【リオデジャネイロ=松尾理也】ロイター通信によると、南米エクアドルの首都キトで9月30日、給与削減に抗議する警官らによるデモが暴徒化した。警官らは説得に訪れたコレア大統領を催涙ガス弾で攻撃したうえ、病院に避難した大統領を取り囲む事態となり、大統領は「クーデター未遂だ」として国家非常事態を宣言した。 一部の軍が反乱警官らに合流し、国際空港などを占拠したとの情報もある。また、大統領が避難した病院を包囲する警官らに対し、大統領支持の市民らが投石を行っているという。 ベネズエラのチャベス大統領は、コレア大統領の「生命が危機にある」と述べ、エクアドル国民に大統領支持を呼びかけた。また、米ホワイトハウスもコレア大統領支持の姿勢を明確にし、騒ぎの早期収拾を求めている。
【サンパウロ=平山亜理】南米エクアドルで26日、新憲法の制定に伴う大統領選があり、AP通信などによると出口調査の結果、急進左派のコレア大統領が再選される見通しになった。 三つの出口調査でいずれもコレア氏が50%を超える得票率で、決選投票なしの当選が確実となった。コレア氏は「エクアドル国民の歴史的な勝利だ」と宣言。8人が出馬した中で、社会福祉政策を重視するコレア氏が貧困層の支持を受けたとみられる。 コレア氏は06年に大統領に初当選し、07年1月に就任。米国で経済学を学んだ経済学者だが、新自由主義を批判。昨年10月に発効した新憲法では、連続再選を認めるなど大統領の権限を強化し、経済統制を強め、医療や教育への支出を増やす社会主義色の強い政策を公約している。
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