「脳神経、生殖細胞は制限を」=移植用臓器、動物で作る研究−政府調査会指針改定へ 「脳神経、生殖細胞は制限を」=移植用臓器、動物で作る研究−政府調査会指針改定へ 人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを利用し、難病患者への移植に使う人間の臓器をブタなど動物の体内で作る研究について、政府の総合科学技術会議の生命倫理専門調査会は1日、条件付きで容認する見解をまとめた。 動物の胚(受精卵)にiPSなどのヒト細胞を注入した「動物性集合胚」を作り、動物の胎内に移植して子として誕生させる研究を解禁する。 しかし、動物体内でヒトの脳神経細胞や精子・卵子の生殖細胞を作ったり、霊長類の体内でヒト臓器を生み出したりする研究は、人間か動物かはっきりしない生物の誕生につながる恐れがあり、禁止するか一定の制限を設ける。 この見解を受け、文部科学省が慎重に具体策を検討した上で、クローン技術規制法に基づく特定胚の指針を
臓器提供について検討したが提供に至らなかった理由 【川原千夏子】改正臓器移植法が7月で施行3年になるのを機に、朝日新聞が調べたところ、臓器提供が検討されたが、虐待の疑いを理由に見送ったケースが少なくとも3件あることがわかった。改正法で15歳未満からの脳死臓器提供が認められた一方、虐待を受けた子は除外される。3件はいずれも明らかに虐待が疑われたわけではなく「完全に否定することは難しい」という慎重な判断だった。 朝日新聞が小児臓器提供を行う214施設にアンケートした。159施設が回答。脳死状態になった子どもの臓器提供について検討したのは30施設48件で、うち1件が提供に至った。検討のきっかけは「主治医からの提示」30件、「家族からの申し出」15件など。 日本臓器移植ネットワークによると、国内で移植を待つ15歳未満は少なくとも延べ80人以上いる。実際の提供は2011年4月と12年6月に計2
広島赤十字・原爆病院。建て替え計画に伴い、被爆者の臓器標本の取り扱いに頭を痛めている=広島市中区千田町1丁目 【後藤洋平】広島赤十字・原爆病院(広島市中区)が、保存する被爆者の臓器標本の扱いに頭を痛めている。建て替え計画に伴い保存場所が狭くなるうえ、ホルマリン漬けの標本は長年経つと研究に使えなくなるからだ。「被爆者が生きた証し」として大切に保存してきたが、将来の「廃棄」も現実味を帯びてきた。 同病院解剖棟の2、3階には、計約300平方メートルのスペースにバケツ型の保存容器が整然と並ぶ。ホルマリン漬けの臓器標本などは約20万点。うち被爆者の標本は2万8275点にのぼる。 病院は57年前から、死因がはっきりしない患者や手術で摘出した臓器標本をすべて保存。被爆者の標本はがんの研究などに生かしてきたが、金岡峰夫事務部長は「人類史上初の核兵器の被害者が生きた証しを捨てるという発想がなかった」と説
脳死段階で行われた臓器の提供で本人の生前の意思を書面で確認できないケースでは、大半の家族が「社会貢献」を動機として提供を決めていることが厚生労働省の分析で分かりました。 厚生労働省は去年6月までの13年間に行われた脳死からの臓器提供で、検証作業の終わった150例について家族の心情を分析し公表しました。 このうち、本人の生前の意思を書面で確認できなかったケースは56例で、4分の3にあたる42家族が「病で苦しんでいる人を助けたい」といった「社会貢献」を動機として、脳死段階での臓器提供を決めていたことが分かりました。 また、「本人の一部がどこかで生きていてほしい」といった「生命の永続」を動機にあげたのは19家族、「本人の臓器提供に関する発言の尊重」を動機としていたのは18家族でした。 法律の改正で3年前から本人の生前の意思を書面で確認できない場合は、家族が脳死判定を受けるかどうかや臓器を提供する
慶応大や東京大などの研究チームは、雌のカニクイザルから子宮を摘出して再び移植し、妊娠と出産に成功した。札幌市で開かれる日本産科婦人科学会学術講演会で10日発表する。子宮移植後の出産は霊長類では世界初という。 人間では海外で妊娠までの報告がある。病気などで子宮を失った女性が子供を持てる医療の開発につながる一方、心臓や肝臓のように生命維持に必須の臓器ではないため、どこまで移植が許されるかなど倫理面の問題も指摘されている。 チームは6歳のカニクイザルから子宮を摘出し、同じサルに戻す移植手術を実施。微小な血管4本を顕微鏡で見ながらつないだ。手術から35日目に月経が再開し、116日目に自然妊娠を確認。交配から143日目に帝王切開で出産した。妊娠中、胎児の発育に問題はなかったという。 チームの木須伊織慶応大助教は「サルは子宮の形状や月経周期が人に近い。移植手術の技術は確立したと言える」としている。
