プロダクトのビルドツールをwebpack から Rspack に移行したので、その経緯と注意点をまとめます。 🦀 Rspackとは?Rustで書かれた高速なJavaScriptのバンドルツールです。webpackエコシステムとの強力な互換性を持ちます。 2024/08/24にv1.0.0がリリースされました。 🤔 なぜRspackに移行したのか? ビルド速度改善のため以前からwebpackの移行を検討していましたが、プロダクトがwebpack依存の構成[1]で、Viteやその他のビルドツールへの移行が少し面倒でした。 Rspackであればwebpackのプラグインもそのまま動き移行が容易、かつ速度改善が見込まれるためRspackへの移行を選びました。 💡 移行方法 移行方法は、rspackの公式ドキュメントの migrate fromwebpack をそのまま参考にして進めま
こんにちは。グループ研究開発本部 次世代システム研究室のH.Oです。 生産的なアプリケーション開発において欠かせないものの一つにフロントエンドのJavaScriptバンドルツールがあります。 これまで、長年に渡ってJavaScriptのバンドルツールはwebpackがデファクトスタンダードとなり、Next.jsやNuxt.jsなどフレームワークにもデフォルトで組み込まれていました。その高機能性と安定性から現在も多くのWebサービスで利用されています。 一方で近年、webpackに続く次世代バンドルツールの開発競争が大きな注目を集めています。その中で特にwebpackに取って代わる勢いを見せているものにViteとTurbopackがあります。これらは、開発するアプリケーションの肥大化に伴って処理が遅くなってしまうwebpackの問題点を解決することが主要目的となっています。 今回はViteと
2022年10月25日に、フロントエンドフレームワーク「Next.js」の最新版である「Next.js 13」がリリースされ、同時にバンドルツール「Webpack」の後継となる「Turbopack」も発表されました。開発元のVercelは、Turbopackについて「Webpackよりも700倍高速」とアピールし、性能を示すベンチマーク結果を公開しています。 Introducing Turbopack, the successor toWebpack. ◆ ~700x faster thanWebpack ◆ 10x faster than Vite ◆ Native incremental architecture built withRust ◆ Support forReact Server Components ◆ Support for TS, JSX,CSS & mo
はじめに 年末年始にこの技術ブログを GatsbyJS からNext.js にリプレースを行っていました。その影響でLighthouseのパフォーマンス結果が低下してしまったので、原因の調査と改善を実施しました。 原因調査 Lighthouseの結果を考察 Lighthouseの詳細を見てみると 722.4kb という巨大なJSファイルが配信されていました。「Potential Saving 99.8kb」とあるように、このJFファイルの中の大部分が未使用コードになっています。 また巨大なjsファイルによりJavaScriptの「Script Evaluation」が 1,835ms と、長時間のレンダリングブロッキングが発生していました。WebpackBundle Analyzer 先ほどのLighthouseの結果で問題になっていた、巨大なjsファイルは chunks/pages
webpack(ウェブパック)とはJSファイルをまとめる高機能なモジュールバンドラー。まとめることでウェブページのHTTPリクエストの数を減らしたり、高度なウェブアプリケーションの開発に役立ちます。 連載ではTypeScriptやBabelなどのES2015+の環境構築、ReactなどのJSライブラリの設定方法を網羅。サンプルファイルで詳しく解説します。webpackの入門記事は他のサイトにもありますが、対象バージョンが古くて使えなかったりします。検索結果の上位の野良記事を参照にしたら古いバージョンの内容ばかり。解説記事通りにやったのにうまく動かない・・・なんて困った方も多いのではないでしょうか。本記事は常に最新版に対応させているので、安心して読み進めてください。 ※本記事では2023年3月現在のwebpack 5(2020年10月リリース)以上で解説しています。本記事で解説しているこ
はじめに リクルートテクノロジーズに4月に新卒入社した 辻 健人です.GitHubではmaxmellonで活動しています. 7月より,やりとりも作成もラクになるシフト管理サービス「Airシフト」 のエンハンス開発を担当しています. 以前は,React製SPAのパフォーマンスチューニング実例という内容で記事を書きました. 今回は同じSPAにおいて,いかにwebpackが生成するJavaScriptのバンドルサイズを減らすかについて紹介していきます.webpackが,そもそも何のためのツールか,バンドルする理由などについては割愛させていただきます. そういった話は,こちらの記事 (Webpack の考え方について – mizchi’sblog) がわかりやすいと思います.AirシフトのアーキテクチャAirシフトは,React-Reduxで開発されており,かつSSRを行っておりコードの大
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