カンヌで主演女優賞受賞! 故郷ルーマニアを離れ、ドイツで働いていたアリーナだが、職を失い、共に孤児院で育った親友ヴォイキツァの暮らす修道院へとやってくる。かつて共に暮らす約束をした二人だが、ヴォイキツァは修道院の暮らしに馴染み、ここに残ろうとしていた。だが、信仰を持たないアリーナはなじむことが出来ず、次第に病んでいく……。 二度ほど予告編を観たんですが、なかなか面白そうな題材ではあるものの、予告編内では何か起こっていそうであるものの実際には何も起こっていないように見える。これはランタイムも長いし、相当地味な内容なんではないか、と思いつつ観に行きました。まあ半分当たり、半分外れというところだったかな……。 ちょっと昔の話かと思ったら、元が実話で、思いっ切り現代の話なんですな。ところが観ている間に、何か麻痺して来る……え〜っと、時代いつだっけ? 現代っつっても70年代くらい? いえいえ21世紀
シンガポールの南に浮かぶというヂマジア島をご存じだろうか。1911年、九州日日新聞(後の熊本日日新聞)に掲載された島の女王「尾形百恵」の一代記「南洋の美人王」は豪快の一言に尽きる。郷里の熊本県から渡った台湾で偶然金脈を発見。採掘権を売って大金を手にすると、上海経由でシンガポールに行き、理髪店を開く。そこで、島の王様と出会い結婚。島でも商売を手掛けてまた大金をかせぎ、内乱が起きると短銃片手に見事鎮圧。ついに王は位を譲り…。 筆者は熊本日日新聞の元文化部長で、現在は熊本近代文学館長。本書は2001~10年、同新聞に連載した長期企画「近代 肥後異風者伝」に書き下ろしを加えてまとめた560ページ近い大冊。熊本ゆかりの総勢95人が紹介されている。 「異風者」と書いて「いひゅうもん」と読む。熊本方言では本来、「変人、ひねくれ者」というあまり良くないイメージの言葉だが、筆者は「個性的で癖がある」と肯定的
おハロー。 聖おにいさんはオサレというのよりサブカル臭。それも悪いタイプの。 http://anond.hatelabo.jp/20081210172325 とても根が深いサブカルミーハー問題。『このマンガがすごい2010』を読んで。 http://anond.hatelabo.jp/20091216230059 「このマンガがすごい!」は罪深い延命装置。もう犠牲者を増やすな!! http://anond.hatelabo.jp/20111224192828 を書いたぼくだよ。みなさん自意識丸出しでごちゃごちゃ言ってくるんで、胸焼けするぐらい非常に切ない気持ちになりました。なんというかもう……。 「かわいそうだね?」 って言葉しかでてきません(おっと、つい芥川賞受賞作家ネタが飛び出しちゃったよ。やべー、まさかここで芸術に携われる人間だったら絶対にチェックしておくべき、芸術を理解できないやつ
「あの子は選ばれなかったのよ」 「え?」 「この世界は選ばれるか選ばれないか――選ればれないことは、死ぬこと」 アニメ『輪るピングドラム』が面白い。 監督の幾原邦彦さんは『美少女戦士セーラームーン』シリーズや『少女革命ウテナ』で一世を風靡した人、らしい(当時はアニメをあまり見ていなかったのでよく知らない)。この作品で実に12年ぶりに監督業へと舞い戻った。ポップかつぶっ飛んだ演出は、時代遅れどころか非常に新鮮で、むしろ最先端を突っ走っている。 幾原監督はこの作品の制作動機について、季刊『エス』のインタビューで次のように答えている。 「映像」というエネルギーを使って総括すると、ちょっと伝わるんじゃないかな、と思って。 僕らの世代と、今の若い人をつなぐ距離のことを総括したエンターテインメント作品は記憶にほとんどない。 「現在を生きている僕らに、ここ数年起こっていることを総括して感じさせて欲しい」
明確な根拠や裏付けはないが、パクリ騒ぎに見られるヒステリックな態度は、オリジナリティを得ることができずそれゆえにオリジナリティという概念を過度に美化するレプリカントたちが、オリジナルを標榜する者たちへの二律背反の憧憬と嫉妬の感情を爆発させた結果であるように見える。ここではオリジナリティを有するとみなされた存在は崇められ、そして、オリジナリティを標榜しながらそれが偽りであったとみなされた存在は許し難いペテン師として攻撃される。 先日、サイコドクターぶらり旅の風野氏の文章が「ブラックジャックによろしく」に一部改変された形で無断利用されるという出来事があったとき少しだけ触れたが、最初に風野氏が類似に気づいて記事にしたとき、2chから殺到してきたと思しきコメントの大半が風野氏を非難する内容だった。そして、そこには「素人の一ブロガーごときがちょっと内容が似ていたくらいでオリジナリティを標榜するなどと
どうでもいいことなんだが、はてなでもレディメードなデザインを使っている人がいる、というか、多い。別にそれがわるいわけではないのだが、ある程度、これはっ、と思わせるエントリ書いている人がレディメードなデザインだと、他でもそういうデザインを見かけたとき、困惑してしまうのですよね、私とか。はてなの例ではないけど。 ⇒池田信夫blog とかもgooのレディメードを使っているわけで、同じデザインをたまたま見かけると、無意識に池田信夫が連想されてしまう。 ブログのデザインというのは、いわゆるデザイン的な側面以外に、読者への印象というかもうちょっと考慮されていいような気がする。 そういえば、切隊さんの緑ブログとかデザインが個性的すぎ(っていうか私的にはちと時代感覚が古い)、R30さんはリニューしてからデザイナ臭くて、ちとなぁという感じ。まあ、自分のブログのデザインがいいでしょとかさらさら思わないけど
