「1票の格差」が最大4・77倍だった21日の参院選は選挙権の平等を保障した憲法に違反するとして、弁護士グループが22日、47選挙区全ての選挙無効(やり直し)を求めて全国の8高裁・6支部に一斉提訴した。全選挙区が対象となるのは初めて。今秋にも高裁判決が出そろい、最高裁がその後、統一判断を示す見通し。 最高裁大法廷は昨年10月、格差が最大5・00倍だった前回2010年参院選を「違憲状態」とし、都道府県単位の選挙区割りを見直すよう求めた。一方、国会は昨年11月、神奈川と大阪の定数を2増やし、福島と岐阜を2減らす「4増4減」の改正公職選挙法を成立させ、格差を縮小させた。 今回の訴訟では、大法廷が求めた選挙制度の抜本改革を行わず、都道府県単位の選挙区割りのまま参院選を実施したことを、各高裁がどう評価するかが焦点となる。別の弁護士グループも22日、広島高裁に同様の訴訟を起こし、近く東京高裁にも提訴する
今回の参議院選挙の有権者数は、およそ1億478万人で、いわゆる1票の格差は、最大で4.77倍となりました。 総務省のまとめによりますと、今回の参議院選挙の有権者は、在外投票の登録を済ませた海外の有権者も含め、3日現在、1億478万660人で、前回3年前よりも26万6557人増えました。男女別では、男性が5064万5976人、女性が5413万4684人となっています。 都道府県別で最も有権者が多いのは、東京都の1086万6907人で、次いで神奈川県の740万3675人、大阪府の715万9963人などとなっています。 一方、最も有権者が少ないのは、鳥取県の48万3734人で、次いで島根県の58万9379人、高知県の63万3668人などとなっています。 また、いわゆる1票の格差は、議員1人当たりの有権者が最も多い北海道選挙区と、最も少ない鳥取選挙区の間の最大4.77倍となっています。 前回の参
5月23日、スウェーデンの首都ストックホルム郊外で起きた暴動は、同国の「移民寛容政策」の負の一面を浮き彫りにした。写真は消火に当たる消防隊員ら(2013年 ロイター/Scanpix) [ストックホルム 23日 ロイター] 過去数年間で最悪となる暴動が連夜発生した、スウェーデンの首都ストックホルム郊外のヒュースビー地区。一見したところ、カラフルな遊具が並ぶ遊び場や草が刈り込まれた公園、低層の集合住宅などが集まる一般的な整備された地区に見える。
昨年12月の衆院選広島1区と2区の選挙を無効とした25日の広島高裁判決の要旨は次の通り。 ◆主文 12年12月施行の衆院選広島1区・2区の選挙を無効とする。その効果は、13年11月26日の経過後に発生する。 ◆区割り規定の合憲性 11年3月の最高裁大法廷判決は、前回選挙(09年8月施行衆院選)の区割り基準中の1人別枠方式や1人別枠方式を前提とする区割りについて、憲法の投票価値の平等の要求に反する状態に至っていたとの判断を示した。12年12月の本件選挙までの間に、1人別枠方式は廃止されたが、1人別枠方式を前提とする区割り規定は是正されなかった。 選挙制度の仕組みについては、国会に広範な裁量が認められており、是正は一般的に複雑かつ困難で、国会での十分な検討が必要で相応の期間を要する。11年3月11日以降、国会が国難というべき東日本大震災の対応に追われており、通常の場合と比較して、ある
去年12月の衆議院選挙で、選挙区ごとの1票の価値に最大で2.43倍の格差があったことについて、広島高等裁判所は、一部の選挙区の選挙を無効とする判決を言い渡しました。 国政選挙を無効とする判決が言い渡されたのは戦後初めてです。 去年12月の衆議院選挙は、選挙区ごとの1票の格差が最大で2.43倍と、前回、4年前よりもさらに広がり、弁護士などの2つのグループが「国民の意思を反映した正当な選挙と言えない」などと主張して、全国で選挙の無効を求める裁判を起こしています。 このうち、広島1区と2区を対象にした裁判の判決が広島高等裁判所で言い渡され、筏津順子裁判長は、一部の選挙区の選挙を無効とする判決を言い渡しました。 国政選挙を無効とする判決が言い渡されるのは、戦後初めてです。 選挙管理委員会側が上告すれば裁判が続くため、今回の判決によって直ちに選挙が無効になるわけではありませんが、判決が確定すれば、無
