RustによるWebアプリケーション開発 設計からリリース・運用まで (KS情報科学専門書) 作者:豊田 優貴,松本 健太郎,吉川 哲史講談社Amazon 私たちがRustを学ぶ際の障壁 ウェブエンジニアにとってRustを学ぶ際の最大の障壁は、その適用分野がもともと高度である点です。Rustは主にシステムプログラミングやC++の置き換え、ビルドツールの最適化といった専門的な領域で活用されています。 これらの分野に馴染みがないウェブ開発者にとって、Rustのエコシステムを学ぶことは簡単ではありません。本書はそのようなエンジニアが、既存の仕事の道具をRustに置き換える時のガイドとして最適です。 システムの一部をマイクロサービスに切り出すケースや新規プロジェクトのバックエンドでRustの採用を検討したりする場面で活用できます。 そのため、この書籍はウェブのバックエンドエンジニアがRustエ
はじめに ウホウホ。Rustを使い始めてちょうど2年くらい経って、すこしRustのことがわかってきたので、改めてGoとRustのそれぞれの違いを整理したいなと思いこの記事を書きました。 筆者はウェブ開発の経験しかないので、ウェブを中心にまとめています。 気づいたらかなりな量になってしまったのとGopher向けにRustを紹介するような記事になってしまいましたが、よければ読んでみてください。 筆者についてGoを使い始めて7年ほど経っていて、これまでCLI/TUIツールをいくつか作ってきました。 スペシャリストではないですが、プロダクトでGoを書く分には特に問題ないレベルかなと思います。Rustは2022年夏ころから使い始めてちょうど2年ほど経ちました。 なにかツールを作ったわけではないですが、勉強がてらにいくつか作ったもの・書いた本があります。 普通にRustを書く分には問題ないですが
機運高まるRust言語に入門しようWindows自体の開発に使われていることも判明、次期Android OSの開発言語にも採用、ついにLinuxでも採用される(かも)とのことで最近機運が高まっているMozilla発のRust言語。 このエントリでは商業本を分野別に、その中では発行日が新しい順にまとめてみました。第2版がある本の初版含め合計約25冊。そのうち2022年に出たのが計9冊、【追記】2023年に2冊と、数えてみると既にけっこうな冊数になっています。Go言語の日本語の本が確か合計15冊前後ぐらいだったので負けずに盛り上がっていますね。 機運高まるRust言語に入門しよう 補足的にRust本の傾向 入門者向けの本 動かして学ぶ!Rust入門 パーフェクトRust ゼロから学ぶRust システムプログラミングの基礎から線形型システムまで (KS情報科学専門書) 手を動かして考えればよく
TauriはRustで書かれた軽量なGUIフレームワークで、Windows、macOS、Linux向けのデスクトップアプリを開発できます。2022年6月に最初の安定版であるバージョン1.0がリリースされました。 Tauriでは、メインプロセスはRustで記述しますが、UI(User Interface)にはWeb技術を利用します。ReactやVue.jsのようなJavaScriptフレームワークがそのまま使えるので、インタラクティブで見栄えの良いUIを簡単に構築できます。同種のフレームワークにElectronがありますが、後発であるTauriにはインストーラのサイズを小さくできるなどの強みがあります。 Tauriのロゴは、おうし座の二重星であるシータタウリ(θ Tauri)をモチーフ[1]にしており、Webとネイティブアプリの相互作用を意味しています。 図1 Tauriロゴ本稿では、Ta
Rustで作られたコマンドラインツールに良いものが多いと聞いて、Rust製の便利なコマンドをまとめてみます。RustがC/C++を置き換える言語というのもありますが、GNUの伝統的なツールをブラッシュアップしたツールがRustでいろいろ出てきているのはとても興味深いです。 findコマンドを置き換える fd fdはGNUの伝統的な検索ツールfindの置き換えです。findよりも簡潔にファイルの検索が可能です。GitHubのリポジトリはこちらで、インストールも各パッケージマネージャーから使えます。 #mac $ brew install fd # ubuntu $sudo apt install fd-find # win $ choco install fd 使い方は、検索したりディレクトリでfd キーワードと書くだけです。ポイントはfindと違って特にオプションをしていしなくても良
はじめに 過去の記事『淡路島発着の高速バス検索サービス「GO TO AWAJI」をリリースした話』でPython を用いて個人開発サービスのバックエンドを実装したことを紹介しました。 勉強のためにこのサービスのバックエンドの一部をRust で書き換えたので、本記事で紹介させて頂きます。 クローラーサービス 今回Python からRust に書き換えを行ったのはクローラーと呼んでいるサービスです。 これはGCP の Cloud Run 上で動いており、 Cloud Scheduler から定期的に実行されて以下のことを行っています。 クローラーサービスのシステム構成 各バス会社の新着情報をスクレイピングする 取得した新着情報をDB (SQLite) に保存されている過去の新着情報と比較する 新しい新着情報が存在する場合DBに保存し、SendGrid で筆者宛にメールで通知する な
