)、星野リゾート(代表:星野佳路)がホテル事業を進める「旧横浜市庁舎行政棟」が、戦後の建造物として初めて「横浜市認定歴史的建造物」に認定されました。同建造物は、「OMO7横浜 by星野リゾート」(以下、OMO7横浜)として2026年春に開業します。 「旧横浜市庁舎行政棟」は、開港100周年記念事業の一環として建てられた日本近代屈指の建築家・村野藤吾設計のモダニズム建築です。優れた意匠的特徴を持つとともに、横浜の戦後建造物として高い価値を有します。横浜市と共に、ホテル所有者(竹中工務店、東急、京急電鉄)とホテル運営者(星野リゾート)は、 この名建築の「記憶」を継承し、「新旧融合」をコンセプトにホテルとして新たな息吹を吹き込み、OMO7横浜開業を機に「BASEGATE横浜関内(横浜市旧市庁舎街区活用事業)」の一

「建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘in渋谷」(渋谷ストリーム ホール 7月25日〜8月27日)では、渋谷駅周辺の再開発を俯瞰できる。写真は渋谷駅周辺模型。Photo: ©内藤廣建築設計事務所 渋谷の再開発は「100年に一度」の規模だと言われていますが、鉄道と地域が一体となってこれほどの街づくりを行うのは、戦後日本において初の試みなんです。JR東日本、東京メトロ、東急電鉄の3社が絡み、日々300万人の乗降客がいる駅で、その機能を止めずに開発を続けているという意味では、「1000年に一度」と言っても大袈裟ではないくらい、世界に類を見ない事業だと思います。 発端は小泉内閣時代に都市再生政策の一環で、渋谷駅周辺が初の都市再生緊急整備地域に指定されたこと。まずは渋谷区がガイドラインを作らねば、ということになり、2006年に国土計画などが専門の土木工学者の森地茂さん

https://togetter.com/li/2492288 ワイが知ってる話は一見だけだけど、とにかく仕事を選ばないんだと思うよ。 安かろう、しかし、クオリティもちゃんと高いよ。ただ数が多いから顧客ガチャに失敗して叩かれることも多いんでは。 失敗が皆無とは言わないけど。 地方創生とかで金がないですと言っても受けてくれるので、公共案件の駆け込み寺になっているっぽい。 地元でも 「河原にリバーサイドパークを作って泊まれて映えるロッジを作って下さい。恒久建物は無理なので撤去できる簡易建物で、とはいえ金がないので安く、言うてもインスタ映えする感じで、人を呼べて、あっ林業振興の金でやるので地元材を使う感じで、ああでも予算がないので」 みたいな案件を受けしまって、さらにそれを記念して隈研吾氏を招いて講演会までやって(たぶん講演料ほとんど出してないよねえあれ)観客として言ったけど、無茶苦茶人がいいん

応募受付:2023年12月1日〜2024年2月2日 最優秀賞:賞金300万円 テーマ 渋谷駅から代々木公園にかけての神南・宇田川エリア一帯は、メインストリートである公園通りを中心に、大小様々なストリートの沿道に個性豊かな店舗や文化創造施設・産業が集積し、80〜90年代よりストリート文化発信の地としての賑わいを見せてきました。 2000年代に入り、渋谷駅周辺で「100年に1度」の再開発ラッシュが進むとともに、2020年に始まったコロナ禍で人出が減る中、公園通りエリアではまちなかを回遊する歩行者の数が減少するとともに、空きテナントが急増するなど、まちの生き残りをかけた局面に突入しています。 自然と街を歩きたくなる「ウォーカブルシティ」を目指し、エリア内に集積する文化施設やクリエイティブ産業、多種多様な公共空地、代々木公園のみどり等の地域資源も活かしながら、2040年の世界都市・東京を代表するメ

このたび、学校法人明治大学(以下、「本学」という。)は、数多くの文豪が利用したことで知られる「山の上ホテル」が建設されている土地及び建物を、本年11月15日付で取得いたしました。 2031(令和13)年に本学は創立150周年を迎えます。その記念事業の一環として、本不動産を取得し再整備を実施します。現状の外観を維持したまま必要な改修工事を施したうえで、専門業者と連携しホテル機能を継続させるとともに、学生支援、地域連携、社会連携の機能としても利活用ができるよう検討しており、本学の新たなシンボルとして継承していきます。 山の上ホテルは、1937(昭和12)年に米国の建築家であるヴォーリズ(William Merrell Vories)氏の設計により、本学の校友であり本学専門部女子部校舎建設も支援された佐藤慶太郎氏(1890(明治23)年卒業)の寄付を基に、当時の生活困窮者の生活改善などを目的に全

2024年は“建築文化の民主化元年”だ、という話をあちこちでしている。2月に第1回「みんなの建築大賞」が発表となり、5月に第1回「東京建築祭」が開催された。筆者(宮沢)はどちらにも関わっているが、それぞれは別のところで話が持ち上がり、たまたま同じ年にスタートを切った。いわば“時代の共振”。そして、気になっていたもう1つの共振が、NHKの番組「すこぶるアガるビル」だ。コロナ禍の2021年11月に初回が放送。その後、5話が不定期に放送され、今年4月から5月にかけて一挙6話が毎週水曜日に放送された。 番組タイトル(NHKの公式サイトより) 見ていない人のために、過去放送のラインアップは下記のとおり(放送順)。 ●すこぶるアガるビル(パレスサイドビル・日生劇場 ・京王プラザホテル・新宿三井ビル)/初回放送日:2021年11月13日 ●ホテルニューオータニ・新宿小田急百貨店/田中卓志&清水ミチコ/初

