恥ずかしながら、これまで黒澤明の映画を観たことがなかった。 というか邦画自体をほとんど観ない。 さらにモノクロ映画となれば画質も圧倒的に劣るわけで。現代の映画と比べれば退屈で冗長で、今でも評価が高いのは権威的なものに過ぎないのだと、そんな偏見すら持っていた。 だが連休にしたのに特に予定もなく、映画を借りに行ったのが昨日。ゲオでふと手に取ったのが黒澤明監督の『生きる』だった。 正直なんでそれを選んだのか自分でもよく分からない。白黒写真の中で、ぼんやりとブランコに揺られている男の姿が目に留まったからかもしれない。 最初の40分は率直に言ってつまらない。 主人公はどこにでもいるような市役所の課長で魅力はまるでない男。彼は市役所でただ淡々と意味のない仕事を繰り返すだけ。 この映画のプロットは実にシンプルだ。 ある日胃がんを宣告されて残された時間は約半年。 ただそれだけの話。 全編モノクロ。セリフは

手元に遺された古い写真について教えてくれる人もいない場合、それがいつ、どんなシチュエーションで撮影されたのか知りたいことがあると思います。 筆者は長年疑問に思っていた写真が何枚もあります。 そんなときにはGoogleレンズなどを使うのが定番ですが、人物が写っていると拒否されるという致命的な欠陥があります。ChatGPTのプライバシーポリシーはGoogleと比べると格段に緩いので可能かもしれません。 o3とo4は画像解析、ウェブ検索、コーディングが同時にできるようになったため、期待が持てそうです。 そこで、過去にはまったく撮影場所不明だった、妻の中学・高校時代の写真をアップロードして、「ここはどこ?」と聞いてみました。 もう少し情報があるといいらしいので、「撮影は1970年代末から80年代はじめにかけて」と追記すると、調査を開始。 うまく絞り込めたようで、56秒で結論が出ました。最初の推測通

100本後に史上最高の映画 @kyofu_movie 究極の映画ベスト100、ご覧いただきありがとうございました🎬 完全に独断のランキングで失礼しました🙇♂️ 素晴らしい映画を知るきっかけになれば嬉しいです。 次の企画も立案中ですので、またぜひよろしくお願いします🎞️ pic.x.com/gkfUQjpv2B 2025-04-10 20:28:24 宮岡太郎@映画レビュー @kyofu_movie 気の向くままに映画の紹介をし続けるアカウント。エンタメ系ならなんでも観ますがサスペンス、ホラー、アクションなどハラハラする作品が特に好き。映画・テレビドラマの監督もしています。主な作品に「恐怖人形」「成れの果て」「ラストサマーウォーズ」「初恋ハラスメント」「エリカ」など。執筆・監督等のご依頼お待ちしています。 tm19880113.com

東宝が誇る怪獣映画シリーズ『ゴジラ』。1954年の第1作公開以来、半世紀以上製作され続けており、一時期は存在感が薄れていたものの、『シン・ゴジラ』(2016年)や『ゴジラ-1.0』(2023年)のヒットで、人気を取り戻しています。 近作ではリアリティを重視しているのですが、重視しているがゆえに議論になった出来事があります。『シン・ゴジラ』では、ゴジラが襲来した際、自衛隊に防衛出動が発令されたのですが、これに異論が出たのです。 異論を唱えた代表格が、当時、内閣府特命担当大臣(地方創生)の退任直後で、今や総理大臣となった石破茂氏。 自身のブログで「何故ゴジラの襲来に対して自衛隊に防衛出動が下令されるのか、どうにも理解が出来ませんでした。いくらゴジラが圧倒的な破壊力を有していても、あくまで天変地異的な現象なのであって、『国または国に準ずる組織による我が国に対する急迫不正の武力攻撃』ではないのです

