産業技術総合研究所(産総研)は1月11日、2024年能登半島地震に伴う海岸の地殻変動の調査結果を発表した。調査した場所は、石川県輪島市門前町鹿磯周辺。国土地理院の観測データによると、この場所では最大4mの隆起の報告が上がっており、実地調査をしたところほぼ報告通りの隆起を確認できたという。 産総研が鹿磯漁港を調べたところ、防潮堤壁面に付いたカキなどの生物が隆起によって水面から離れている様子が見られた。壁面に付いた生物の高度から地震前のおおよその海面を予測できるため、これと地震後の海面を比較。複数地点で調べた結果、その差は3.8~3.9mでほぼ報告通りの隆起を確認したとしている。

皆既月食・天王星食(2022年11月) 画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480) 全国で条件よく見られる皆既月食 11月8日の夜、皆既月食が起こります。この月食は、日本全国で観察することができます。南西諸島では部分食の始まり時点での月の高度がまだ低いですが、多くの地域で月の高度がある程度高くなる時間帯に皆既食となり、観察しやすいでしょう。 各地での予報は下の表のとおりです。月は、18時9分から欠け始め、19時16分に皆既食となります。皆既となった月は、「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる、赤黒い色に見えます。皆既食は86分間続いて20時42分に終わり、その後は徐々に月は地球の影から抜けて、21時49分に部分食が終わります。この進行は、どこで見ても同じです。 画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480) 月食中

南太平洋のトンガ沖で発生した海底火山の噴火に伴い、気象庁が各地に津波警報や注意報を出したのは、噴火から約11時間後の16日午前0時15分だった。噴火後に全国各地で一斉に気圧の変化が確認されたことも判明。気象庁は今回の津波について「こういった現象は知らず、原因は不明」と過去に例がないものだったことを明らかにした。気象庁は当初、噴火の日本への影響について、気象庁はトンガ周辺の島しょ部から得られた津

続・真鍋淑郎の科学と彼を育んだ人々 コンピュータープログラムで気象・気候現象を正面から「物理攻撃」 計算機上に表現 林祥介 神戸大学 大学院理学研究科 惑星学専攻/惑星科学研究センター教授 「真鍋淑郎の科学と彼を育んだ人々」から続く 筆者の出身研究室(東京大学理学部地球物理学科気象学講座・当時=まだ明治以来の講座制の時代であった)の28年先輩である真鍋淑郎がノーベル物理学賞を受賞された。去る12月6日にはワシントンでメダルの授与式が行われた。 複雑系の科学? さて、今回の授賞理由であるが、物理学賞っぽく(?)「複雑系の科学」という言葉でくくられていて、「複雑系の理解に革新的な貢献をした」ことを賞して(ノーベル物理学賞2021のまとめWEBページ)、真鍋はその3人の受賞者の一人となっている。多少ご存じの方は、気象学・気候学じゃないじゃない、と思うかもしれない。逆に、えっ、複雑系の科学だったの

太陽系が形成される中で地球に多数の隕石(いんせき)が降り注いだ時期があったとされていますが、広島大学などの研究グループは、この時期が、これまで考えられていたよりも、最大で5億年ほど古く、生命が誕生する前のおよそ44億年前であった可能性があると公表し、地球の初期の歴史を見直すことにつながる成果だとしています。 広島大学の小池みずほ助教などの研究グループは、「後期重爆撃期」に衝突があったと考えられる小惑星からきた隕石の元素を最新の分析方法で測定しました。 その結果、衝突が起きた時期はおよそ44億年前から41億年前となり、「後期重爆撃期」は、これまで考えられていたより2億年から5億年ほど古い可能性があると公表しました。 研究グループは、月のクレーターの分析ではサンプルが偏っていた可能性があるとしています。 広島大学の小池みずほ助教は「隕石が降り注いだ時期は地球に生命があらわれるよりも前となること

大西洋における今年1号ハリケーン「ハナ(Hanna)」が、現地時間25日(土)テキサス州南部に上陸しました。 一方、現在太平洋では、この海域における今年第1号のハリケーン「ダグラス(Douglas)」が発生しています。ダグラスは、26日(日)にもハワイを直撃する見込みです。 ダグラスの現況ハワイ時間25日(土)朝のダグラスの中心気圧は984hPa、最大風速は41m/sです。カテゴリーはもっとも低い「1」に相当します。 ダグラスは今後も勢力を維持したまま、26日(日)から27日(月)頃にかけ、ハワイに直撃・最接近するおそれが出ています。もっとも直撃のリスクが高まっているオアフ島には「ハリケーン警報」が発令されています。 ハワイ最接近時の予想最大瞬間風速は41m/sです。また降水量は250ミリか、それ以上となっています。 あらゆる警報が出されているハワイ (National Weather S

ベトナム・ハノイの地平線に落ちる雷(2020年5月13日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News 【AFP=時事】世界気象機関(WMO)は25日、2018年10月31日にブラジルで観測された全長700キロの雷を、単一の雷として観測史上最長と認定した。これは米国のボストンから首都ワシントンまで、もしくは英国のロンドンからスイスのバーゼル(Basel)までの距離に相当する。 【写真】インドのタージマハル、雷雨で正門など一部損傷 WMOの専門家らはまた、アルゼンチン北部で2019年3月4日に16.73秒間、光り続けた雷を観測史上最も長い時間光った雷と認定した。 このような記録的な雷は「メガフラッシュ」と呼ばれ、「水平方向に広がり、長さ数百キロに到達する雷」と定義される。 最新の衛星技術により観測された二つの「メガフラッシュ」は、それぞれ既存の記録を大きく塗り替えた。これまでの距離の最

