国内企業のIT予算、業務の効率化とリアルタイム経営を重視。予算減少傾向には歯止め。「企業IT動向調査 2015」速報値 一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会(略称:JUAS)は、ITにおけるユーザー企業の投資動向やIT戦略の動向などを定点観測する「企業IT動向調査 2015」の速報値を発表しました。IT予算を前年度より減らす企業は減少 調査結果では、2014年度と2015年度で、IT予算を増加させる企業はいずれも40%強とほぼ変わらないものの、2014年度はIT予算を減少させる企業が28.5%だったのに対し、2015年度は18.2%と大幅に減少。IT予算の減少には歯止めがかかった印象です。 JUASの分析でも、IT予算を減らす企業が減ったことを強調しています。速報のプレスリリースから。IT 予算を「増やす」割合から「減らす」割合を差し引いて求めた DI(ディフュージョ ン・イン
日本IBMは、同社のクラウドサービスであるSoftLayerの東京データセンターの開設を発表しました。本日午前8時からスタートしています。 東京データセンターには1万5000台のサーバを準備すると発表されており、予定どおりその規模でのスタート。ただし「全部最初から設置されているかというと、それはノー」(日本IBM 執行役員 クラウド事業統括担当 小池裕幸氏)とのこと。同時に日本語でのテクニカルサポートやドキュメントの提供なども開始しました。 東京データセンターで提供されるSoftLayerのサービスメニューは基本的に既存のデータセンターで提供されているものと同一。 東京データセンターは、米国ワシントンDC、シアトル、サンノゼ、アムステルダム、シンガポールなどに続くIBMのグローバルなデータセンター展開の1つ。 IBMは今年1月、グローバルでクラウドのデータセンターを拡充するために12億ドル
クラウド基盤ソフトウェア(同社の呼称はクラウドインフラストラクチャソフトウェア)とは、パブリッククラウドやプライベートクラウドを構築、管理するために必要なソフトウェアで、主に仮想化ソフトウェアとシステムソフトウェアで構成されます。 IDC Japanの調査結果によると、クラウド基盤ソフトウェア市場の規模は2013年が100億4000万円。2014年は39.9%成長の140億4900万円とのことです。国内クラウド基盤ソフトウェア市場の2013年から2018年までの5年間の年間平均成長率は34%、2018年には434億円規模になると同社は予想しています。 2013年時点での市場シェアトップはVMwareで35%以上。2位以下は僅差でIBM、富士通、マイクロソフト、HPが続くとのことです。 注目されているクラウド基盤ソフトウェアは、オープンソースで開発されているOpenStack。NECはすでに
「米国政府がAWSのデータへのアクセスを要求したら?」「まだ値下げを続けられるのか?」Amazonクラウドのシニアバイスプレジデント、Andy Jassy氏が質問に答えるAmazonクラウドは10月23日、ドイツに新しいリージョンを開設しました。欧州ではアイルランドに続いて2つ目のリージョンとなります。 開設に合わせてAmazon Web ServicesのSVP(シニアバイスプレジデント)のAndy Jassy氏がオンラインでプレスカンファレンスを開催。質問に答える形で、米国政府からの干渉があった場合の対応、ハイブリッドクラウドへの対応、そしてこれからの値下げについて答えています。プレスカンファレンスでの質疑応答の一部をまとめました。 顧客自身がデータの暗号化をすれば問題にならない ──── 質問が来ています。1つ目は、もしも米国政府がAWSの私のデータへアクセスを要求したらどうなりま
[速報]IBMとマイクロソフトがクラウドで協業を発表。WebSphereやDB2がAzureで、.NETランタイムがBluemixで利用可能に。協業の意味を分析する この協業により実現される具体的な内容は以下の4つです。 IBMとマイクロソフトはWebSphere Liberty、MQ、DB2など、IBMの主要なミドルウェアをMicrosoft Azureで利用可能にするWindows ServerとSQL ServerをIBMのクラウドで提供する IBMとマイクロソフトはIBMBluemixで.NETランタイムの提供のために協力する ハイブリッドクラウドの展開を支援するため、IBMは自社ソフトウェアのWindows ServerとHyper-V対応を進めると同時に、IBM Pure Application ServiceをAzureで稼働させるべく計画を立てる つまりAzureでWe
