たいへん興味深いことであるが、参院選前に「予測」を求める寄稿や取材依頼はたくさんあったのに、選挙が終わってしまうと、「総括」を求める仕事がさっぱり来ない。 むろん、私の「民主微減、自民大敗」という予測がはずれてしまったので、「政治向きのことをウチダに訊いてもつまらん」という合意形成ができたのかも知れない。 けれども、予測がはずれたのはおおかたの政治評論家もいっしょである。 私の知る限り、「民主大敗、自民大勝」という予測を掲げていた人はいないようである(自民党の政治家は別だが、それは「主観的願望」と「客観的情勢判断」の意図的な取り違えにすぎない)。 けれども、これほど事前の予測がはずれたことについて、「なぜ、はずれたのか」のアカウントを求めることはたいせつなことだ。 「どうして予想がはずれたのですか」と誰も訊きに来ないので、自分で考えてみることにする。 参院選の前に私がいくつかの取材で申し上
6月2日、北海道・夕張の病院で起きたある出来事が全国に報道された。 5月に、夕張市内の男性が首つり自殺を図って心肺停止状態となった。その男性を北海道夕張市立診療所(夕張医療センター)に救急搬送しようとしたところ、理事長の村上智彦医師が受け入れを拒否し、男性患者が死亡した、というのだ。 報道によれば、同センターは2009年秋にも心肺停止状態の自殺者の受け入れを断ったことがあり、夕張市の藤倉肇市長が今回の事態に対して「誠に遺憾」と発言したという。 報道は、センターが救急搬送を断ったことを糾弾する論調である。 しかし、そうした報道から見えてこないことは、あまりにも多い。 村上智彦医師は財政破綻した夕張に単身で飛び込み、地域医療の維持と再生のために、まさに孤軍奮闘している人物である。 そんな村上医師がなぜ救急患者の搬送受け入れを断ったのか。そもそもセンターは本当に救急搬送を受け入れるべきだったのだ
「給料っていうのは、右肩上がりに上がっていくものと思っていたんだけど、世の中変わっちゃったよね~。あと3年でリタイアだっていうのに、この年になって下がるなんて考えてもいなかった。年収にすると200万円は下がった。大変な世の中になってしまったね」 これは先日、知り合いの男性がふと漏らした言葉である。仕事から“希望”がなくなり、「仕事=ストレス」という方程式が当たり前になってしまった今の世の中。頑張ったからといって給料が上がるわけでもなければ、出世が期待できるわけでもない。50代になれば悠々自適に過ごせたのは、もはや遠い過去の話だ。 どんな大企業であれ何が起きるか分からない。どんなに出世しても、リストラされないという保証はない。いつの間にか会社の人間関係もギクシャクし、何を信じ、どんな希望を持って働けばいいのか、どんな働き方をしたらいいのか、そんなことさえも分からなくなってしまった。 ストレ
川端達夫文部科学相は3日、教員養成や免許制度のあり方を総合的に見直すよう、中央教育審議会に諮問した。文科省の政務三役は、通常の教員免許に加え、学校現場で教員経験を積んだ後に大学院で学んで得られる上級免許を新設し、教員免許を「2ランク制」にすることを念頭に置いている。年内にも中教審の報告を得た上で、早ければ来年の通常国会に関係法の改正案を提出する考えだ。 民主党内には、通常の教員免許とは別に、8年程度教壇に立った後、各地の教職大学院で単位を取って学校経営などの専門性を身につけた教員に「専門免許状」を与えるという案がある。義務化はしないが、一定の専門性を備えていることの「証明」とし、校長や教頭へ登用する際の判断材料にも活用するという考え方で、中教審はこの案をベースに検討する方向だ。 ただし、現場の教員には「教師は子どもと向き合うのが本分で、免許の種類でランク付けするのは誤りだ」という批判も
