当方はウクライナやスラブ研究者では無く、米国大学にてホスピタリテイ・観光経営分野で研究系博士教員をしている日本人米国永住者です。ウクライナには縁があって旧ソ連崩壊後数年であった1995年から往訪しており、渡航回数は30回程度です。過去5年は年に数回のペースで渡航していました。 普段ウクライナの名前が出るのはチェルノブイリ原発事故に関連した話程度で、ここ数か月のロシア軍国境集結と侵攻のニュースで突然によく名前を聞くようになった人が多いのではと思います。 ウクライナとロシアの関係を理解するには、歴史文化の背景を知っておくと深く理解が出来ると思いますので、それがこのメモを書く動機です。気軽にご笑納頂ければと幸いです。 1. スラブ文化の発祥ロシア語、ウクライナ語は似ていますし、教会の外観や聖職者の服装も似ています。プーチン大統領は同じ民族だと言っています。果たしてどうなのか、歴史俯瞰が役立ちます

長野県中野市で果樹農家を営む男性が、自宅の蔵の整理をしていて見慣れぬ行李(こうり)を見つけた。入っていたのは、大量の文書と1枚の写真。専門機関に相談すると、「大変なもの」だった。 資料を見つけたのは…

オーロラ、鎌倉時代に最接近 藤原定家の「赤気」裏付け―地磁気データ基に再現 2021年10月04日05時33分北海道の北の空に現れた赤いオーロラ=2001年11月24日、北海道陸別町で撮影(銀河の森天文台提供) オーロラが見えやすい地域「オーロラ帯」の過去3000年間の変化を再現した結果、日本からの距離は鎌倉時代の1200年ごろに最も近かったと、国立極地研究所などが発表した。当時の歌人藤原定家は日記で「赤気」(せっき、赤い光の意味)を京都で目撃したと記しており、研究成果は定家の記述を裏付ける形となった。論文は国際科学誌に掲載された。 〔写真特集〕ウェザーフォト~世界の気象~ オーロラは、宇宙から電子が地磁気(地球の磁場)に沿って地球に入り込む際、大気中の酸素や窒素と衝突して起きる発光現象。北極や南極の近くで現れやすいが、太陽表面の大規模な爆発が起きると北海道などでも観測される。 地磁気が

Photo by Terence Ong 「タイの国民料理」という使命を持った人工的国民食 タイ料理の定番であるパッタイ。歴史は古くなく、誕生したのは1940年ごろのことです。パッタイは時の権力者により、明確な政治的意図をもって作られ広められた料理です。パッタイ(Pad Thai=タイ炒め)という名前が象徴するように、その成り立ちや拡がりの過程は非常に近代的かつ人工的であります。 1. パッタイとはどんな料理か スーパーマーケットでもガパオライスやトムヤムクン、グリーンカレーといったレトルト食品が並び、タイ料理は市民権を得て、いまや日本人の日常食の一部となっています。 パッタイもスーパーのお惣菜に並ぶほどですが、特にこだわりがないお店だと、「タイ風の味付けをした焼き麺料理」は全部パッタイと呼んでしまう傾向があるようです。ですが、タイの焼き麺料理はパッタイだけではなく、色々種類があります。

早川タダノリ @hayakawa2600 過日、考古学の先生が「みんな上手な縄文式土器ばかりを見ているから「すごい」と言っているが、出土するものには下手くそなのもいっぱいある」旨のツイートをしていらしたのが、何度も心中に甦る。逆に下手くそなのを見たい。 2018-10-21 17:50:00 うらべあづき @urabeazuki かつて北海道の発掘現場の作業員でしたが、下手くそ、失敗作大量に出土します。 ぐるりと線を引こうとして始点と終点が合わなかったやつ、うっかり押しちゃって凹んだやつ(指紋付き)、5等分に失敗し1ー2ー3ー4-5 配分の突起など味わい深いです。twitter.com/hayakawa2600/s… 2019-03-21 12:19:43 うらべあづき @urabeazuki インド&和の雑貨屋「HitoMi @HitoMi_india 」の中の人Miの方。海外住みのマ