公益財団法人 大倉文化財団 大倉集古館と大成建設が、「特別展 大成建設コレクション もうひとりのル・コルビュジエ 〜絵画をめぐって〜」を開催する。会期は6月25日から8月12日まで。 ル・コルビュジエは、フランスを拠点に活動した建築家。日本の国立西洋美術館をはじめ、7ヶ国にある17資産がユネスコの世界文化遺産に登録されており、20世紀を代表する建築家として評価されているほか、数多くの美術作品を残したアーティストとしても知られている。 同展では、大成建設のル・コルビュジエ・コレクションの中から油彩や素描、パピエ・コレ、版画、タピスリー、彫刻などを展示。1917年頃に画家のアメデ・オザンファンとともに提唱した「ピュリスム」の作品や、1920年代末以降に描かれた「女性」をテーマにした作品、第2次世界大戦中に制作された象徴的なモチーフをメインとした作品、グラフィック的な表

フランク・ロイド・ライト ル・コルビュジエ ミース・ファン・デル・ローエ 近代建築において巨匠と呼ばれる3人の建築家だ。彼らが設計した建物は建築の世界で革命を起こしてきた。だがその素晴らしさは、一般の人に必ずしも理解しやすいとは限らない。 フランク・ロイド・ライトは比較的分かりやすいと思うが、 コルビュジエやミースは微妙だ。彼らの建築は画期的だったが、何が「画期的」であったのかは若干の解説を必要とする。 私も後に彼らの建築の"実物"を見てから、ようやくその内容を少し理解し、「良い建築だ!」と思えるようになったものである。 アルヴァ・アアルトもその一人。 アアルトといえば、建築やデザインの世界では知らぬ者のいないフィンランドの偉大な建築家でありデザイナーである。もちろん私も知っている。特に建築に関心を持つようになってからは、写真で彼の建築や家具を見てきた。 しかし建築やデザインを学んでいない

乗降客数250万人の足を止めることなく進む東京・渋谷駅再開発計画の中心にいる建築家・内藤廣さん。 “世界一複雑な都市開発”が進む渋谷駅(東京) 「海の博物館」「牧野富太郎記念館」など周囲の環境と響きあう名作で知られる内藤さんにとって、渋谷駅開発も精神は同じ。「人間が中心にいること」だという。 内藤廣さん設計 自然に溶け込む牧野富太郎記念館(高知) 島根県芸術文化センターで開催中の個展で内藤さんの成功失敗含めた仕事をふかんするとともに、日々変わる渋谷駅の現場を内藤さんと歩き、建築や街にかける信条を聞く。 内藤廣さん設計 地元の石州瓦を生かしたグラントワ(島根) ◇島根県芸術文化センターで開催中の「建築家・内藤廣」展の紹介

ほぼすべての家の南面に掃き出し窓がある 掃き出し窓と呼ばれる窓がある。 あなたの家にもあると思う。庭やバルコニーとの境にある大きな引き違いの窓、あれが掃き出し窓だ。室内のゴミやホコリをそこから「掃き出した」のが語源といわれる。昔は現在の地窓のように高さの低いものをいったが、いつのまにか背丈を上まわる高さのものも掃き出し窓と呼ぶようになった。 西洋の住宅にも掃き出し窓はある。だが日本のように、どこの家でもあたりまえのように設けられてはいない。そこには気候風土にともなう建築構法の違いなどが大きく関係しているのだが、話が長くなるのでここでは割愛する。 掃き出し窓の特徴は、「建物の南面に設けられる」ということだ。むろん例外はあるが、戸建住宅の掃き出し窓といえば一般的には南面の窓ということになる。 近所の住宅地をぶらっとひと回りしてみた。 やはり、ほぼすべての家の南面に掃き出し窓がついていた。幅18

インタビューと文章: 榎並紀行(やじろべえ) 写真: 関口佳代(撮影/本多康司)古くからの別荘地として知られる軽井沢。別荘というと富裕層など特別な人が持つものというイメージがありますが、近年の軽井沢では、そのような限られた人だけではなく、さまざまな人がコンパクトな家を建てるケースも増えているといいます。また、軽井沢の家を本宅として定住する、デュアルライフの拠点として長く滞在するなど、従来の「別荘族」とは異なるライフスタイルも生まれている模様。 建築家・福岡みほさんも軽井沢の豊かな森に魅せられ、6年前、地元の愛媛から拠点を移しました。現在は、軽井沢や東京、瀬戸内などで多拠点生活を送りながら、「森の家」をつくり続けています。 「軽井沢の森の中にいると、五感が蘇ってくる」という福岡さんに、軽井沢の好きなところや自然の中で暮らす魅力、また、森の家づくりにおいて大切にしている点などを伺いました。 福

フランク・ロイド・ライト展にあわせた帝国ホテル二代目本館模型の複製の制作フランク・ロイド・ライト展にあわせた帝国ホテル二代目本館模型の複製の制作アメリカの近代建築を代表する建築家フランク・ロイド・ライト(1867年〜1959年)の展覧会「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、2023年10月21日(土)から豊田市美術館で開催されます。ライトが手がけた帝国ホテル二代目本館100周年にあわせて開催される本展覧会では、帝国ホテルを基軸に、近年の調査研究に基づいて多様なアーカイヴ資料が展示される予定です。 帝国ホテル二代目本館に関する貴重な資料の中に石膏模型があります。ライトが帰国に際して親交のあった建築家の武田五一(1872年〜1938年)に贈ったものであり、現在は京都大学に建築教育資料として所蔵されています。本展覧会での展示が検討されましたが、この石膏模型は制作後100年の歳月を経て

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