欧SAPと米IBMはクラウドに関して協業し、SAPが提供するSAP HANA Enterprise CloudをIBMのクラウドで提供すると発表しました。 SAPはこれまで基幹業務を支えるERPのためのクラウドサービスとして同社のデータセンターで「SAP HANA Enterprise Cloud」を提供。日本にも今年の4月に東京と大阪のデータセンターを開設するなど、積極的な展開をしてきました。 今回の協業では、SAPがビジネスクリティカル・アプリケーションのクラウド・インフラストラクチャー・サービスの戦略的重要プロバイダーとしてIBMを選出。今後、SAP HANA Enterprise CloudがIBMのクラウドから利用できるようになり、IBMはこれにマネージドサービスや他のクラウドサービスなどを組み合わせた提供が可能になります。 SAPとIBM、技術的な共通点と補完するクラウド戦略
エンタープライズの開発における、プロダクトオーナーとしての組織(前編)。Developers Summit 2014 Summer ソフトウェア開発において、プロダクトに責任を持って決断してくれる優秀なプロダクトオーナーがいることは望ましいことですが、一般に受託開発において、お客様側にしっかりとしたプロダクトオーナーとしての担当者がいることはめったにありません。 7月末に行われたDevelopers Summit 2014 Summerのセッション「創業122年の企業と顧客価値にコミットした 開発を実現する試みと成果について」では、東京商工リサーチのシステム開発を行ったグロースエクスパートナーズが、「プロダクトオーナーとしての組織」と題して受託開発における現実的なプロダクトオーナーの取り組みについて解説しています。 このセッションは開発側であるグロースエクスパートナーズだけでなく、発注側で
Amazonクラウドの売り上げ成長率が鈍化、マイクロソフトとIBMが激しく追い上げる一方、Googleも成長率を下げる。米シナジーリサーチ 2014年第2四半期Googleがクラウド市場でAmazonクラウドへの対抗意識をあらわにした値下げを発表したのが今年の3月。Amazonクラウドも翌日には対応した値下げを発表しました。 それ以来、クラウド市場には少しずつ変化が起きています。1つ前の記事で紹介した米Rackspaceのマネージドクラウドへの転身もそうでしたが、値下げ後の第2四半期についてクラウドベンダが発表した売り上げを分析した米シナジーグループの調査レポート「Microsoft and IBM ChaseAmazon whileGoogle Falls Off the Pace」では、値下げを先導したGoogleとAmazonクラウドの売り上げ成長率に明確な変化が起きています。
IT系上場企業の平均給与を業種別にみてみた 2014年版 ~ パッケージベンダ、SIer、ホスティング企業編IT系企業で給与が高いのはSIerなのか、それともネットベンチャーなのかソーシャルメディア系なのでしょうか。毎年恒例のこの調査企画、今年もIT系の主な上場企業を分類し、比較しやすいようにまとめてみました。 前編のネットベンチャー、ソーシャル、ゲーム編に続いて、後編ではパッケージベンダ、SIer/システム開発、組み込み開発、ISP/ホスティングベンダなどの企業について見ていきます。 この記事は、Yahoo!ファイナンスの「業種別銘柄一覧:情報・通信」および金融庁の「EDINET」で公開されている企業の有価証券報告書から、従業員数、平均年齢、平均年収などの情報を収集、Publickeyが独自の判断で主な企業をピックアップして業種を分類。平均給与が高い順に並べてみたものです。年収の単位は
IT系企業で給与が高いのはSIerなのか、それともネットベンチャーなのかソーシャルメディア系なのでしょうか。毎年恒例のこの調査企画、今年もIT系の主な上場企業を分類し、比較しやすいようにまとめてみました。 この記事は、Yahoo!ファイナンスの「業種別銘柄一覧:情報・通信」および金融庁の「EDINET」で公開されている企業の有価証券報告書から、従業員数、平均年齢、平均年収などの情報を収集、Publickeyが独自の判断で主な企業をピックアップして業種を分類。平均給与が高い順に並べてみたものです。年収の単位は千円です。 傘下企業の社員数や平均年齢、平均給与の実態を反映していない持ち株会社などはこの調査からは外してあります(例えばスクエア・エニックス・ホールディングス、ソフトバンク、インプレスホールディングスなど)。また、上場していない企業(例えば日本マイクロソフト、Google日本法人など)