Fate/Grand Orderのサーヴァントを時代別に分類しました。歴史上の人物および神話伝承文学等歴史上形作られた創作に由来するサーヴァントのみで、オリジナルサーヴァントは除きます。 ヨーロッパ、世界史、日本史でそれぞれ実在人物、神話伝承物語等架空の人物とに分けています。実在人物は生年準拠で、生年不明で没年がわかっている場合は没年準拠、生没年不明な場合は活動時期(君主であれば在位期間)に基づいています。実装済サーヴァントのみの表でイラストだけ公開されているサーヴァントは含んでいませんが今後追記するかもしれません。 また、架空の人物については作中の舞台が明らかなものについてはその作中の時代に準拠し、そうでないものは成立の時代に配しています。(例、12世紀~16世紀にかけて成立した6世紀のブリテン島が舞台の円卓・聖杯伝説関連人物は6世紀ヨーロッパに、9~14世紀にかけて成立した作中の時代背

この記事は エムスリー Advent Calendar 2018 12日目の記事です。 こんにちは。エムスリーエンジニアリンググループの三浦(@yuba)です。基盤開発チームというところで各サービスチーム共用のシステムの開発保守に携わっており、そこで見つけた面白い動作を掘っていったら意外な知識にたどり着いたという話をいたします。 化けた日付はどこから来た? あるサービスの管理画面の動作を検証していたときのことです。バリデーションの振る舞いを確かめるためにいくつかテストケースを作りながら実際の動きを試していたところ、不思議な現象を見つけました。 次のように日時入力をするところで年の欄を空のままにして送信したところ⋯ 次のようにおかしな日時が設定されたのです。 0013年? 18分59秒? 入力した覚えのない数字が3つも紛れ込んでいます。 これが C で書かれたプログラムなら何か不定値を拾っ

藤村シシン @s_i_s_i_n 【宣伝】UBIソフトさんからの公式お仕事の一環で、来たる #アサシンクリードオデッセイ 発売に向け、古代ギリシャ勢から見た楽しみポイントを定期的に呟かせてもらうことになりました。題して「 #古代ギリシャから見るACオデッセイ 」!よろしくお願いします! #ACオデッセイ #アサシンクリード pic.twitter.com/KBjvqNenzA 2018-08-13 19:57:36 藤村シシン 10/17NHK講座 @s_i_s_i_n ΑΓΑΘΗ ΤΥΧΗ(神慮めでたく) | 古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家 |NHK講座講師 #藤村シシン講座 | 新刊『秘密の古代ギリシャ』 | 古代祭集団 @ellenike_nyx 代表 | ほか出演、監修 | 聖闘士星矢にハマった結果こうなっています。ご依頼はブログ記載の✉️へ。 style-21.jp/dia

じっくり歴代将軍の大戦術を楽しもう 動画サイトには数多くの歴史関連のコンテンツが上がっていますが、みんな見たいに違いないのが、戦闘経過の解説動画です。 ニコ動にはそれなりにあるんですけど、今回はYouTubeから英語圏の動画を20ピックアップしました。ぜひ帰宅後、寝る前の落ち着いた時間などにドリンク片手にじっくりお楽しみください。 できれば音声付きでご覧いただきたいんですが、状況によって音声を再生できないかもしれないし、再生しても英語なので、日本語の簡単な解説も記載します。 1. 古代 実は戦闘経過動画で一番充実しているのが古代の戦闘動画なのです。 アレクサンドロス大王、ハンニバル、スキピオ、カエサルなど、偉大な将軍たちの戦いぶりはやっぱり興味ありますもんね。 1-1. イッソスの戦い(紀元前333年) www.youtube.com イッソスの戦いは、アレクサンドロス大王がペルシア帝国の

センターの英語かなんかで出てきたんですかね、「摩天楼」を意味する「Skyscraper」についてのツイートが伸びていました。 skyscraper すなわち「空をこするもの」を「摩天楼」と訳した人は本当にセンスある。skyを空ではなく天にしたり、scrapeに擦でも掻でも磨でもなく摩を当てる雅びな言葉選びで、「まてんろう」という音の響きもいい。そして読み下せば「天を摩する楼」ってまんま原語の直訳。天才の所業だわ。 — 佐藤ケイ(´ヮ` )11月新刊 (@K9uNS7uFrBC31BA) 2018年1月15日 skyscraperを「摩天楼」という字をあてたことに対するすばらしい感覚について述べていますが、果たして本当のところ、この語を誰が訳したのか、調べてみました。ちなみにこのツイートのリプについている情報は興味深いものばかりなので、目を通されることをオススメします。 skyscraper

