ドイツ政府は2日、国内の盗聴活動で米英両国と協力すると定めた協定を破棄したことを明らかにした。米国家安全保障局(NSA)による盗聴活動をめぐってドイツ国内で批判が強まっており、米英と距離を置く姿勢を示すことで国内の批判をかわすのが狙いとみられる。 ただ協定は冷戦期に締結され、現在は運用されていなかった。協定破棄は象徴的な意味合いが強い。 DPA通信によると、協定は1968年に当時の西ドイツ政府が米英仏3カ国と結んだ。西ドイツに駐留する各国部隊の安全を確保する目的で、西ドイツの情報機関が行った盗聴活動の結果を提供することなどを定めていた。 90年に東西ドイツが統一されてからは、協定が運用されることはなかったという。フランスとの間でも協定を破棄する方向で協議している。(共同)
ボルテール旧宅で火災=世界遺産、カタール王族が改修中−仏 ボルテール旧宅で火災=世界遺産、カタール王族が改修中−仏 10日、火災が起きたパリのランベール館(AFP=時事) 【パリAFP=時事】18世紀のフランス啓蒙(けいもう)思想家ボルテールの邸宅だったことで知られるパリの「ランベール館」で10日、火災が発生し、内部の歴史的な美術品多数が焼失した。ランベール館は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている。ホテルとして営業していたが、2007年にカタールの王族に買い取られ、改修中だった。 消防当局筋は、火災原因について、放火ではないが、改修工事との関係を強く疑っていると語った。火は6時間にわたって燃え続けた。(2013/07/11-21:21)
死にゆくひとが手のひらにのせてくれたパン切れは、ひからび、かびていた。 マグダ・オランデール=ラフォンさんは、ハンガリーに生まれた。十六歳のとき、アウシュビッツ=ビルケナウに強制収容され、家族のなかでただひとり、生還した。収容されたひとびとは、毎日二列にわけられる。ガス室か、労働か。母と妹は、到着した日に殺された。 どうしてこんなことになってしまったのか。 ユダヤ人というだけで、大量虐殺を犯した母国。ささいなけんかをした家族に、あやまれなかった。そして、ひとり生き残った。 ベルギーをへてフランスに渡った彼女は、母語を失うほど、記憶を封じた。生きのびるために生きつづけ、夫と子どもを得ることで、愛とほほえみをとりもどす。そして、三十年の沈黙ののち、はじめての光を放つ。 あらわれた言葉は、静かでまぶしい。経験したおぞましい闇をはねとばし、歴史をおそれるひとびとを、自己内省の入口へと導く。 声もか
南仏モンペリエ(Montpellier)近郊Lattaraにある、紀元前525~474年にエリトリアの商人たちが利用していたと考えられている場所(撮影日不明)。(c)AFP/UNIVERSITY OF PENNSYLVANIA/Michel Py, l'Unite´ de Fouilles et de Recherches Arche´ologiques de Lattes 【6月4日 AFP】フランスにある最も古い「ワインの痕跡」を分析した結果、ワインがイタリアから持ち込まれ、当時はバジルやタイムといったハーブが混ぜられていたことが明らかになったとする研究論文が、3日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)で発表された。 研究チームによると、当時のワインは薬として使われていた可能性があり、最初は富と
社会 AP記者67年ぶり名誉回復 協定破りの終戦報道は正当2012年5月5日 Tweet 第2次大戦のドイツの降伏を伝える当時の新聞のコピーを持つ故エドワード・ケネディ氏の娘ジュリアさん=2日、米オレゴン州ベンド(AP=共同) 【ニューヨーク共同】ドイツの第2次大戦降伏の際にAP通信記者が連合国軍と報道各社の協定を破って1日早く報道し、軍の非難を受けAPが記者を処分、解雇したことを、APのカーリー社長兼最高経営責任者は4日までに記者の行為は正当で処分は誤りと認め、67年ぶりに記者の名誉を回復した。 記者は故エドワード・ケネディ氏。他社の記者16人と1945年5月7日、フランス・ランスでの降伏文書調印取材を連合国軍に認められた。翌日午後まで報じない条件だったが、同日中にドイツ地方都市のラジオでドイツ当局が降伏を公表。ケネディ記者は、協定は無意味になったと判断し報道に踏み切った。 (共同通