フロントエンドエンジニアがRust とWASM を使ってフロントエンドのコードを書こうとすると、意外とRust のエグいところが出てきて面食らいます。 この配信では、フロントエンドに詳しい mizchi さんに、KOBA789 がRust とWASM を教えていきます。 ★事前資料 https://gist.github.com/mizchi/86e53810e08eee2176d98b20870a9b86 ★mizchi さんTwitter: https://twitter.com/mizchi ★KOBA789Twitter: https://twitter.com/KOBA789 YouTube(このチャンネル): https://youtube.com/c/KOBA789
はじめに 昨年12月にこんなツイートを見かけました。 かわいいですね。幸いにして論文と実装が公開されていたので、自分でもやってみようと思って、その結果を書いたのが前回の記事です。 読んでいただければわかるとおり、前回の記事の中ではGPUを使わずにアルゴリズムやデータ構造を工夫して近似的に計算しています。結果の画像についてはそんなに悪くないと思っていますが、限界もありました。パーティクルの数も少ないし、一部の画像ではうまく行きませんでした。 やっぱり、もっとちゃんとネコチャンを点描してみたいですよね。 なので、今回の記事ではGPUを使ってアルゴリズムを再現し、よりヴィヴィッドなネコチャンの点描を作成しようと思います。GPUを使って計算するために、WebGPUのRust実装であるwgpuを使用します。ネコチャンの画像を点描にしたい人と、WebGPUに入門してcompute shaderで何か計
はじめに こんにちはnasaちゃんです。goroutine何も分からん!async/await何も分からん!となったのでそれぞれを比較しつつ理解を深めてみよう。という考えのもとGo,Rustの並行プログラミングの解説記事を書いてみました。 ところどころふわっとしているため、補足や指摘を貰えると大変助かります。 今回話すことgoroutineとは結局何なのGoの並行処理の仕組みgoroutine(Go)とasync/await(Rust)の比較Goのランタイム、Rustのランタイムの話 話さないこと 構文の違いについては特に触れない どちらが優れているとい言う話はしない ベースになっている思想については特に触れない TL;DRGoには標準のランタイムがあるよ、Rustではランタイムライブラリを使う必要があるよGoはランタイムが中断再開を管理するよ、Rustではプログラマーが管
RustでTGB-Rというゲームボーイエミュレーターを書きました。 とりあえずWindowsとLinuxで動作確認をしていて、エミュレーションの精度もそれなりに出ているはずです(以下は非公式ROMによるスクリーンショット)。 GameBoy WORDLE 2048gb Hi-Colour Demo BadApple!! 名前は、以前私が書いていたゲームボーイエミュレーターの精神的後継だったり、Rustで書いていたりとかでこうなりました。 以前書いたエミュレーターもオープンソースで公開していたのですが、ふと検索してみたら、GitHubにプロジェクトができていて、メンテナンスが続けられていました。 私がこれを書いていた時期はGitHubどころかgit自体が存在しないような時代で、サーバーを借りてそこに手作りのアーカイブをしこしこアップロードしていたような、あまりに素朴な開発でしたが、そんな時
2023年AtCoder言語アップデートにより、Rustの環境は大きく変化しました。そのため、本記事はフリーズさせ、後日、2023年版に対応した記事を新規作成したいと思います。 筆者は、競プロのアルゴはPythonを使いつつ、マラソンはRustを使っております。前者は発想を短時間にコードにすることを重視し、後者はコーディングに時間をかけてでも高速性を確保したいからです。 その際、Pythonでできたアレを、Rustでどう書くんだっけ、と悩むことが多く、悩んだ結果を自分メモを兼ねてTipsにすることにしました。競プロに出てくるパターンを多く収録していますが、競プロ目的以外でも参考になるかと思います。とりありず、ざっと記述してみましたが、そのうち増やしたり、章立てを変えたりするかも知れません。 なお、参照がーとかトレイトがーとか、Rustそのものの入門には言及していませんので、適宜、別の記事や
先日発売になった『手を動かして考えればよくわかる 高効率言語Rust 書きかた・作りかた』を、一通り目を通していました。感想を記しておきます。なお感想は、例のごとく全体に軽く目を通して、いくつかサンプルプログラムを写経してみた程度の上でのものです。あらかじめご了承ください。 手を動かして考えればよくわかる 高効率言語Rust 書きかた・作りかた 作者:クジラ飛行机ソシムAmazonPython からRust に入門するという切り口 最近はRustの本が多く出版され始めており、読むよりも買うほうがだんだん多くなってきてしまっています。とくに単なる言語の入門にとどまらず、さまざまな切り口から解説する本が増え始めているように思います。本書もそのひとつで、Python からRust に入門しようという非常に特異な切り口の一冊です。Python からRust という切り口は、多少なりと