クラウド専業のテラスカイとサーバーワークスが昨年9月に提携を発表したとき、テラスカイ社長の佐藤秀哉氏は「いまは私どものエンジニアは売り切れているくらいの状況です」と、クラウド関連のエンジニア不足を語っていました。 同社だけでなく人材不足はクラウド関連の多くの企業にとって共通する悩みになっており、企業を成長させていくうえで必要な優秀な人材を採用しようと、多くの企業が手を尽くしています。 その人材不足の中、テラスカイとサーバーワークスはクラウド専門の運用サービス会社「スカイ365」を設立すると発表しました。 クラウド上システムの運用代行サービス スカイ365は当初、Amazonクラウド上に構築したシステムを対象とした運用代行サービスなどを主な業務とする予定です。具体的にはサーバの起動や停止から死活監視、異常時の復旧、バックアップ、各種ヘルプデスクなど。次期フェーズではSalesforce1プラ
米デル、Oracle 12c用垂直統合システム、MySQL用アプライアンス、Cloudera用インメモリアプライアンスなど、データベース特化の垂直統合システムを相次いで発表 「デルはアプライアンス群への提供へと急速に移行しており、お客様は大規模なエンタープライズアプリケーションの管理や運用のシンプル化による価値を受けられるようになります」(6月24日付けプレスリリースから) 米デルはフロリダでの同社のイベント「Dell User Forum」において、データベースに個別に特化した垂直統合システムやアプライアンスを相次いで発表。エンタープライズ市場においてはアプライアンス戦略に注力していくことを明らかにしました。 発表された主なシステムは以下の通り。Dell Integrated System forOracle 12cDatabase フルラックに「Dell PowerEdge Se
PaaS基盤ソフトウェアCloud Foundryの商用ディストリビューション「Pivotal CF」国内で販売開始。vSphere 5.0/vCloud Suite 5.1以降サポート オープンソースとして開発されているPaaS基盤ソフトウェア「Cloud Foundry」は、NTTコミュニケーションズがCloudn PaaSで採用し商用サービスを提供、楽天も社内のPaaS基盤ソフトウェアとして採用するなど、すでに商用利用可能な品質に達しているPaaS基盤ソフトウェアです。 Pivotalジャパンは、この「Cloud Foundry」の商用ディストリビューション「Pivotal CF」の国内販売を開始したと発表しました。 Pivotal CFを用いることで、企業内のデータセンターなどでPaaSを構築できるようになり、PHPやRuby、Javaといった言語によるアプリケーションの実行環境な
Microsoft Azureの再販が可能に。システムインテグレータはOfficeとAzureなどが混在するソリューションを一括で提案しやすく これまでMicrosoft Azureのサービスはパートナーであってもエンドユーザーであっても、マイクロソフトから直接購入する必要がありました。マイクロソフトは5月21日、「Microsoft Open Licensingプログラム」にMicorosoft Azureを追加。8月1日からはパートナーがMicrosoft Azureのサービスを再販できることになりました。 When you resell Azure in Open Licensing, you purchase tokens from your preferred Distributor and apply thecredit to the customer’s Azure Por
IBMがクラウドマーケットプレイスを開設。セルフサービスでIaaS、PaaS、SaaS購入。オープンソースやサードパーティのサービスも 米IBMは同社やサードパーティのクラウドサービスをセルフサービスを購入できるポータルページ「IBM Cloud marketplace」を発表しました。 同社は先週日曜日の4月27日から明日5月1日まで、ラスベガスでイベント「Impact2014」を開催中。発表はその基調講演で行われました。 IBM Cloud marketplaceでは、同社のIaaSであるSoftLayerのベアメタルサーバから、PaaSであるBlueMix、SaaSとして提供されているデータ分析など、現時点で200種類ものさまざまなサービスを購入できるようになっています。同社のサービスだけでなく、オープンソースのソフトウェア、サードパーティのサービス、BlueMixで使えるコンポーネ