米兵、仏女性を性的はけ口に=レイプも多発−大戦中の欧州 米兵、仏女性を性的はけ口に=レイプも多発−大戦中の欧州 【ワシントンAFP=時事】第2次世界大戦中、ノルマンディーに上陸しフランスに進撃した米軍兵士の多くが地元女性との性行為に躍起になり、トラブルの種になっていたことを示す研究書が米大学教授によってまとめられ、6月に刊行されることが分かった。ナチス・ドイツからの欧州解放の立役者となった米軍の影の部分に光を当てたものとして注目される。 この本は、米ウィスコンシン大学のメアリー・ロバーツ教授(歴史学)が著した「兵士たちは何をしたのか−第2次大戦時のフランスにおける性と米兵」。米仏両国の資料を分析したもので、同教授によれば、米軍進駐後のフランスでは、公園や廃虚などさまざまな場所で米兵が性行為を行っている姿が見られた。レイプも多発し、数百件が報告された。米兵による買春もあった。 フランス女
2009年にパリのグラン・パレで、故イブ・サンローラン氏の遺産として競売に出品されたブロンズ製のウサギの頭部像(右)とネズミの頭部像(AP) 仏流通大手PPRのフランソワアンリ・ピノー会長は26日、北京で中国国家文物局の幹部と会談した。会長は清朝の離宮、円明園から略奪され、ピノー家が保有するブロンズ製のネズミとウサギの頭部像を「無償で中国に贈る」と述べ、返還する考えを明らかにした。新華社などが伝えた。 返還されるのは1860年に第2次アヘン戦争に伴う英仏連合軍の北京侵攻で略奪された十二支像のうち2体。2009年にフランスの服飾デザイナー、故イブ・サンローラン氏の遺産として競売に出品された。中国は反発し、競売の差し止めを求めたが、計3140万ユーロ(約40億円)で落札された。だが落札者が支払いを拒否し、ピノー家が買い取ったとされる。PPRは高級ブランド「グッチ」を傘下に置いており、ピノー会長
パリ(Paris)市内を走る救急車(2009年6月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/LOIC VENANCE 【4月18日 AFP】フランスで先週、末期がん患者を病院に搬送中の救急車の運転手が心臓発作を起こしたため、患者が代わりにハンドルを握って病院まで運転し、運転手の命を救っていたことが17日、病院関係者の話で明らかになった。 仏北部の町ランス(Lens)の病院のフレデリック・アリアンヌ(Frederic Allienne)救急救命室長がAFPに語ったところによると、このがん患者は海沿いの町ベルクシュルメール(Berck-sur-Mer)在住のクリスチャン・ナイエ(Christian Nayet)さん(60)。11日、救急車を運転して同病院に運転手を運び込んだ。 仏紙ボワ・デュ・ノール(Voix du Nord)によると、ナイエさんは定期検査のためリール(Lille)市内の病院に向かっ
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【ランス(仏北部)=三井美奈】20世紀にパリで活躍した画家・藤田嗣治(1886~1968年)の作品663点が21日、永眠の地・仏ランス市に寄贈された。 作品は2018年にオープン予定の同市美術館の目玉として、常設展示される。 寄贈された作品は、藤田が1913年の渡仏直後に描いたパリの風景画、7歳の時の自分を描いた自画像など油彩画15点のほか、ステンドグラスの下絵、陶器など約2億円相当。遺族十数人が所有していた。ランス市には昨年10月、このうち約30点が移譲されており、今回の寄贈で藤田の渡仏から晩年までの作品が勢ぞろいすることになった。 ランスはシャンパンの産地シャンパーニュ地方の中心都市。藤田は59年、同市でカトリックの洗礼を受けた。洗礼親となったシャンパン醸造業者の依頼で市内に礼拝堂を建設、「フジタ礼拝堂」として知られる。藤田は死後、パリ郊外に埋葬されたが、2003年に同礼拝堂に改葬され
3月21日、サルコジ前仏大統領が富豪女性から違法献金を受け取ったとされる疑惑で、ボルドーの検察当局は前大統領に対する正式な捜査を開始したと発表した。写真はリビアのトリポリを訪れたサルコジ氏。19日撮影(2013年 ロイター) [ボルドー(フランス) 21日 ロイター] フランスのサルコジ前大統領(58)が2007年の大統領選の時期に、国内有数の富豪女性から違法献金を受け取ったとされる疑惑で、同国南西部ボルドーの検察当局は21日、前大統領に対する正式な捜査を開始したと発表した。 女性は化粧品大手ロレアルの大株主のリリアン・ベタンクール氏(90)。検察によると、前大統領は判断能力が低下していたとされるベタンクール氏の弱みにつけ込んで、同氏に損失を与えた容疑が持たれている。 正式捜査が始まったことについて、サルコジ氏の弁護士は地元テレビに対し、「一貫性がなく不公正だ」と非難し、異議を申し立て