保険の請求などに必要な医師の診断書の料金は、病院によって1000円から1万円余りと、およそ10倍の格差があるという調査結果がまとまりました。 この調査は、民間の調査会社「医療経営情報研究所」が、去年10月、全国の病院を対象に行い、およそ400か所から回答を得ました。 それによりますと、保険会社や勤務先などに提出する診断書の作成、発行にかかる料金は、最も安い病院では1000円、最も高い病院は1万500円で、およそ10倍の差がありました。 また、地域によっても差があり、最も高かったのは四国で平均4988円、次いで東北が平均4760円、最も安かったのは近畿の平均3176円でした。 調査した研究所によりますと、医師の診断書は病院が料金を自由に設定できるため、患者からは「ほかの病院と比べて診断書の料金が高い」などの、病院に対して苦情も寄せられているということです。 医療経営情報研究所の田中利男さんは
月給から時間外手当などを除いた去年の賃金は、女性が平均で23万円余りとこれまでで最も高くなり、男性との賃金格差が最も少なくなったことが厚生労働省の調査で分かりました。 厚生労働省は従業員が10人以上いる全国の4万9000余りの事業所を対象に、月給から時間外や休日出勤の手当などを除いた去年6月分の賃金を調査しました。 その結果、フルタイムで働く正社員と非正規の人の賃金は、平均で29万7700円で前の年よりも9000円増え、5年前のリーマンショックで大きく下落したあと3年連続で増加しました。男女別では男性は32万9000円、女性は23万3100円で、女性は現在の方法で調査を始めた昭和51年以降、最も高くなりました。 女性の賃金は平成元年には男性の60%の水準でしたが、去年は70%と男性との格差がこれまでで最も少なくなりました。 また、短時間勤務やパートで働く人の1時間当たりの賃金は、男性は前
貧困問題に取り組み続ける著者による「民主主義」論である。国内の民主主義が現在抱える「ねじれ」を指摘し、視点の転換を促す。 著者は近年の民意の特徴に「ヒーロー探し」をあげる。主権者が自分たちで問題を調整し、合意形成する民主主義のスタイルは現実的に面倒くさい。ゆえに、人々に代わり悪を懲らしめる切り込み隊長=ヒーローが待望される。しかし、万人が合意する判断はありえない以上ヒーロー探しは裏切りを前提とし、民主主義の空洞化を加速させるという2重のねじれを抱えている。現象の背景には格差・貧困の増大による人々の余裕の消失があるが、いま必要なのは人と人の関係を結び直す「場」を作り、「自分たちで決める」基盤を取り戻すこと。たとえば「足湯」や「炊き出し」などのボランティアはいずれも被支援者のニーズを聞き出し、共同体間の調整や合意形成をスムーズにするツールとなる。 主張は一貫しているが、押しつけがましさは微塵も
言語と貧困 負の連鎖の中で生きる世界の言語的マイノリティ 著者:松原 好次 出版社:明石書店 ジャンル:社会・時事・政治・行政 言語と貧困 負の連鎖の中で生きる世界の言語的マイノリティ [編著]松原好次・山本忠行 少数派言語の話者は、貧困に陥りやすい。「たかが言葉で?」と思うなら、それは我々が比較的一枚岩の言語環境に恵まれているからだと、本書を読むと思い知らされる。 19世紀、先住民の子を寄宿校に隔離し英語を強要したカナダや、母語を話した生徒に「罰札」をかけたウェールズの事例は、いずれも文化の喪失と貧困に帰結した。近年でも西アフリカでの西欧言語偏重が識字率など生活の向上を妨げたと報告される。シンガポールのような豊かな国ですら、英語での教育を是としつつ「落ちこぼれ」による社会格差が問題になっている。かといって単純な母語回帰が必ず奏功するわけでもない。 グローバル化が進む世界で、実は我々の言語