私の勤めてる会社は戦後まもなく創業で活版印刷をやっていた会社なわけですが、年末に会社の大そうじやった時に出てきたブツをSNSに流したらそこそこ反響あったのでちょっとまとめて公開しておきます。ホラなんか今活版ブームらしいし。ついでにプリプレスの歴史をちょっと概観してみたい。まあ私も当時の状況を知ってる訳ではないので間違いは多々あるかも知れません。適当にツッコミつつ軽い読み物としてお楽しみください。 これが活版父型。活字の大元です。父型を持っていた会社は全国的にもそう多くはなく、ウチは数少ないそういう会社のひとつだったようです。この活字を作ったのは精興社書体と同じ「君塚樹石」とのこと。 ※正確にはこれはベントン彫刻機の「パターン」で、本来の父型とは別、というツッコミをいただきました。ただ、「ベントン母型父型彫刻機」なんていうワードも引っかかるので、混用はされていたかも。 ※さらに補足。ベントン

◆ファミコンと毛糸の店◆ その店は藤屋と言った。かつてどこの町にもあったごく普通の小さな毛糸販売店である。しかし1980年代になると、いつしかそこは「ファミコンと毛糸の店」と呼ばれるようになっていた…… 毛糸屋さんとファミコンにどんな関係があるのだろう。まさか『アイアムティーチャー』シリーズを売っていたからというオチではあるまい。その答えは藤屋店長の息子。通称「ドクター前田」と呼ばれている人物(当時35才)が自主制作したファミコンソフトを売っていたからだったのだ。 それこそ藤屋ファミカセシリーズである。 ※藤屋ファミカセシリーズ3 (画像提供:非売品ゲームコレクターじろのすけさん) このソフトの名前を知っているひとは相当のファミコン通だ。 なぜならこれはマニアの間でも正体がまったく不明だったからである。我々は長い間、ファミコンソフトを網羅したサイトや書籍にその名を見ることはなかった。レトロ

織田信長は天下統一を目指した。 ならば俺は歴史統一を目指す。 By 狩野宗秀 (Kanō Sōshū, 1551 - 1601) - en:Image:Odanobunaga.jpg, パブリック・ドメイン, Link 日本史の問題 日本史に関する問題の中で、特に有名なのが「信長の周囲に未来人が多すぎる問題」である。 15世紀末から16世紀末にかけての日本は戦乱が勃発し、政治的に不安定な社会であった。そのためか時空も不安定な状態にあり、タイムスリップが頻発していた。中でも織田信長の周辺は特筆すべきものがあり、彼の周りには未来人が大勢いたと言われている。また、信長本人も例外ではなく、彼自身もタイムスリップに何度も巻き込まれている。 信長周辺のタイムスリップ事例は現在でも新たに発見されており、もはや全容を把握している者はいないと言っていい。そこでこの記事では、可能な限りタイムスリップの事例を集

窓の外を見る猫。英ロンドンで(2017年5月19日撮影、資料写真)。(c)AFP/Justin TALLIS 【6月20日 AFP】ネコは古代エジプトを「征服」するはるか以前に、石器時代の農耕民を魅了していたとする研究論文が19日、発表された。DNA分析で明らかになったところによると、これ以降にネコの家畜化と愛玩動物化が世界中に広まっていったのだという。 原産地を出て世界に拡散した最初の野生ネコで、今日の飼いネコの祖先となったのは、リビアヤマネコ(学名:Felis silvestris lybica)であることが今回、研究で明らかになった。小型でしま模様のある中東産の亜種は全世界に生息地を拡大させるまでに上り詰めた。 リビアヤマネコは約6000年前、現代のトルコ周辺のアナトリア(Anatolia)地域から船で欧州に渡った可能性が高い。「リビアヤマネコの世界征服は新石器時代に始まった」と、論

“良い時代劇”がどうかを見極めるポイントは『白菜』。 これは白菜が日本に伝わってきた歴史背景を考慮すると当然の事のようです。 菊池雅之 @kimatype75 知り合いの時代考証専門の方曰く、「良い時代劇かどうかを見極めるポイントは白菜。これが出てきたらその時代劇はダメ。今スーパーで見るような白菜が出てきたのは明治末期」と聞いて、驚いた。と共に時代考証という仕事の難しさも知った。 2017-06-15 11:00:56 nidone @nidone_Orange @kimatype75 @heiwa9jyo 時代劇、時代考証を敢えて甘めにするのも悪くないとは思いますが、当時の生活習慣を地味な面など含めリアルに再現するような方向も面白いと思います。 クレヨンしんちゃんの映画で時代考証の、どこを削ってどこを取り入れるかなどの話を知りました。 勉強になりました。 2017-06-16 09:48

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