フランス・ボルドー(Bordeaux)の裁判所を後にするニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前仏大統領(中央、2013年3月21日撮影)。(c)AFP/PATRICK BERNARD 【3月22日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前大統領(58)は21日、2007年の大統領選の選挙資金を富豪のリリアン・ベタンクール(Liliane Bettencourt)氏(90)から違法に受け取っていたとして刑事訴追された。サルコジ氏の弁護士が明らかにした。弁護士によるとサルコジ氏側は異議を申し立てる方針。 サルコジ氏は昨年11月、仏南西部ボルドー(Bordeaux)の予審判事から12時間にわたって事情聴取を受けた。この時は訴追されなかったが捜査は続けられていた。この事件ではこれまでに17人が起訴されている。 捜査当局は、サルコジ氏陣営はベタンクール氏の
ひとりのフランス人青年が日本を訪れ、東京で半年暮らした。彼はお金はあまりないけれどヒマはたっぷりある、駆け出しのイラストレーター。毎日、自転車であちこち出かけ、目に留まったものを色鉛筆でじっくりスケッチした。こうして描きためたイラストをまとめたのが本書。ちょっととぼけたコメントを加えた絵の数々が、思いがけない角度から東京の街並みを見せてくれる。 最初の2週間は町屋に滞在、その後は落合へ。住んでいたゲストハウス内部の様子から近所の家々、そして池袋、新宿、上野、渋谷……と、地区ごとにスケッチを集めてあるのだが、冒頭を飾るのはいつも、各地区にある交番の絵。あらためて見ると、確かに交番の建築はバラエティ豊かで面白い。居酒屋の看板や幟も、駅のホームも、立ちならぶ雑居ビルも、こちらが普段見過ごしている細部まで丁寧に写してあって、はっとする。ところどころに挟まれる人物スケッチもいい。ステレオタイプの異国
火によって [著]ターハル・ベン=ジェッルーン モロッコ出身にしてフランス語で書く作家、ターハル・ベン=ジェッルーンは11冊もの日本語訳を持つ、人気のある文学者だ。 夢幻的でエキゾチックなアラブの物語を紡ぎながら、著者はもう一方でフランスでの移民差別をノンフィクションとしてえぐるなど、社会的な視線も保持してきた。 そのふたつの志向の延長線がまさに激しい火を散らして交わったのが、本書『火によって』というきわめて短く強い物語と言える。 主人公はムハンマドという、アラブで典型的な名の青年。大学を出たが家の貧しさを変えることは出来ず、亡父のように荷車を引いてその日の稼ぎを得ようとする。 だが、賄賂を払わない人間、もしくは学があって社会運動に身を染めた過去を持つ者を警官は徹底してマークし、気分次第でいじめ抜く。 これ以上、筋書きを追うことはやめよう。いたってシンプルだから。ともかく物語の根底には、2
トクヴィルが見たアメリカ 現代デモクラシーの誕生 著者:レオ・ダムロッシュ 出版社:白水社 ジャンル:社会・時事・政治・行政 トクヴィルが見たアメリカ―現代デモクラシーの誕生 [著]レオ・ダムロッシュ 1831年春、仏貴族出身の判事修習生トクヴィルは友人ボモンと共に9カ月間の米国旅行に出発した。弱冠25歳。刑務所視察というのはあくまで口実。市民が大国を統治するという、人類初の試みから40年余りを経た米国の実情を探るのが真の目的だった。 そのときの観察記『アメリカのデモクラシー』は高評価を受け、1841年には仏知識人の殿堂アカデミー・フランセーズの会員に選ばれた。 米国でも自国の本質を捉えた不朽の名著とされ、今でも保守・リベラル双方が主張の箔付(はくづ)けに好んで引用している。本書は当時の関係者の草稿や覚書、書簡をもとに『デモクラシー』の舞台裏を再構成した、いわばメイキング版である。 馬車
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