神奈川県の大船~湘南江の島間(6.6km)を結ぶ湘南モノレールは、1970(昭和45)年3月7日に大船~西鎌倉間が開業し、1971(昭和46)年7月1日に湘南江の島駅まで全通を果たした、世界的にも珍しい懸垂型モノレールだ。 「祝開通」のヘッドマークを付けて湘南深沢駅付近を走行する初代車両300系(提供 : 湘南モノレール) 開業から今年でちょうど50周年を迎えるが、この間に沿線風景はどのように変わったのか。同社から提供された開業当時の写真を手に、大船から江の島まで歩いた。 なお、湘南モノレールの設立から開業までの経緯は、三菱グループ出身で湘南モノレールの専務も務めた村岡智勝氏が記した『湘南モノレール 設営の記録』(1971年発行。以下『設営の記録』)に詳しいので、事実関係はこの資料によることにする。 ■湘南モノレールが設立された経緯は 湘南モノレールは、フランスで技術開発されたサフェージュ

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ココがキニナル! 湘南モノレールは江の島本島までをつなぐ計画で、さらに大船駅から延長するはずだったらしい。真相を調査してください(狐猫さん) 大船駅と江の島を結ぶ湘南モノレール 湘南モノレールは大船駅と江の島の手前の湘南江の島駅まで開通している。 しかしもともとは湘南観光のハイライトといえる江の島本島まで延伸する予定だったとのことで、そうだったなら湘南モノレールの名にふさわしい終着点であっただろう。 なぜ予定したとおりに計画が進まなかったのだろうか。 そこで出発点の「大船駅」から「湘南江の島駅」までの軌道周辺を取材することにした。 大船駅(青矢印)から湘南江の島駅(青矢印、Googlemapより) 大船駅に着くと、車道の上を走るモノレールの姿が目を引く。 始発駅である湘南モノレール大船駅 大船駅と湘南江の島駅間を約13分で結んでいる 軌道を使用してはいるものの車道上を走っているため、空中を

湘南の太陽の日差しを浴びながら、観光客であふれる江の島に向け、一筋の銀色の光が夏空を背景に駆け抜ける。 神奈川県にある湘南モノレールという会社をご存じだろうか。同社が運行するモノレール路線はJR東海道線、横須賀線、根岸線などが乗り入れる大船駅と、一大観光地である江の島の入口に位置する湘南江の島駅との間、6.6kmを結ぶ。 乗車してみると、遮音壁がないために空中からの車窓風景がダイレクトに楽しめることや、高低差のある曲線の多い路線であるために、多くの人が「ジェットコースターのようだ」と言う独特な乗り心地など、他にはない個性が、湘南モノレールにあるのが実感できる。大船―湘南江の島間の所要時間がわずか14分ということも含め、個性や強みが、より広く認知されれば、今後、湘南モノレールが人気路線になる可能性は十分にある。 大手商社出身の社長が経営を変えた 1970年に開業、1971年に全線開通した同路

大船(神奈川県鎌倉市)~湘南江の島(藤沢市)間6.6kmのモノレールを運営する湘南モノレールは、チャンネルアッシュ(石川県金沢市)のラッピング列車「OJICO(オジコ)トレイン」を7月26日から運行する。 湘南モノレールがラッピング列車を運行するのは、これが初めて。5000系電車の第5609編成を使用し、沿線の風景や観光名所などを車体側面にデザインする。運行期間は1年間の予定だ。 チャンネルアッシュは、ユニークなデザインのTシャツ「OJICO」を製作・販売している企業。電車をデザインしたTシャツも販売している。 運行開始から4日後の7月30日は、11時から大船駅構内で出発式が行われる予定。一般から募集する「こども駅長」(小学生2人)から運転士への花束贈呈などを行う。「こども駅長」は湘南モノレールのウェブサイトで7月23日まで募集する。 《草町義和》

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