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衆院選の「1票の格差」を巡り、選挙無効を求めて提訴した弁護士グループ(17日午後、東京高裁で)=片岡航希撮影 最高裁が「違憲状態」とした選挙区割りのまま行われた今回の衆院選は違憲だとして、二つの弁護士グループが17日、27選挙区の選挙無効(やり直し)を求めて全国の8高裁・6支部に一斉提訴した。 前回の2009年衆院選を巡る訴訟では、高裁で「違憲」や「違憲状態」の判決が相次いでおり、早ければ来春にも出そろう各高裁の判断が注目される。 「1票の格差」が最大2・30倍だった前回衆院選について、最高裁は昨年3月、小選挙区の定数を各都道府県にまず1議席ずつ配分して、残りを人口比で割り振る「1人別枠方式」が格差を生む原因だと指摘し、同方式の廃止を求めた。 これを受け、同方式の廃止と格差を是正する「0増5減」を盛り込んだ選挙制度改革法が、衆院解散した11月16日に成立した。しかし、区割りを見直す時間はな
世帯の収入が少ないほど生鮮野菜の摂取量も少ない――。そんな傾向が6日、厚生労働省が発表した2011年の国民健康・栄養調査で明らかになった。 厚労省は、収入格差が日々の食生活に影響を与えている可能性があるとみている。 調査は11年11月、東日本大震災の被害が集中した岩手、宮城、福島3県を除く44都道府県で実施。回答した3021世帯を、高収入層の「600万円以上」、中収入層の「200万円~600万円」、低収入層の「200万円未満」に3分し、生鮮食品の野菜や肉などの1日当たりの摂取量を集計した。 その結果、野菜は、高収入層が男女とも283グラムだったのに対し、中収入層は男性266グラム、女性271グラム、低収入層は男性259グラム、女性267グラムにとどまった。
Google を辞めてから、頭を冷やすためにゆっくり休んで、その間にいろいろ考えた。 辞めた時に勢いで書いた記事には「IME の会社を受けてみたい」と書いたけれど、それでいいのか確信もなかった。 だって、IME の会社というと、某国産 IME *1を作っている*2徳島の会社ってことになるんだけど、はっきり言うと…斜陽の匂いがするっていうか…。 一方で、ネットの日本語表記に対する違和感のようなものが、だんだんと自分の中でふくらんでいた。やたらと漢字が増えててムカツク…。 自分で N-gram かな漢字・漢字かな変換のような実験的なものは書いてみたけど、頑張って IME にしたところでATOK ほどの使い勝手にならないのはわかってるし…。 頭の中で、こうしたゴチャゴチャした思いが渦巻いていた。こういう時に行動を起こしても、いい結果にならない。Google に行ってしまったのは不幸なミスマッチ
アイデンティティと暴力―運命は幻想である [著]アマルティア・セン グローバル経済の格差と貧困を温床とするテロと暴力の連鎖。この、それこそグローバルなテーマにどう向き合ったらいいのか。本書は、ノーベル経済学賞受賞のセンによる渾身(こんしん)の処方箋(しょほうせん)である。そのキーワードは、アイデンティティーだが、本書が心打つのは、センが自らのアイデンティティーをめぐる「生体解剖」的な分析を通じて、アイデンティティーの複数性と「選択」の必要を説いていることにある。 この揺るぎない信念から、センは、暴力への誘因となる「単一帰属」のアイデンティティーの幻想を打ち砕こうとする。その一つが、狭隘(きょうあい)な利己的功利主義に基づく「合理的愚か者」の幻想だ。これは、一切の個別的なアイデンティティーを消し去り、人間をただ欲望機械のような利己心だけで動く「普遍的な」アイデンティティーに還元しようとする
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