トルコ南部アンタリヤ(Antalya)県のアクデニズ大学病院(Akdeniz University Hospital)で子宮移植手術を受ける前のデルヤ・セルト(Derya Sert)さん(2011年8月8日撮影)。(c)AFP 【4月13日 AFP】死亡したドナー(臓器提供者)から摘出された子宮の移植手術を世界で初めて受けた女性が、胚移植により妊娠したことが分かった。担当医らが12日、発表した。 担当医のムスタファ・ウナル(Mustafa Unal)医師によると、デルヤ・セルト(Derya Sert)さん(22)はトルコ南部アンタリヤ(Antalya)県のアクデニズ大学病院(Akdeniz University Hospital)で体外受精した胚の移植を受け、初期検査の結果、妊娠2週間を迎えつつあることが判明した。「今のところ経過は順調」という。 世界で5000人に1人いるとされる生まれつ
昨年6月に改正臓器移植法に基づき初めて行われた6歳未満の男児の臓器移植について、厚生労働省の検証会議は20日、男児の脳死判定や臓器提供の経過に問題はなく、「妥当だった」と結論づけた。 検証会議では、会議メンバーの医師2人が昨年11月、男児の脳死判定を行った富山大学病院に行き、主治医から話を聞くなどの実地調査をしたことなどを報告した。 6歳未満のドナーは2回行われる法的脳死判定の間隔を24時間以上あけなければならず、虐待が疑われる場合は移植対象から除外することなどが決められている。検証会議は、脳死判定の方法に問題はなく、関係機関からの情報や身体的な痕跡から虐待の可能性はなかったとして、臓器提供は妥当に行われたとの結論を出した。
58年前、世界で初めてのヒトの臓器の生体移植である腎臓の移植手術を成功させ、ノーベル医学・生理学賞も受賞した、アメリカの外科医、ジョセフ・マレー氏が、26日、亡くなりました。 93歳でした。 ジョセフ・マレー氏は1919年にアメリカ東部・マサチューセッツ州で生まれ、第2次世界大戦中は軍医として、やけどの兵士に死亡した別の兵士の皮膚を移植する治療を行うなど、早くから移植医療に取り組んできました。 そして58年前の1954年、1人が重い腎臓病だった双子の兄弟の間で腎臓の移植手術を行い、世界で初めてヒトの臓器の生体移植に成功しました。 また、移植手術で最大の障害となる拒絶反応についても、マレー氏は、患者が臓器をもらう相手と血縁関係がなくても拒絶反応を小さくできる免疫抑制剤の開発に取り組みました。 これらの功績からマレー氏は、1990年、ノーベル医学・生理学賞を受賞しました。 マレー氏が入院してい
米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の手術室で腎臓移植手術中に撮影された手術器具(2012年6月26日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/Brendan SMIALOWSKI 【11月20日 AFP】違法臓器売買への国際犯罪の関与を調べるためオランダのロッテルダム大学(University of Rotterdam)エラスムス医学センター(Erasmus Medical Centre)が、欧州警察機関(ユーロポール、Europol)の支援を受けて、国際調査を主導しようとしている。 同センターは15日、「臓器に対する需要は非常に強く、そのため患者が他国へ行き、売買されたと思われる臓器の移植を受ける『臓器ツーリズム』が行われていることをうかがわせる事例が増えている。そうした臓器の提供者は人身売買の犠牲者であることが多い」などとする声明を発表し
2012/9/2811:0安楽死や自殺幇助が合法化された国々で起こっていること 児玉真美 アシュリー事件―メディカル・コントロールと新・優生思想の時代 著者:児玉 真美 販売元:生活書院 (2011-10) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る 尊厳死法制化をめぐる議論で、尊厳死を推進しようとする人たちの中から「既に安楽死や自殺幇助を合法化した国では、なんらおぞましいことは起こっていない」という発言が出ることがある。私はそうした発言に遭遇するたびに、そこでつまづき、フリーズしたまま、その先の議論についていくことができなくなってしまう。 「おぞましいこと」は本当に起こっていないか? それとも現実に何が起こっているかを、この人は知らないのか? しかし、これだけ尊厳死法制化に積極的に関わってきたこの人が、本当に知らないということがあるだろうか? それとも現実に起こっていることを十分
