上級生による下級生への部内暴力を巡り、今夏の甲子園大会途中に出場を辞退した広陵(広島)の加害生徒とされる1人が10日、交流サイト(SNS)の投稿で名誉を傷つけられたとして、被害生徒の親権者を含む複数の人物を、名誉毀損(きそん)容疑で東京地検に刑事告訴した。代理人弁護士が同地検に告訴状を提出。告訴人の名誉回復に向けて、民事訴訟も検討していく考えを示した。 ◇ ◇ ◇ 甲子園大会の辞退からちょうど1カ月。夏の甲子園を騒がせた広陵暴力問題は新たな局面に突入した。加害生徒とされる3年生部員(既に引退)が、被害生徒の親権者らを相手取り刑事告訴した。代理人弁護士は「SNSを利用して誹謗(ひぼう)中傷を行うことが言葉の暴力になるということを改めてご理解いただきたく、本告訴に踏み切りました」と説明した。 告訴状などによると、学校側が作成した内部資料が流出し、告訴人ら選手の名前や顔写真がネット上に拡

高校野球の強豪、広島の広陵硬式野球部で上級生による下級生への部内暴力が発覚した問題で、加害生徒の1人が、交流サイト(SNS)上の書き込みにより名誉を傷つけられたとして、投稿を行った被害生徒の親権者とみられる者を含む複数の人物を、名誉毀損(きそん)罪で東京地検に告訴することが9日、分かった。 この問題を巡って、同校は今年8月に出場中だった全国高校野球選手権を途中で辞退。現在、捜査機関や学校側で調査が続けられている。 告訴の概要は以下の通り。 ◇ ◇ ◇ 告訴人:広陵硬式野球部に所属していた高校3年生。名前は非公表 被告訴人ら:以下に例示・列挙する投稿を行った複数の人物 広陵野球部では今年1月末ころ、告訴人を含む複数の部員が下級生の部員1名に対して暴行や暴言を行った不祥事が発生した。 7月下旬ころより、被害者の親権者とみられる人物が、インスタグラムにおいて 「息子がいなくなった。」 「

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