芥川賞受賞作家の宇佐見りん氏(25)が25日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。自身が手がけた小説を原作とした実写映画について、意見を述べた。 宇佐見氏は、男性アイドルを推す女子高生が主人公の小説「推し、燃ゆ」で、第164回芥川賞を受賞した。今回挙げたのは、2019年に発売した小説「かか」だ。 宇佐見氏は「内容について時期的に明かせないのですが今度出る実写映画について、『作者にもご理解いただいた』=『作者が容認した』ではなく、『こういうことを母が大切な主人公は絶対にしない、この一文は守ってほしいと何度言ってもつきかえされ、もぎ取ったり奪われたりした結果に苦しみながら頷いた』であって」と投稿。 さらに「SNSで色々いうと最終的に自作の評価を落とすと、わかっているのですが、何度考えても、映画だけ見た人に自分の作品として認識されてしまうことは苦しいと感じポストしてます 私もなかなか確認がスムー

白石賢司 @Knjshiraishi ついにアメリカのNetflixに火垂るの墓が登場した。初めて見るアメリカ人たちから、どういう反響を引き起こすのだろうか。 pic.x.com/vcciqr0wnk 2024-09-18 08:46:41Netflix Anime @NetflixAnime Based on Akiyuki Nosaka's short story and directed by Isao Takahata, orphaned siblings Seita and Setsuko fight for survival amidst the devastation in post-war Japan. Studio Ghibli'sdeeply moving film, Grave of the Fireflies, premieres September 16 on

第76回エミー賞は現地時間の15日、ロサンゼルスで主要な賞の発表が行われ、俳優の真田広之さんがプロデュースと主演を務め、アメリカの有料テレビチャンネルFXが制作した「SHOGUN 将軍」がドラマ部門の作品賞を受賞しました。 このほか真田さん自身が主演男優賞、アンナ・サワイさんが主演女優賞、フレッド・トーイ監督が監督賞をそれぞれ受賞しました。 「SHOGUN 将軍」は9月8日に撮影賞や編集賞なども受賞していて、15日に発表された主要な賞とあわせてひとつのシーズンの作品として18の賞を受賞し、エミー賞で最多の受賞記録を打ちたてました。 ドラマ部門の作品賞の受賞スピーチで真田広之さんは「時代劇を継承して支えてきてくださったすべての方々、監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り国境を越えました」と述べました。 また、ドラマ部門の主演男優賞を受賞したスピーチで

俳優・奈緒(29)主演の『先生の白い嘘』(7月5日公開)は、累計部数100万部を突破した鳥飼茜氏の同名コミックを原作に、男女の性に向き合った人間ドラマ。『植物図鑑 運命の恋拾いました』(2016年)、『弱虫ペダル』(20年)、などで知られる三木康一郎監督(54)が企画から公開まで約10年がかりとなった本作の舞台ウラを明かす。 俳優・奈緒(29)主演の『先生の白い嘘』(7月5日公開)は、累計部数100万部を突破した鳥飼茜氏の同名コミックを原作に、男女の性に向き合った人間ドラマ。『植物図鑑 運命の恋拾いました』(2016年)、『弱虫ペダル』(20年)、などで知られる三木康一郎監督(54)が企画から公開まで約10年がかりとなった本作の舞台ウラを明かす。(取材・文=平辻哲也)本作は、男女間の性の格差をメインテーマとし、女性の秘められた性の快楽も描いたコミックの映画化。主人公は高校教師の原美鈴(奈

映画「ラストマイル」が8月23日に公開後、見事なロケットスタートを切って大きな話題になっています。 なにしろ最初の3日間だけで興行収入9億7,800万円をあげ、ダントツの首位デビューをかざったかと思うと、2週目もその勢いは落ちないどころか加速する勢いで速報ベースで20億円を突破したようです。 実はここ最近の日本の実写映画において、初日で3億円規模の興行収入をあげた映画というのは「ゴジラ-1.0」や「キングダム」など、シリーズものやコアなファンが多い漫画原作の作品が中心で、今回の「ラストマイル」のようなオリジナル作品では珍しい現象と言えます。 この映画が、ここまでの大ヒットになっているポイントの一つが、今回映画の製作チームが選択した「シェアード・ユニバース」という新しいアプローチです。 「シェアード・ユニバース」というアプローチ実はこの映画「ラストマイル」は、TBSの人気ドラマであった「アン

