職業としての政治 マックス・ヴェーバー〈著〉 (思い出す本 忘れない本 元自民党幹事長・古賀誠さん) 衆議院議員に初当選した時、田中六助先生(元自民党幹事長)の私邸に呼んでいただき、マックス・ヴェーバーの『職業としての政治』を手渡されました。「今まで勉強を全然やっていないだろうから、政治家の基本だけは勉強しなきゃだめだよ。これを何十回でもいいから読みなさい」と言って。先生の本はぼろぼろで、いっぱい線が引かれていた。最初は「ずいぶん古いものを」と思った。でも、約束したからと、借りた本をお返しして自分でも買いました。それから、もう何百回と読みました。一番、読んでいて記憶に残るのはトイレなのでトイレにも1冊置いています(笑)。 節目節目で、読むたびに印象に残るところの違う本。今でも全部を理解できたとは思いません。でも、頭のどこかに引っかかって瞬時の判断を助けてきてくれた。政治とは何か。権力とは

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