home A TCP Proxy in 30lines ofRust Jul 2021 TCP proxies accept connections from one computer and forward them to another.AWS Global Accelerator andCloudflare Spectrum are examples of TCP proxies you can pay to use in the wild. TCP proxies can be quitesimple. Here we’ll write one in 30 somelines ofRust. After we writeit we’ll demonstrate the proxy’s functionality by proxying traffic from lo
CyberAgent にて行われたカンファレンス「CA BASE NEXT」の登壇資料です。 https://ca-base-next.cyberagent.co.jp/sessions/can-we-build-web-applications-in-rust/
ゼロからのOS自作入門 を 一通り写経 したところ、Rust に移植したくなったのでやっていきます。 次回: 「ゼロからのOS自作入門」をRust でやる (第5章) - gifnksmの雑多なメモ 関連記事一覧: ゼロからのOS自作入門 カテゴリーの記事一覧 - gifnksmの雑多なメモgithub.comRust で OS なので名前は "錆OS" です。安直です。 "sabios" でざっとググったところ、スペイン語で "賢い" って意味があるようです。 良いですね。 クレバーな実装を目指したいところです。 方針 「ゼロからのOS自作入門」の章立てに沿って1章から順番に実装していきます。C++ で一通り写経は完了しているので完成形の OS と関係ない節はスキップしていきます。 せっかくRust で実装するので安全性や抽象化という点で MikanOS との差異を出せたら良
KOBA789 です。 時が経つのは早いもので、気づけば2月末に無職になってから1ヶ月以上が過ぎていました。 その間に何をしていたのかといえば、表題の特集記事の執筆をしていました。 宣伝 このブログ記事は WEB+DB PRESS Vol.122 を読みたくなるためのものです。ぜひ買ってね。買ったらちゃんと読んでね。 作って学ぶRDBMS のしくみ、書きました。みんな大好きRust を使って解説してます https://t.co/nm526qQYnm— KOBA789 (@KOBA789) April 8, 2021 gihyo.jp 使用言語はRust だし、RDBMS はそもそも難しいトピックだしで結構重めの内容ですが、まずは読み物として寝転びながらでもいいので読んでみてほしいです。 ゴールデンウィーク*1の自由研究のお供にもどうぞ。たぶんちょうどいい分量なんじゃないかなぁ。ゴー
はじめに 2021年4月20日、『基礎から学ぶ 組込みRust』(C&R研究所) を出版します。Rust の文法から組込みRust でファームウェアを作成するところまでを、片手で持てる (多分!まだ持ったことないけど!) 1 冊の本にまとめた、喉から手が出るほど (私が) 求めていた書籍です。 先日、無事入稿を果たしたので、今の気持ちを徒然なるまま綴ったのが、このエントリです。 基礎から学ぶ 組込みRust 作者:中林 智之,井田 健太発売日: 2021/04/20メディア: 単行本(ソフトカバー) 一番始めに言いたいこととしては、今現在、「組込みRust がプロダクションレディか?」、と問われると、「ほとんどのプロジェクトに対してそうではない」というのが私個人の見解です。セーフティクリティカルな分野では、機能安全をはじめとする認証の問題があり、そんなにおいそれとプログラミング言語変更
かとじゅんさんのお誘いで、私塾匠真堂にて登壇させていただき、Rust に関する話をさせていただきました。ありがとうございました。 今回のセッションを通じてRust を始めたくなった方向けに、Rust をはじめるための資料をいくつかリストアップしてます。よかったらどうぞ。 プログラミング言語の学習方法についてRust についてまず概観を掴む 文法を学ぶ 何かアプリケーションを実装してみる ちょっと突っ込んだ話を知りたい コミュニティの力を借りる 仲間を見つける 更新履歴 プログラミング言語の学習方法について みなさんは新しいプログラミング言語を学ぶ際、どのように学びますか? 私は、軽く制御構文やデータ型の作り方などを学んだ後は、すぐにアプリケーションを作ってみて、詰まったらリファレンスを参照するといった学び方をしていることが多いです。 逆に、リファレンスをまず眺めて、文法をしっかり把握し
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