1956年、日本が国際連合に加盟した直後日本人として初めての国連職員になった明石康氏。日本政府国連代表部の要職や国連幹部ポストを歴任しカンボジア和平や旧ユーゴスラビア紛争の解決に取り組んだ。各国の代表が集まり、意見をぶつけ合う丁々発止の国連の場。代表者の発言の一つ一つが、たちまち海を越え、関係各国に届き、分析され、それに応じた政策決定がなされる。コミュニケーションに齟齬があれば国としての信用や国益を失うことにもなりかねない。発言が世界中の注目を浴びる立場で明石氏は、どのようなことを心がけて英語を使ってきたのだろうか。 秋田弁と標準語との壁に悩まされた若き日の思い出から国連での重要な会議でのやりとりまで、日本政府代表として、また国連の幹部としての「ことば」との付き合い方をうかがった。 編集=古屋裕子(クリムゾンインタラクティブ)戦争が終わったとき、私は旧制中学校の3年生。生まれ故郷の秋田県
安倍晋三首相は26日、中国の習近平国家主席との北京での会談で、今後の日中関係について「競争から協調へ」「パートナーであり、互いに脅威とならない」「自由で公正な貿易体制の発展」を提起した。会談後、首相はこれを「三つの原則」と発信したが、同行筋は「三つの原則という言い方はしていない」と公式に否定。中国側の説明にも「3原則」の言葉はない。首相が外務省とすり合わせずに会談の成果としてアピールした可能性がある。 首相は習氏との共同記者会見は行わず、代わりに首相官邸フェイスブックで「これからの日中関係の道しるべとなる三つの原則を確認した」と発信した。これに先立つ李克強首相との会談後も、安倍首相はフジテレビのインタビューで「3原則」に言及した。

天国から地獄へ——ほんの数日前に「トランプに会った唯一の首脳」ともてはやされた安倍首相の外交戦略が、一瞬にして頓挫した。そのとき、首相官邸で起きていたことは。内実をレポートする。 赤っ恥をかいた安倍首相「まさに、青天の霹靂だった。トランプは、何てことをしてくれたんだ。ブエノスアイレスで一報を聞いた(安倍)総理の顔は引きつり、言葉も出なかった……」 こう証言するのは、ある外務省関係者だ。 日本時間の11月22日午前7時19分、安倍晋三首相がブエノスアイレスで、ニューヨークの「トランプタワー」訪問、ペルーでのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)、アルゼンチン公式訪問を総括する記者会見に臨んだ。 安倍首相は、「APECは30年近く前に日本が提唱して始まった」と前置きして、今回の成果を誇らしく述べた。 「決して内向きになってはいけない。それが今年のAPECの最大のテーマだった。TPP(環太平洋パー

安倍首相はウソつきだ──。本サイトでは安倍首相の数々のウソについて繰り返し報じてきたが、意外な人物が安倍首相のウソつきぶりを暴露した。 意外な人物とは、北朝鮮拉致被害者・蓮池薫氏の兄で、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(家族会)元副代表の蓮池透氏だ。拉致問題といえば、安倍首相が官房副長官だった小泉政権時代に、一気にその知名度と人気を高めたきっかけ。拉致被害者とその家族との関係は深く信頼も厚い。そんなイメージがあったが、その当事者のひとりからもウソつきと批判されるとはいったいどういうことなのか。 蓮池氏の「安倍首相ウソつき」発言が飛び出したのは、12月9日に開かれた辻元清美衆院議員の政治活動20周年パーティでのこと。会の冒頭、辻元氏と田原総一朗氏の対談が行われていたのだが、途中で客席にいた鳥越俊太郎氏と蓮池氏を見つけた辻元氏が、ふたりをステージ上に招き、急遽4人でのトークとなった。 TB
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豊下楢彦「尖閣問題と安保条約」(『世界』2011年1月号)は尖閣問題と北方領土問題を論じた力作である。 今回は同論文の尖閣問題の論点について紹介する。 尖閣諸島も北方領土・竹島も、さらに南沙・西沙諸島も日本の敗戦まではすべて日本の領土であった。本来ならこれらの諸島・島嶼の帰属問題は1951年に調印されたサンフランシスコ講和条約で解決されるべき問題であった。 ところが同条約第2条では、千島列島も南沙・西沙諸島も日本が放棄することは明記されたが帰属先については何も触れられていない。 1971年に日米で沖縄返還協定が結ばれた。この沖縄返還を前にして、尖閣諸島帰属にニクソン政権がいかなる立場をとったか。 実はそれまで米政府は「尖閣諸島は沖縄の一部」との明確な認識があった。その背景には米軍が長期にわたり尖閣諸島を射爆場として利用してきたという事実がある。 ところが、1968年に近海で石油の埋蔵が確
「今日、釈放されます」。臨時国会召集を1週間後に控えた9月24日午前、仙谷由人官房長官から在日中国大使館の孔鉉佑公使に電話で連絡が入った。沖縄県・尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に衝突した中国漁船の船長釈放を那覇地検が発表したのは同日午後2時半。釈放決定は首相官邸中枢から中国側に事前通報されていた。 当時の政府の説明では、仙谷氏は官邸で柳田稔法相(当時)と協議中の午後0時半、法務省から連絡を受けた滝野欣弥官房副長官から検察の釈放判断を知らされたことになっていた。官邸は「検察判断」を強調していたが、実際には周到に仕組まれた政治判断だったことが、複数の関係者の証言から次第に明らかになってきた。事件が起きた9月7日、海保を所管する前原誠司国土交通相(当時、現外相)は海保が15分ほどに編集した衝突時のビデオ映像を見て「ただちに逮捕、ただちにビデオも公開すべきだ」と官邸に報告した。中国の反発を警戒す
トップページ ニュース 「デリケートな問題なのでコメントは控える」仙谷官房長官が会見で 北朝鮮の韓国哨戒船沈没事件に関しての国連安保理の声明案について ■仙谷由人官房長官会見■ 「デリケートな問題なのでコメントは控える」仙谷官房長官が会見で 北朝鮮の韓国哨戒船沈没事件に関しての国連安保理の声明案について 仙谷由人官房長官は、9日午前の記者会見で北朝鮮の韓国哨戒船沈没事件に関しての国連安保理の声明案が示されたことに関する質問に、「安保理で非公式協議を行い北を非難する議長声明案が出され、それぞれ検討していることは聞いている。各国間で協議が行われていることについて、現時点でのコメントは遠慮する。デリケートな問題なので、申し上げることは控えたい」と答えた。 11日に投票が迫った参院選について、「安定した政権をと訴え、残り二日間ただひたすらに頑張ってもらいたい」と民主党の候補者への気持ちを披歴し、「

