広島赤十字・原爆病院。建て替え計画に伴い、被爆者の臓器標本の取り扱いに頭を痛めている=広島市中区千田町1丁目 【後藤洋平】広島赤十字・原爆病院(広島市中区)が、保存する被爆者の臓器標本の扱いに頭を痛めている。建て替え計画に伴い保存場所が狭くなるうえ、ホルマリン漬けの標本は長年経つと研究に使えなくなるからだ。「被爆者が生きた証し」として大切に保存してきたが、将来の「廃棄」も現実味を帯びてきた。 同病院解剖棟の2、3階には、計約300平方メートルのスペースにバケツ型の保存容器が整然と並ぶ。ホルマリン漬けの臓器標本などは約20万点。うち被爆者の標本は2万8275点にのぼる。 病院は57年前から、死因がはっきりしない患者や手術で摘出した臓器標本をすべて保存。被爆者の標本はがんの研究などに生かしてきたが、金岡峰夫事務部長は「人類史上初の核兵器の被害者が生きた証しを捨てるという発想がなかった」と説
北上市立博物館の2013年度企画展「北上川水系の淡水産貝類展」は、同市立花の同博物館で開かれている。本県と宮城県にまたがる北上川の支流や周辺の湖沼から採取した貝のうち、確認されているほぼ全種類を展示。身近な一生物の詳細な生態を解説し、環境の豊かさやその保護の大切さも訴えている。8月18日まで。 同博物館生物担当の佐竹邦彦専任研究員(73)と、協力者が県内外で集めた巻き貝と二枚貝18科33種の標本2000点を展示。テーマを設けて種類別に並べている。 このうち近年発見されたコガタカワシンジュガイは、寒冷な地域に生息する。氷河時代に広範囲に分布していた物の生き残りで、本県では盛岡以北にしかいない希少種。今回が県内で初めての展示機会となった。 また帰化種(外来種)と国内移入種のコーナーでは、元来流域では見られなかったタイワンシジミやヒメタニシ、サカマキガイなどを紹介。釣りなどの際に持ち込まれ
お弁当に入っている魚の形をした小さなしょうゆ入れ。あの入れものを「醤油鯛(しょうゆだい)」と名づけて収集した企画展が、兵庫県豊岡市日高町の但馬国府・国分寺館で開かれている。県立人と自然の博物館研究員の沢田佳久さん(53)が25年かけて約1千個を集め、6科21属76種に分類した立派な研究だ。 沢田さんは昆虫研究者で、フィギュアやコーヒーの缶などを集めるのが趣味。醤油鯛は妹が先に十数種あつめていたのを引き継いだ。コレクションを知った友人、知人がどんどん持ち込んでくれたという。 作った側の思い入れを想像しながら、「ナミショウユダイ科」など六つの「科」に分類。21の「属」は図形的な違いで分けた。76種は手に入れた場所などで「北大生協」「薩摩」やコンビニ店の名をつけた。こうした研究を昨年、図鑑にして出版した。 展示場には、標本箱に虫ピンでとめた醤油鯛約120個が並ぶ。各部の名称を解説する図を掲げ、違
セーシェル・マヘ(Mahe)島の植物園で飼育されているアルダブラゾウガメ(2012年3月5日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/ALBERTO PIZZOLI 【4月5日 AFP】インド洋の島しょ国セーシェル(Seychelles)で数十年にわたり調査が続けられた後、絶滅種に認定されていた淡水カメの「セーシェルハコヨコクビガメ」が、実は元から存在していない種だったことが明らかになった。 調査を行ってきたドイツとオーストリアの研究者からなるチームが4日、米オンライン科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」に発表したところによると、DNAを比較した結果、セーシェルハコヨコクビガメは西アフリカに広く生息するクリイロハコヨコクビガメと同種であることが示された。研究チームは、セーシェルハコヨコクビガメは人間の存在や活動によって絶滅したわけではなく「最初からいなかったのだ」と述べている。 少
記事 朝日新聞デジタル:子ども時代に多読→人生ポジティブ教育振興機構が調査 - 社会 ※引用文の強調は引用者による この記事では、 その結果、小学校入学前から中学時代までの読書量が多いグループの方が、少ないグループよりも、「自分のことが好き」「なんでも最後までやり遂げたい」「生活に満足している」といった前向きな意識を持つ傾向が強かった。 という事が紹介され、関係者の言葉が引かれている。 機構の担当者は「子どもの頃の読書活動が、その後の人生に良い影響を及ぼしている。ぜひ親子や地域で本に親しむ機会を増やしてほしい」と話している。 この2つの引用文の主張は、似ているが微妙に異なる。前者は、小・中学生の時に読書量が多い方が、前向きな意識を持つ傾向にある、という事だが、後者は、子どもの頃に読書をする「事によって」人生に良い影響がある、と主張している。前者は「関連」があった事の指摘であり、後者は「因
神奈川県内で見つかったサルの化石が、これまで確認されていない新しい属のサルであることが、京大霊長類研究所(愛知県犬山市)の西村剛准教授(霊長類形態学)のグループの研究でわかった。 ニホンザルしか生息していない日本国内に別のサルがいたことを裏付けるもので、論文は昨年、人類進化学の国際専門誌「ジャーナル・オブ・ヒューマン・エボリューション」に掲載された。 生物の分類で、属は種の一つ上のグループ。西村准教授はこのサルを「カナガワピテクス(神奈川のサル)」と命名。化石は1991年、神奈川県愛川町の約250万年前(鮮新世)の地層から地元の古生物学研究者が見つけた頭蓋骨の一部(高さ約6センチ)で、ニホンザルより一回り以上大きい。 フランスなどヨーロッパやアフリカで見つかった化石と似ており、大きさや形からニホンザルとは別のグループと考えられていた。 しかし、世界各地に分布しているサルでも、一つの仲間だけ