全国の印刷所で胆管がんが多発している問題の発端となった大阪市中央区の印刷会社「サンヨー・シーワィピー」で、校正印刷に関わった元従業員らの胆管がんによる死亡リスクは日本人男性の平均の約2900倍に及んだことが、熊谷信二・産業医科大学准教授の調査で分かった。21日の日本胆道学会で発表する。【遠藤拓】 調査によると同社の校正印刷部門では91〜06年、1年以上働いた従業員の男性が計62人おり、このうち6人について診断書で胆管がんが死因と確認。日本人男性の死亡率に基づき62人のうち胆管がんで亡くなる予想人数0.00204人と比べると、死亡リスクは約2900倍に上った。 厚生労働省が把握している、同社元従業員の胆管がんによる死者は7人で、これと比較すると死亡リスクは約3400倍となる。 調査対象の91〜06年は換気の不十分な社屋で、がんの原因と疑われる化学物質「1、2−ジクロロプロパン」が印刷機の洗浄
千葉県内の病院で脳死判定された30代男性からの臓器移植で、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は20日、劇症肝炎の生後1カ月未満の男児に肝臓移植を実施したと発表した。脳死者から提供された肝臓の移植を受ける患者としては国内最年少という。
人生の再出発を賭けた腎臓の提供は、新たな“地獄”の始まりだった-。生体腎移植をめぐる臓器売買事件で、臓器移植法違反(臓器売買の禁止)などの罪に問われ、9日に東京地裁で開かれた男性被告(21)の初公判。臓器提供者(ドナー)の被告が約束の報酬を受け取れず、手術後も「軟禁」されるに至った意外な理由が、法廷で明らかにされた。(時吉達也) 起訴状と検察側の冒頭陳述によると、被告は臓器提供仲介役の暴力団関係者らと共謀し、昨年6月、腎不全を患い腎臓の提供を求めていた男性医師(56)=公判中=と虚偽の養子縁組届を提出。翌月に腎臓移植手術を実施し、謝礼として800万円を受け取ったとされる。30万円を借りていた知人のアルバイトの男(30)=同=から「借金を返し、余裕もできる」と誘われたのが犯行に関与するきっかけで、被告自身は手術前後に20万円を受け取ったという。 被告は保釈されており、この日はスーツ姿で出廷。
2006年10月10日16:30 カテゴリMoney 善意の値段 内に外にどたばたしているうちにもう旬が過ぎてしまった感もあるのだけど、この問題に旬などないはずなので。 livedoor ニュース - 心臓病女児募金活動に ネット上で批判噴出 心臓病に侵された女の子への救済募金をめぐって、2ちゃんねるなどの掲示版が「祭り」状態になっている。手術などに必要な1億3,600億円を目標に、両親と有志が募金活動を始めたが、両親がNHKに勤務していることなどを理由に「高給取りなのに何故自腹を切らないのか」といった批判が噴出したのだ。矛先は他の募金活動にも向けられ、募金という活動そのものの透明性に疑いの目が向けられている。まず、右肩のグラフの説明から。 これは本blogでも以前使ったことのある第19回 生命表から、日本人男女10万人がどの時点でどれだけ生きていて(グラフ左軸)、どれだけ死ぬか(グラフ右
日本臓器移植ネットワークは3日、関東甲信越地方の病院に頭部外傷で入院していた15歳以上18歳未満の男性が、改正臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。書面による本人の意思表示はなく、家族が臓器提供を承諾した。改正法の運用指針では、18歳未満からの脳死臓器提供が行われる場合、虐待の有無の判断が必要だが、提供病院は虐待がなかったことを確認した。 18歳未満の脳死は、昨年7月の改正法施行後、今年4月に判定された10代前半の男子に続いて2例目。 移植ネットによると、男性は3日午後7時37分、脳死と判定された。臓器提供の機会があることについて、主治医から聞かされ、両親を含む家族6人の総意で提供を決めた。家族は「本人は死んでも人の役にたつなんてすごいと話していた。意思表示をしていなかったけれど、希望したと思う」と語ったという。 提供される臓器は、心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓(すいぞう)、小腸で、移
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