中心の気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで中心から半径110キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。 台風は1時間に25キロの速さで西北西へ進んでいて、気象庁は付近を通る船舶に注意するよう呼びかけています。 気象庁によりますと、1月から12月まで毎月、連続して台風が発生したのは昭和26年に台風の統計を取り始めてからことしが初めてです。 気象庁によりますと、ことしは南米・ペルー沖の海面水温が平年よりも高くなるエルニーニョ現象の影響で南米・ペルー沖の西側にあたる日本の南東の太平洋中部でも、海面水温が平年より1度から2度ほど高く、この周辺の海域で対流活動が活発になっているということです。 このため、例年だと台風の発生が少ない2月や3月にも日本の南東の太平洋中部の赤道近くで台風が発生したことなどが影響していると考えられるという

関東全域、特に栃木・茨城、そして宮城に大雨による堤防決壊と洪水が発生して大変なことになっています。この長い雨をもたらした線状の降水帯は、台風17号と18号の二つの台風のはざまで長い時間停滞していました。いったいどうしてこれほどながい時間、この降水帯が停滞したのか今後研究が行われることと思いますが、いまの段階で見えている現象に、二つの台風、そしてさらに下流のブロッキング高気圧があります。この配置が、今回の現象の鍵になっているようです。 異常気象をもたらす大気ブロッキングまず、今回の雨をもたらした状況に、二つの台風があります。 気象庁によると、東海―北陸地方を縦断し9日に日本海に抜けて台風18号から変わった低気圧に向け、南西から暖かく湿った空気が大量に流れ込んだ。そこに、日本の東側の太平洋にある台風17号を取り巻く東からの湿った風が衝突。行き場がなくなった空気が上昇し、積乱雲を発達させた。 東

確率予報は、ある現象がおきる確率を示す予報です。気象庁が昭和55年から始めた降水確率予報(注)が有名ですが、平成4年から「暴風域に入る確率予報」も始まっています。 暴風域に入る確率とは暴風域に入る確率は、ある地域が対象時間中に台風の暴風域内にある可能性を示す確率で、暴風域の大きさや予報円の広がりを考慮して計算したものです。昭和57年に台風の進路予報表示が扇形から予報円にかわったことから予報可能となりました。 平成4年のスタート時点では、全国29の代表地点についての発表だけでしたが、平成15年からは、全国の注意報・警報を発表する単位の約370の区域を対象として、3時間刻みの48時間先までの時系列の情報となっています。 また、平成18年からは72時間先までの暴風域に入る確率を格子点毎に計算し、面的に表示した「暴風域に入る確率の面的情報」の提供も始まっています。 図1 台風18号の進路予報(9月
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海の”匂い”と書くべきか”臭い”と書くべきか、東京都心では、今年の夏も、独特の海の香りが漂う夜があります。 先週の金曜日、TBSの「Nスタ」で天気予報を中継したときのこと、古谷有実アナウンサーが外に出るなり「変なにおいがする」とおっしゃいました。実はこの匂い、南風に乗って、東京湾からやってくる潮の香りなのです。 私がこの海の匂い、潮の香りに気が付いたのは、もう30年以上にもなります。 まだ気象協会が大手町にあったころ、夜勤のときに、どこからとなく、潮の香りがしてきたのです。その時、同僚にも、そのことを話しましたら「海が近いんだから、そんなのは当たり前じゃないか」と言われ、それで一見落着でした。 確かに大手町は意外に海から近いので、当たり前といえば当たり前でした。昔から東京に住んでいる人にとっては、何をいまさらという感じなのかも知れません。 しかし匂う日と匂わない日があるのはなぜなのか?どう