昆虫の標本を手にする加野猛容疑者=2005年9月撮影記者会見で唇をかみながら質問に答える新美恭生本部長=22日午後10時26分、富山市の県警本部 殺人・放火事件から2年8カ月。殺人容疑などで逮捕されたのは富山県警の現職の警部補だった。加野猛容疑者(54)は捜査情報を知人に漏らしていたとして逮捕され、休職していた。一方、「昆虫博士」として地域で慕われる一面もあった。 加野容疑者は1977年に県警に採用され、2008年に警部補に昇任。今年7月ごろに健康上の理由で退職を申し出ていたという。 同僚は「仕事ぶりはまじめ」と口をそろえる。だが、高岡署の留置管理課で勤務している際に捜査情報を知人に漏らしたとして逮捕された。加野容疑者は調べに対し、「昔から知っている知人にいい格好をしたかった」と話したという。 少年時代から昆虫好きだった加野容疑者は、警察官として勤務するかたわら、採集した昆虫の標本
静岡地方気象台(静岡市駿河区)がサクラの開花観測に使う標本木が、本来のソメイヨシノではない可能性があることが、独立行政法人「森林総合研究所多摩森林科学園」(東京都)の勝木俊雄主任研究員(45)らの調査で分かった。 知人の樹木医から「静岡地方気象台の標本木が、周囲のサクラに比べて開花が早い」と聞き、形態を調べたところ花の大きさなどに違いがあり、DNAを調べたという。 ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンが交雑した栽培品種で、基本的には接ぎ木や挿し木で増やすため、同じ遺伝子型を持つクローン。全国のサクラの半数以上を占める。 同気象台の標本木と、同科学園などにあるソメイヨシノのDNAを抽出し、32か所の遺伝子を比較した結果、11か所で遺伝子型が異なっていた。勝木研究員は「種としてはソメイヨシノと同じグループに分類できるが、栽培品種としてのソメイヨシノではない」と指摘。ソメイヨシノがさらにオ
鳥取県岩美町立岩美中3年の岡野元哉君(14)が、同町の浦富海岸などに漂着した貴重な貝類・ルリガイを見つけて観察し、山陰海岸学習館研究員とまとめた論文が、日本貝類学会誌「VENUS」(ビーナス)に掲載された。 観察開始以来、約1年がかりでまとめた労作で、岡野君は「好きなことにコツコツ励んだ成果が認められてうれしい」と話している。 ルリガイは、沖縄周辺など温暖な海域に生息する。日本海側にもまれに漂着するが数は少なく、死んでいる場合が多いことから、繁殖を始める大きさや産卵頻度などの生態は不明な点が多いとされる。 岡野君は貴重な貝を集めるのが趣味で、小学生の頃から頻繁に海岸に通い、貝を見つけるたびに同学習館に持ち込んだり、図鑑で種類を調べたりしていた。そのため、ルリガイが珍種であると知っており、2010年9月に浦富海岸へ大量に漂着しているのを見つけ、一部を拾って同学習館研究員の和田年史さんを訪
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トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事 【社会】 被爆者の赤ちゃん研究利用 1200人、遺伝影響調査で米 2012年4月22日 05時18分 米国から返還された、新生児や被爆者に関する被爆資料が収められている広島大の保管室=広島市南区 広島と長崎への原爆投下の数年後に、被爆者の親から死産したり、生後すぐ亡くなったりした赤ちゃんのうち、臓器標本やカルテが米国に送られ放射線研究に利用された人数が1200人以上に上ることが21日、分かった。米国は戦後間もない時期から放射線による遺伝的影響の調査に着手。占領期に被爆者や新生児の標本が日本から米国に渡ったことは明らかになっていたが、具体的な規模は軍事情報とされ不明だった。 広島市立大広島平和研究所の高橋博子講師が米軍病理学研究所の内部文書で確認した。高橋講師は「核兵器や放射線研究のために、新生児がモルモット扱いされたと言える」と話している。
肉食恐竜のアロサウルスはもっと前かがみだった――。そんな新学説に合わせ、鹿児島県立博物館別館(鹿児島市)で展示されている骨格標本の姿勢が47年ぶりに改められた。 これまでは上体が起き上がった“ゴジラ型”だったが、上体が地面と水平になるように頭の位置を下げた。獲物に飛びかかろうとする約1億5000万年前の姿がよみがえった。 同館の骨格標本は全長6・5メートル。米ユタ州で発見された本物の骨の化石が約70%を占め、「全国でも最高レベルの割合。極めて珍しく貴重」という。 入手した米在住の日本人実業家から鹿児島県出身の画家を介して、1965年、同県に寄贈され、展示が始まった。 当時の学説では、アロサウルスは下げた尻尾と2本の後ろ足の3点で体を支え、上半身は起き上がっていたとみられていた。 このため、骨格標本は、米研究者の指導を受け、横に並ぶ草食恐竜のカンプトサウルスの標本を見下ろす形に決まった。 と
英ロンドン(London)の王立外科医師会(Royal College of Surgeons)のハンタリアン博物館(Hunterian Museum)に展示されているチャールズ・バーン(Charles Byrne)の骨格標本(左、2005年8月8日撮影、2011年12月21日提供)。(c)AFP/HUNTERIAN MUSEUM AT THE ROYAL COLLEGE OF SURGEONS 【12月23日 AFP】身長が2メートル以上もあったことから18世紀の英ロンドン(London)で世間の注目を集めたアイルランド人、チャールズ・バーン(Charles Byrne)の骨格標本は、博物館から出して故人の望みどおり海葬にすべき――。英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」に寄せた論文のなかで医学専門家らがこのように提唱
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