植草一秀氏のblog*1や阿修羅掲示板などで、5月16日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」のなかで、三宅のじいさんが官房機密費を貰っていたことを自白している、と書いてあったので動画を確認してみました。どうやら、官房機密費とは知らず講演料として受け取ったことがある、というのが真相のようですね。 なぜ、わざわざ確認したのかといえば、植草一秀氏のblogや阿修羅掲示板界隈の人達が副島隆彦氏を持ち上げたりするなど、うさんくさい陰謀論に非常に親和的な人が多く*2、アジテーションたっぷりに敵対する相手を叩くという、その単純な二項対立の手法は、こちらが思考することを奪われそうになるぐらいわかりやすく、そのぶん随所に眉唾な話があるわけでして。(これは愛国を売りにしている騒々しい論者にもいえることですが。) 少し話が逸れましたが、まぁ、そんなことで確認してみたことを以下メモしておきます。 ■2010年
学会「脳トレは嘘 根拠を示せよ」 任天堂「学会で勝手に議論してろよ 楽しければいいだろ」 学会が脳トレブームに物申す。 ▲脳ブームに「待った」 学会「根拠示す配慮を」▲ 数年来の「脳ブーム」に対し、「脳科学はそう簡単じゃない」と訴える研究者が相次いでいる。「すぐ役立つ」ばかりを期待する世間に、「応用を安易に語りたがらない科学」が理解を求めている。大阪大学の藤田一郎教授は、視覚と脳の関係を探る基礎研究者。昨年出した『脳ブームの迷信』(飛鳥新社)で、脳にまつわる様々な風説の横行を嘆き、一例として「脳トレ」を検証した。 2005年の発売から、09年9月末までに世界で正続2作が3218万本売れたこのゲームソフトは、正式名称が「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」。「音読や簡単な計算で脳の血流が増す」という川島教授の理論に基づいて任天堂が
英会話学校を運営するジオス(東京都渋谷区)は21日、破産手続き開始の申し立てを東京地裁に行い、保全管理命令を受けたと発表した。負債総額は約75億円。ジー・エデュケーションおよびその親会社であるジー・コミュニケーションとの間で、ジオスの英会話学校の一部を譲渡することで合意、受講生に対する影響を最小限にとどめたいとしている。 ジオスは昭和61年12月に設立、全国に英会話学校を展開してきた。しかし、景気の低迷や、平成19年10月の「ノヴァ」経営破綻(はたん)の影響で業界に対する信認が低下し受講生が減少、業績も低迷していた。 【関連記事】 ・ NOVA元社長を不起訴処分 ・ 「X JAPAN」TOSHIのマネジメント事務所が破産 ・ ハワイ挙式会社が自己破産 不況で渡航カップルが激減 ・ 手芸の殿堂「キンカ堂池袋店」閉店 「祖母の代から…」惜しむ声 ・ 名物カレーライス、分家の「せん
岡本真夜が1997年に発表したシングル曲「そのままの君でいて」が、5月1日に中国で開幕する上海国際博覧会(上海万博)の公式PRソングとして使用されることが発表された。 岡本真夜とは? 1974年生まれ、高知県出身の女性シンガーソングライター。1995年にシングル 「TOMORROW」で歌手デビューを果たす。この曲が連続ドラマ 「セカンド・チャンス」の主題歌に起用され、新人ながら200万枚の大ヒットを記録。女性としての葛藤や喜びが込めれた歌詞、耳なじみのいいポップチューンでリスナーから共感を得ている。ベテラン歌手からアイドルに至るまで、幅広いアーティストへ作品を提供しているほか、エッセイを執筆するなど、さまざまな分野で活躍している。2012年に東日本大震災の復興支援のためにアルバム「Tomorrow」を発表。2016年3月にmayo名義でピアニストとしてデビューし、シンガー岡本真夜、ピアニス
大手SIerにてSalesforceビジネス推進/プリセールスエンジニア/Evangelist業務を担当。 所有資格:Salesforce.com認定 SalesCloud/ServiceCloud/Pardotコンサルタント、 著書:IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入