史上最強、過去最強、今年最強、台風が来るたびに「最強」の台風がやってきます。「最強」の台風は近年、増えているのでしょうか? 言葉だけの最強台風結論から言うと、増えていません。「最強」と“呼ばれる”ことが増えているのです。 観測史上最も強い(気圧が低い)台風は、1979年の20号で、沖ノ鳥島の南海上で中心気圧が870hPaまで低下。今回の2014年台風19号は、日本のはるか南海上で900hPaまで下がりましたが、遠くおよびません。また、このレベルの台風が近年、増えているわけでもありません。 たしかに、今回の台風19号は「今年最強」には、一時なりました。ただ、沖縄に接近した頃には、すでに今年最強ではない状況に。それでも、「最強」が連呼され続けます。ひどい時には、それがいつの間にか「史上最強」に変わっていることもあります。 乱造される最強台風「最強」台風は、簡単に作り出せます。 たとえば、期間や
■:台風時更新 ■:毎週火・金曜日更新 STPN:[結氷期]毎週火・金曜日更新 FIOH:[結氷期]毎週日・月・水・木・土曜日更新 印刷用PDFをダウンロードする 天気図・台風予報 地上解析天気図 海上悪天予想図 地上気圧・降水量予想図 台風予報 波浪 沿岸波浪解析図 外洋波浪解析図 沿岸波浪予想図 外洋波浪予想図 海況・海氷 北西太平洋海面水温 北西太平洋海面水温偏差 北西太平洋海流・表層水温 太平洋旬平均海面水温、同偏差 全般海氷情報 海氷予想図 高層解析・予想天気図(アジア) [解析図] 500hpa高度・気温・湿数 [解析図] 700hpa高度・気温・湿数 [解析図] 850hpa高度・気温・湿数 [予想図] 500hpa高度・渦度 [予想図] 850hpa気温・風、700hpa鉛直流 高層解析・予想天気図(極東) [解析図] 500hpa高度・渦度 [解析図] 700hpa気温・
台風18号は、1日から2日にかけて急速に発達し、大型で非常に強い台風となりました。 この急速な発達は強力な台風に特有の「急速強化」と呼ばれる現象で、専門家は「暴風と大雨、突風に警戒や注意が必要だ」と指摘しています。 気象庁の観測によりますと、台風18号は先月29日に発生したあと、1日から2日午後3時までの24時間に中心の気圧が975ヘクトパスカルから935ヘクトパスカルに低下し、中心付近の最大風速も30メートルから50メートルと、急速に勢力が強くなりました。 中心の気圧が24時間で40ヘクトパスカル前後も下がる現象は専門家の間で「急速強化」と呼ばれ、大きな被害が生じる強力な台風に特有の現象として知られています。 台風のメカニズムに詳しい名古屋大学の坪木和久教授は「急速強化」は周辺の大気の状態のほか、海水の温度が要因となって引き起こされると指摘しています。 台風は、海面の水温がおおむね26度

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ドイツ、アルフレッド・ウェゲナー研究所のマーカス・レックス氏が、南洋の上空に未知の気象現象が生じているのを発見した。熱帯の西太平洋に自然的要因によって形成された、肉眼では見えない数千キロの大気の穴が開いていたのである。 この巨大な大気の穴は、まるで巨大なエレベーターのような働きをし、地上で排出された大量の汚染物質などを大気のフィルターを通さずに直接成層圏に運んでしまっているのだ。汚染物質が成層圏にキャトルミューティレーションされているようなものだ。 この現象により、オゾン層の破壊がさらに進み、地球全体の将来的な気候に大きな影響を与えることになるのではと懸念されている。特に、最近深刻化している南東アジア地域の大気汚染が地球全体に広がってしまうと大変なことになる。 この画像を大きなサイズで見る レックス氏は「空は非常に複雑な層が積み重なってできている。特に地上に近い大気層は、何千何万もの化学物

■ 甲府114センチ、前橋73センチ……歴史的な大雪に関東甲信地方で14日夜明け前から降り出した雪は次第に降り方が強まり、14日夜遅くから15日未明頃をピークにして、降り積もりました。 関東甲信地方や東北地方では、気温が低いまま推移した内陸部を中心に大雪となり、14日から15日にかけての最深積雪(一番積もっていた時の雪の深さ)は、主な所で、 山梨県 甲府 114センチ 河口湖 143センチ 長野県 飯田 81センチ 群馬県 前橋 73センチ 埼玉県 熊谷 62センチ 秩父 98センチ 宮城県 白石 57センチ などとなりました(2月15日23時現在)。 アメダスによる2月15日09時の積雪深。(気象庁HPより)上記の地点では、観測史上1位の積雪を大幅に塗り替えるほどの積雪となり、特に甲府・前橋・熊谷では過去120年ほど続く観測の歴史の中で最大の積雪に。「歴史的」と
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