サウジアラビアの野心的な新規投資について、耳にすることが増えた。紅海沿岸に建設予定の新未来都市「NEOM(ネオム)」の宣伝を見たことがある人も多いだろう。石油輸出大国として驚くべきことに、この都市は再生可能エネルギーのみで運営される計画だ。 スポーツにも惜しみない投資が行われている。外国のスポーツクラブ買収や、サッカー選手クリスティアーノ・ロナウドとの推定年俸2億1400万ドル(約316億円)の契約など、2021年以降に投じられた額は63億ドル(約9320億円)に上る。スポーツを利用してイメージ向上や問題の隠蔽を図る「スポーツウォッシング」だとの批判もある。 主要産油国でありながら、石油は脇役に追いやられているようだ。サウジの原油生産量は最近、米国とロシアに次ぐ世界3位に転落した。しかも、各種プロジェクトへの投資には余剰資金を回しているわけではないため、財政赤字もかさんでいる。 むしろ、サ
広大な砂漠に計画されているのは、最先端の万里の長城ではない。全長170kmに及ぶ「線状の巨大都市」である。幅200m、全長170km、海抜500m。東京タワーを軽く超える高さだ。その都市には道路もなければ、車も走らない。人間の住みやすさを最優先に、効率化を徹底すると、一本の線になったのだ。 70兆円の未来都市「THELINE」、全長170kmを最短20分で移動 7月26日にサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、約70兆円をかける都市開発プロジェクトの一つとして、建設予定の未来都市「THELINE」のデザインを発表した。いまだかつてない都市デザインに世界各国が注目している。7月末に「TheLINE」の動画がYoutubeで公開され、2022年10月時点で1000万回以上再生されている。 今回の「THELINE」を含むサウジアラビアの都市開発はNEOMと呼ばれている。その
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く