大阪の電気店街・日本橋に巨大な看板を掲げたマジコンビルが現れたことを先日お伝えしましたが、日本最大の電気店街となる東京・秋葉原でマジコン販売事情をチェックしてみました。 日本橋と同様にマジコン販売業者が各所に店を構えており、店頭には「ゲームのダウンロードは法律上問題ありませんのでご安心くださいませ♪」と書かれた紙が貼られて堂々と販売を行っていることに加えて、本来販売されるはずのないB-CASカードの販売などが行われています。 詳細は以下から。 夜の秋葉原。電気店街には買い物客に加えてメイドカフェの呼び込みの姿も。 一見何の変哲もない雑居ビル 入口の横には「マジコンあります」とでかでかと書かれた看板が。 秋葉原名物「マンモスカレー」のそばにもマジコン店舗が。 「マジコンあります!!」とのこと。 「闇市場」だそうです。なんですかそれは… ソフマップやゲームショップなどが立ち並ぶ中央通り ここに
2010年04月15日18:30 動画〔その他〕 「子供が『日本人と結婚する』と言ったらどう思う?」ドイツ人に日本に関する15の質問(動画) 日本での居住経験もあるロルさん(日本語検定1級所有)が、地元ドイツの街を歩く老若男女に日本についての15の質問を行う、という映像。「日本といえば?」「日本人の印象は?」といった一般的なものから「日本をアメリカの属国だと思う?」「子供や兄弟が『日本人と結婚する』と言ったら?」といった突っ込んだ質問も。 動画は全部で3つあり、合計再生時間は30分を超えます。各質問と質問ごとの再生開始時間を記載しましたので、気になる質問だけチェックしたいという方はご参照ください。 ロルちゃん・アンケートコーナー・日本は知ってますか?1・ビデオNo.095 質問1(3:01〜):アジアと聞いて、まず初めにどこの国が思い浮かびますか? 質問2(4:17〜):日本という
テレビで魚に右利き左利きがあることを発見した教授が出ていて、その話がすごすぎた。餌をとるのに右にばかり曲がる魚とか、魚にも利きというのがあるらしく、しかもそうした魚を干物にすると、右利きは右に曲がって干からび、左利きは左に曲がって干からびる、つまり骨格から利きが決まっているらしい。その比較を見せてもらったときは鳥肌がたったわけで、偉大すぎるだろ、とびびっていたのだけれど、アナウンサーさんは変な研究、と言いたげに苦笑していて、しまいには「なんの役に立つんですか?」という自然科学でもっとも野暮な質問をしてしまっていた。 うーん。「なんの役に立つんですか?」という言葉は、実はいろんなことに投げかけられている。「マンガなんて読んで、なんの役に立つの?」「宇宙なんて研究して、なんの役に立つの?」「絵画なんて観て、なんの役に立つの?」大衆にとってもっとも価値があるのは「利便性」だ。「利便性>娯楽性>芸
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 一般職に応募する男子学生、就職専門の家庭教師に指導を受ける有名私立大学生…。買い手優位の厳しい雇用環境を背景に、学生の就職戦線に異変が起きている。「ゆとり教育」世代が就職期に入り、全体の質が落ちた影響と採用側は言う。 「一般職に、男ですよ」 困惑を隠し切れないといった表情で、ある生命保険会社のベテラン採用担当者が話す。企業の採用活動が本格化する4月。その最前線では、一昔前なら考えられない事態が起きている。 この保険会社では、長らく一般職と総合職の2つの職種で学生を採用してきた。一般職は、社内の事務処理などの仕事が中心であり、キャリアを積み重ねていく総合職とは異なる。応募条件に男女の制限はないが、通常は女性が就く職種と考えられてきた。 とりあえ
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