MIAUでネットリテラシー読本をリリースして、いろいろな方のご意見を伺っている(MIAUが“ネットの教科書”冒頭部公開 CCライセンスで)。ネットでは何をどうやっても必ず叩く人というのが出現するのが常だが、実際の教育現場の方々からは高い評価をいただいている。それもそのはずで、実はあの読本を作る前には、多くの先生方からかなり時間をかけてヒアリングを行なってきたのである。 リリース後もさらにヒアリングを続けているが、次のテーマとして取り上げて欲しいもののトップが、どうも「プロフ」のようだ。「学校裏サイト」も問題の1つであるが、そもそも「学校裏サイト」というサイトがあるわけではない。個人ブログのコメント欄や掲示板が、「裏化」するものである。プロフにも掲示板機能があるので、そこもまた「裏化」する可能性がある。裏サイトは、とらえどころのないもっと広汎な問題だ。 一方で「プロフ」を問題視する声は、比較
サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書) 作者: 鈴木謙介出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/10メディア: 新書購入: 11人 クリック: 168回この商品を含むブログ (103件) を見る どちらかというと、「社会学者・鈴木謙介」の著書というより、「Life パーソナリティ Charlie」の著書と言った方がいいのかもしれない。ある程度社会科学的な分析を交えながらも、最終的に彼が目指すのは極めて実存的な問題へのコミットである。彼の著書にはそういう面が多分にあるが、本書はそうした傾向が最初から最後まで通呈している。本書の概要―既得権批判者が自らを窮地に追い込む理由本書で一貫して議論されるのは、「既得権批判」という、いまや右も左も大好きなキーワードとなったロジックが、時にその批判する側を更なる窮地へと追い込んでしまう、逆説的な状況である。
— あるいはマイノリティーの運動における共同幻想の論理 — 豊田 正弘 はじめに本稿の主要な目的は、本質的に社会全体で取り組まれなければならない問題、あるいは社会の歪みから派生している問題など、元来社会がその責務を負うべき様々な社会問題が、社会全体の問題とされることなく、狭義の当事者性に封じ込められていることの現状と問題点とを明らかにすることである。 問題の本質の社会性にも関わらず、マイノリティと称される社会的少数者の問題の多くが同様の現状にあり、この現状は深化することによって問題の本質を拡散させる傾向にある。例えばそれは障害者、在日韓国・朝鮮人、あるいは外国人、女性、被差別部落などの問題である。これらの問題はいずれも社会的なそれであるにも関わらず、一方では当事者の問題と言われる。あるいは自衛隊演習場・在日米軍基地・原子力発電所・ダム・ごみ処分地などの様々な施設、道路・空港・港湾施設など
前の記事 高速撮影で捉えた「昆虫の飛翔」9選 「知らない人をフォローすること」と独創性 2010年10月 1日 サイエンス・テクノロジーワークスタイル コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジーワークスタイル Jonah LehrerTwitterは、イランの社会運動にも大きな影響を与えた。画像はWikimediaTwitterでフォローする相手について、GizmodoでJoel Johnson氏が興味深い文章を書いている。 [自分がフォローしている人が、自分によく似た「白人のギーク」ばかりだということに気がついて、デトロイトに住む黒人の女性(熱心なクリスチャンで、TVのリアリティ番組に出てくるカーダシアン家について頻繁にツイートするという、自分と対極的な人物)のフォローを始めたという話に続く文章を以下に引用する] 『Twitter』の最も素晴らしい点の1つは
先日の鹿児島大学法文学部現代メディア文化論演習で、二年生の学生さんが、裏原宿について発表しました。おもしろいので、ここにご紹介します。 コメントなどは桜井宛にお送りください。著作権は、書かれた学生さんに帰属します。無断転載などは固くお断りします。990612 (紹介者)桜井芳生sakurai.yoshio@nifty.ne.jp http://member.nifty.ne.jp/ysakurai/ +++++以下、引用++++++ 現代の若者にとって、裏原宿とは何か 鹿児島大学法文学部人文学科メディアと現代文化コース。2年。 【要約】 リミックス・単発組み上げ文化を持つポスト新人類世代にとって、過度に細分化された社会の中で、ライフスタイルを作り出すのは、難しい。裏原宿のショップ群は、「服を着る」というシンプルな方法で、社会のメインストリームから一歩ひいた、カッコイイ、ライフスタイルの作り
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