画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480) 部分日食を安全に観察しよう 6月21日の夕方、日本全国で部分日食が起こります。アフリカからアジアにかけて一部の地域では金環食が起こりますが、日本では部分食となります。 日食とは、月が太陽の前を横切るため、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。 太陽は、たいへん強い光と熱を出している天体です。そのため、肉眼で直接太陽を見ると、たとえ短い時間であっても目を痛めてしまいます。太陽が欠けていても、また、地平線に近づいて光が穏やかになったように感じても、光と熱が強烈であることには変わりません。安全な方法で観察しなければ、最悪の場合は失明する危険性があります。日食グラスなど専用の観察器具を正しく使って、安全な方法で観察してください。 前回日本で日食が起こったのは2019年12月26日でした。このときはア

コンピューターモデルによって描かれた地球のコア内部の想像図。Aubert et al./IPGP/CNRS Photo library 地球には少なくとも34億年前から磁場が存在しており、破壊的な太陽風から大気を保護している。ここ10億年ほどは、地球の外核で対流する液体金属の層が、磁場を生み出している。そして、この層に生じる変動によって、磁場の一部が弱まってきている可能性がある。しかし、最初の数十億年間に磁場を生み出していたのは別のもの、例えば地球の核(コア)に存在したマグマの海であったとする研究が発表された。太陽系外の地球型惑星にも、磁場の起源となりうるマグマの海が存在するかもしれない。それは、宇宙には大気をもつ惑星が、これまで考えられていたより多く存在する可能性があることを意味する。地球の磁場は、恐ろしい破壊力をもつ太陽放射からこの惑星を守っている。磁場がなければ、太陽風によって地球の

東京(東京都) 2019年5月(日ごとの値) 詳細(気圧・降水量・気温・蒸気圧・湿度) 日気圧(hPa)降水量(mm)気温(℃)蒸気圧 (hPa)湿度(%) 現地海面 平均平均最低合計1時間最大10分間最大平均最高最低平均平均最小 値時分値時分値時分値時分値時分値時分
55年前から続く冬のイベント北海道網走市の「あばしりオホーツク流氷祭り」にも雪不足の影響が…。 会場では今年、初めて雪像が制作されないことが決まりました。 日程も4日間から2日間に短縮。北見市と津別町では積雪ゼロとなるなど、雪不足が続いていて、美幌町でも1月26日から始まる「びほろ冬まつり」の中止が決まっています。 さらに影響は今週末からの3連休にも。 小出昌範記者:「例年ですと山が作れるくらい雪があるのですが、今年は、土の見えるところもあります」 札幌市清田区の平岡公園では、1月11日に予定してたそり滑りが中止に。イベントの縮小は他の公園でも…。 川下公園管理者:「例年はここに雪山を作るんです」「Q高さ2~3メートルの? そうです」 3連休にウインターフェスティバルを開催する予定の札幌・白石区の川下公園。 いつもの年だと40~50センチほどの雪があるはずですが…。今年は芝の上にうっすらと
プレスリリース資料 東京工業大学地球生命研究所の丸山茂徳 特命教授および情報・システム研究機構国立遺伝学研究所の黒川顕 教授らの研究グループは、文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究「冥王代生命学の創成」(課題番号2605)において、これまで未解明の問題であった「地球と生命の起源」を解明する研究に取り組んできました。 2014年度から始まった本研究によって、丸山 特命教授らは、生命誕生の場および生命の起源、進化に関するこれまでの定説を覆す新たな仮説を提案してきました。この新仮説をわかりやすく専門外の方々に紹介することを目的として、「冥王代生命学の創成」研究チームは、有限会社ライブの上坂浩光氏とともに、動画「全地球史アトラス」を制作し、順次公開してきました。今回、新シリーズを公開します。本動画では、最新の研究成果により提案した仮説に基づいて、地球の誕生、そして生命の誕生と進化を映像化し
千葉県市原市の地層を約77万~12万6000年前の地質年代の基準地とし、年代名を「チバニアン」(千葉時代)とする日本の研究チームの案が国際学会の3次審査を通過したと国立極地研究所などのチームが29日、発表した。来年1月までに国際学会の理事会が正式に承認する見通しだ。決定すれば、地質年代に初めて日本の名前が付く快挙となる。 チームが国際地質科学連合に申請。3次審査の投票の結果、委員19人のうち17人の賛成で提案が了承された。基準地としての適格性に関する本格的な審査はこれで終了。理事会は3次審査を批准する役割で、正式に承認するとみられる。 3次審査に先立ち、地層に表示されたデータに不正があったなどとして、基準地認定に反対する人物が地層周辺の地権者から10年間の賃借権を取得。調査研究に必要な自由な立ち入りが保証できない状況に陥り、審査に向けた手続きが一時中断した。 これを受け同市は今年9月、調査

米ワシントン州太平洋岸で先頃起きた干ばつは、海温上昇と関係していると考えられている。(PHOTOGRAPH BY PAUL NICKLEN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 将来の気候について、無数のパターンを科学的に分析したところ、地球温暖化を安全とみなせるレベルに抑えられる可能性は、ほとんど残されていないことが明らかになった。 この研究で想定された将来の気候パターンは520万通り。2100年までに世界の平均気温の上昇を2℃未満にとどめるには、2030年までに世界中のすべての国で二酸化炭素の排出量をゼロにしなければならないという。2℃という目標は、海面上昇や猛暑といった、最悪の気候変動を避けるために、国連が定めたものだ。(参考記事:「夏の異常気象、2100年までに1.5倍に? 最新研究」) 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が2018年秋にまとめた『1.5
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