【ワシントン=小川聡】米国の日本問題専門家らの間で、沖縄の普天間飛行場移設問題を巡るオバマ政権の厳しすぎる対応が、鳩山首相を辞任に追い込んだとする論評が相次いでいる。 スティーブ・クレモンス新アメリカ財団戦略問題部長は1日、自身のブログに「ハトヤマを引きずり下ろすオバマ」と題する論文を掲載し、「オバマ大統領は、会談に応じないといった氷のように冷たい対応を維持して、鳩山首相に強烈な圧力をかけた。首相はその圧力に耐えることができなかった」と分析した。 外交問題評議会のシーラ・スミス上級研究員も2日、「(日本の)民主党は米軍基地の駐留に関して従来とは異なる対応をしたいと願っており、米側はこの問題の繊細さにより深い配慮が必要だ」と指摘した。 米政府筋は、「オバマ政権は十分に辛抱強く対応したし、辞任は国内問題が原因だ」と反論している。
政府がミャンマー軍事政権に政治犯釈放などの民主化を求め続けていることについて、同国の民主化運動の指導者で自宅軟禁中のアウン・サン・スー・チーさんが岡田外相に謝意を伝えてきたことが22日、明らかになった。 ミャンマー関係筋によると、スー・チーさんは今月上旬、周辺に「私は毎日5時間、ラジオを聴いている。岡田外相が国際的な場でミャンマー民主化に向けた数々のメッセージを出していることを承知している」と語ったという。 そのうえで、「日本政府や日本国民に感謝の言葉を伝えてほしい」と依頼した。 この発言が周辺を通じ、岡田外相に届けられた。外相は昨年10月以降、ミャンマーのニャン・ウィン外相と2度会談し、総選挙実施までにスー・チーさんら全政治犯の釈放を求めた。
アメリカは沖縄が「太平洋の要石」だと思っているのだから、「基地をどこか他所に持っていってくださいよ」と言っても、いい顔をされないのは分かりきっていたことだし、徳之島だけでなく、どこの県でも、急に米軍基地を作るって言われれば反対運動が盛り上がるだろうということも予想がつきます。 で、膠着状態。みんなが他人事みたいに思ってしまうからいけないのだと思います。「基地は沖縄の人たちの問題」だと思ったり、「話をまとめるのは鳩山内閣の問題」だと思ったり。アメリカはアメリカで、「あれは全部、日本国内の問題」だと思っていると思います。 みんなが本当に自分に関わりのあることだと思うためには、枠組み自体を変えなくてはいけないと思います。安保という枠組みを。 安保粉砕。日米安保条約の破棄を求めます。 今までどっぷりと浸かってきた日米安保体制を問うとなれば、基地の近くに住んでいない人も真剣に考えるだろうし、日本の首
こんな記事が話題になっている。 自民の首相経験者に頼めず…ポーランド国葬に江田議長(朝日新聞)政府は16日、政府専用機の墜落事故で亡くなったポーランドのカチンスキ大統領の国葬に、江田五月参院議長を代表として送ることを決めた。外国首脳の葬儀には、首相経験者らを送るのが通例だが、「自民党の人に頼むわけにもいかない」(首相周辺)。政権交代の余波に悩んだ末の前例のない人選となった。 (中略)衆参両院の広報課によると、議長が外国首脳の葬儀に参列した例はないという。 ポイントは「前例のない人選」「議長が外国首脳の葬儀に参列した例はない」というところ。ここを根拠に現政権の非礼さ・国際的な常識の欠如を言い立てる人々がネット上に盛大に湧いて出て来ている。というわけで僕なりにこの記事を検証してみることにする。 まず第一に今回のように「外国の元首が任期中に亡くなり葬儀が行われる」というのがかなりのレアケース
【ロンドン=橋本聡】英国は米国にもっと「ノー」と言うべきだ――英下院外交委員会が28日、英政府にそう勧告する報告書を公表した。チャーチル時代から60年以上、英米関係を表す言葉として使われてきた「特別な関係」も、「誤解を招くおそれがある」として使わないようにすることを求めている。 英政府がただちに対米路線を変えることはないが、米国に従って参戦したイラク戦争への反省や、米国がかつてほど英国を重視しなくなった時代の変化が勧告には反映されている。 米英の「特別な関係」は、第2次大戦終結翌年の1946年3月、チャーチル元首相が冷戦の始まりを告げる演説で使って有名になった。元首相は、ソ連と対抗するうえで英語を母国語とする英米の結束を呼びかけた。以後、歴代の英政権は「特別な関係」をたたえてきた。昨年1月のオバマ米大統領就任後に初めて電話会談をしたブラウン首相も「『特別な関係』を維持し、強めていく」と
■このシリーズまだ続いているのか、と思われるかもしれないが、続いているのだ、じつは。更新亀のごとく。 ■鳩山政権発足1カ月あまり、まだこの政権がどこに向かうのか見極めがついていない。26日の所信表明演説をきけばわかるかも?でも「友愛社会」とか「経済合理性にかたよらない経済」とか定義の難しそうな言葉でケムにまかれるかもしれないなあ。 ■さて、さまざまな政策の中にあって、外交というのはいかに高い理念があっても、相手があるので、結局リアリストでなければつとまらない分野でもある。というわけで、鳩山政権の外交はどこに向かうのだろう、ということを私なりに考えてみよう、というのが今回のエントリー。正直言って、手あかつきまくっているテーマだな、ごめん。 ■岡田外相は原理主義者か現実主義者か アフガンでプレゼンスを強めて めざすは日本主導で東アジア共同体って、 ほんとう? ■先日、夜勤で本社編集局にいた。そ