先日アップされた私が『ダーティハリー』を批評したこちらの太田出版のエントリについて、須藤にわかさんという方が反論をしていました。 ohtabookstand.comnote.com 簡単に説明すると、須藤にわかさんは私がアメリカンニューシネマ(1960年代末から70年代頃のハリウッド映画の新しい潮流をざっくり指す言葉)について嘘ばかり言っているとおっしゃっておられます。須藤さんがアメリカンニューシネマがお好きなのはわかりますが、これはまったく歴史的な経緯をふまえていない議論です。むしろ須藤さんのエントリのほうが、現在の映画批評で言われていることに比べるとだいぶ違うので、アメリカンニューシネマあるいはNew Hollywood(上記記事で触れているように、これは日本語と英語では微妙にズレた意味で使われることもあると思いますが)について大きな誤解を招く可能性があると思います。私は基本的に、先
2024/08/27 追記 元の記事タイトルは「北村紗衣というインフルエンサーの人がアメリカン・ニューシネマについてメチャクチャなことを書いていたのでそのウソを暴くためのニューシネマとはなんじゃろな解説記事」でしたがいろんな人に怒られたのでたしかにこの書き方は失礼かもしれないしネガティブな感じで嫌だな…と反省しタイトルを変更しました。 2024/08/28 追記 その後「シェイクスピア研究者の北村紗衣さんがアメリカン・ニューシネマについていい加減なことを書いていたのでそれを指摘しつつニューシネマのいろんな映画を紹介する記事」でしたがまだ怒られそうな気がしたので再度タイトルを変えました。 こんな記事をネットでたまたま読んだ。 ツイッターではわりと人気のある本業がシェイクスピア研究の批評家という人(詳しくは知らない)が実は観たことのない有名映画を観て率直な感想を述べるという企画のようで、今回は

ゴローちゃん映画館へ! 『劇映画 孤独のグルメ』ティザービジュアル - (C)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会 2012年よりテレビ東京系列で放送されているドラマ「孤独のグルメ」が、『劇映画 孤独のグルメ』(2025年1月10日公開)として映画化され、主演の松重豊が監督・脚本を務めることが10日、都内で行われた「『孤独のグルメ』プロジェクト発表会見」で発表された。松重は「深夜の小さな番組が、こんな晴れやかな場に出るなんて想像できませんでした」としみじみ語ると、映画製作の秘話を明かした。 【写真】「孤独のグルメ」2017年の制作発表会見に照れる松重豊 「孤独のグルメ」は、原作・久住昌之、作画・谷口ジローによるハードボイルドグルメ漫画のドラマ化作品。2012年にテレビ東京系で放送されると、松重演じる輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎の、食欲をそそるような大胆な「食べっぷり」や情緒あふ

【追記 07.06.01:30】 一応書いておくが「ICを入れない方法を考えた」という発言をした監督を俺は全く擁護していない。 あのテーマの原作を撮っておきながら、どうしてあんなに無神経な発言ができるのか。 【追記以上】 みんな今知りたい話題だろ? 俺は、まさに映画・ドラマ業界の真っ只中にいる者だ。 そしてインティマシーコーディネーターの起用の有無について意見ができるぐらいの立場の職種だ。 俺は日々、撮影現場でありその準備であったりと「作品」の制作に関わり、また他の現場の話題も常日頃耳にしている。 そんな俺が、「今、日本におけるインティマシーコーディネーターはどう受け入れられているか」を皆に共有する。 まず大前提として、 インティマシーコーディネーター(以下IC)という職業ができたことを疎んでいるスタッフはほとんどいない、 ということをまずは明らかにしておきたい。 「ICなんて不要だ!」な

人間ジュネリック @DividedSelf_94 いぜん韓国映画の興行について調べたところ 「おかしいな、韓国の人口と映画料金を考慮したら、この興行収入を成立させるには、日本人平均の4倍は映画館に行ってないと成り立たないぞ?」と困惑したことがあったのですが、そのあと韓国人は日本人の4倍映画館に通っていることが判明しました。 2024-06-30 17:37:33 shink @shink_tank韓国の映画文化は凄いけど4倍は言い過ぎで、一番動員が多かった年で日本人平均の3倍以下 去年だと2倍まで落ち込んでて最近めっちゃ苦戦してる ・日本 動員数:1億9500万人(2019年)1億5554万人(2023年) 人口:1.2億人 ・韓国 動員数:2億2000万人(2019年)1億2514万人(2023年) 人口:5000万人 x.com/DividedSelf_94… 2024-07-01

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