おかげさまで本日2月27日からPublickeyの6年目がはじまりました。ブログという小さなメディアで、しかも専門性の高いITの分野に絞ったコンテンツによるビジネスを実現させていこうという試みがなんとか5年も続けられたのは、多くの読者の方々、広告主や代理店の方々、取材させていただいたIT業界の方々のおかげです。ありがとうございます。 Publickeyのビジネスの状況については、毎年末に「ブログでメシが食えるか」シリーズとして報告していますので、ここでは5年前、Publickeyを立ち上げたときに自分なりの決意と予想を書いた記事「Publickeyを通じて僕が実現したい「小さなメディアの可能性を広げる」ということ」を読み返して、当時の決意や予想がこの5年でどこまで実現してきているのか、皆さんと一緒に確認したいと思います。 予想は2つとも外れました 5年前、まだPublickeyのページビュ
日本でLinuxの商用利用が広まり始める前の2002年、日本ヒューレット・パッカードのエンジニアだった赤井誠氏は、ある日社長からLinux事業のリーダーを依頼されます。 「いますぐ社長室まで来てくれますか?」 2002年秋、デスクで仕事をしていると、夕方頃に1通のメールが届いた。 発信者は、ぼくが当時務めていた日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の社長だった樋口泰行さん。言わずと知れた現・日本マイクロソフトの社長である。 社長室で待っていた樋口さんは、突然こう言った。 「来期からスタートするLinux事業の全社プロジェクトなんですが、リーダーをやってもらえませんか?」 僕はそのオファーを迷わず断った。 この事業が大きな困難を伴うと予測できたからだ。 日本HPのLinuxビジネスは、ここから数百億円規模にまで成長するのですが、そのリーダーを勤めた赤井氏がどのようにビジネスを成長させてきた
VMwareに買収されたNiciraと並び、OpenFlow関連のベンチャーとして注目されていたBigSwitchNetworksが11月13日、初めての製品をリリースしました。 BigSwitchNetworks Ships First Open Software-DefinedNetworking Product Suite to AccelerateNetwork Transformation | BigSwitchNetworks, Inc. リリースされたのは以下の3種類のソフトウェア製品。 OpenFlowコントローラ「BigNetwork Controller」 ネットワーク仮想化ツール「Big VirtualSwitch」 ネットワークモニタリングツール「Big Tap」 全体のアーキテクチャは下記の図のようになっており、BigNetwork Cont
シスコがどん欲に買収を繰り返しています。先月、仮想ネットワークを実現する技術を持つvCiderを買収したのに続いて、今月はMeraki、Cloupiaと相次いで買収を発表しました。 Merakiは、複数拠点のネットワーク、無線LANなどのネットワークインフラをクラウドで一元管理する機能を提供するベンダ。Cloupiaは、VBlockやFlexPod、VSPEXといったクラウド向けサーバやストレージを一元管理するマネジメントツールを提供しています。 両社の買収から、シスコが目指しているのはクラウドを構成するネットワーク機器やサーバといったハードウェアと、クラウド全体をマネジメントするソフトウェアを統合して提供できる企業になること、という方向性が見えてきます。 クラウドでネットワークを統合管理するMeraki Merakiは、無線LANのアクセスポイント、ファイアウォールやVPNなどの機能を備
専門性の高い内容のブログを書くことが職業として成り立つのか? Publickeyは今年もそのことに挑戦し続けてきました。 個人がオンラインメディアを運用するうえでもっとも手軽に売上げを上げる手段はAdSenseやアフィリエイト広告を利用することです。しかし専門性の高いオンラインメディアは必然的に読者数が絞られることになり、クリック数に売上げが連動するAdSenseやアフィリエイトでは十分な売上げは得られません。 そこでPublickeyではAdSenseやアフィリエイトに依存せず、広告を直接販売する方法に取り組んできました。今年、その売上げはどうだったのか、年末に恒例となったこの記事で報告しましょう。 いつかメディアを運営してみたい、あるいは文章を書くことを職業としてみたいという方々の参考になればと思います。 2013年のPublickeyの売上げ まずはページビューの振り返りから。もとも
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