http://d.hatena.ne.jp/kechack/20080716/p1 竹島=独島問題がかなりアレな感じになっているようだ。 ところで、私は竹島の天気予報というのをTVでやっているのを視たことがないのだけれど、例えば島根ローカルではやっているんでしょうか。勿論、韓国ではやっている? 領有権を主張するなら、そしてそこが隣国と係争状態にあるなら、先ず全国放送レヴェルで天気予報をやるべきだろう。天気予報というのはネーションを想像するためのひとつの仕方であって、TVの画面に日本地図が写し出され、国内の地名が天気や気圧や風速とともに読み上げられ、これらの地名がネーションの内にあり、そこに住んでいる人々が国民同胞であることが実感される。そもそも、ネーションは領土を行政的或いは軍事的に領有する以前に、シンボリックな仕方で領有するといえる。日本国内の名所旧跡がネーションの一部であると実感される

「G8サミット外相会合」が昨日、今日と行われている。京都は、ものものしい雰囲気で、大きな道の四辻には、警察官が配備されている。隊をなして、移動もしている。大変な威圧感だ。 それで、さっき、重要人物らしき人たちが乗った車が通り過ぎるところに立ち会った。私が渡ろうとしていた、横断歩道の脇の信号は、10分くらい赤のままに止められていた。何事かと、近隣に住む人たちも出てきて、道端に並んで見物している。自動車の通行は制限され、自転車が軽く車道にはみ出るのも、警察官によって注意された。警察車両が一台通り過ぎる。助手席の警察官が、窓から身を乗り出して、状況確認をしながら、口に無線マイクをやって何かを指示していた。少し間があいて、数台の汚いバンや四駆がすごいスピードで通り過ぎる。中には、黒いサングラスをかけたSPが乗り込み、歩道に立つ私たちの側に顔を向けている。後部座席に乗っている人たちも、ちゃんと車の中
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