過密状態となっているイギリスの刑務所で受刑者の早期釈放が行われました。 10日、イギリス政府はイングランドとウェールズの刑務所から一部の受刑者を釈放しました。 比較的、刑が軽く刑期の40%を終えた受刑者が対象で、およそ1700人に上るということです。 ロンドン西部にある刑務所前では混乱を避けるため多くの警察官が警戒にあたるなか、出所した受刑者が出迎えの友人らと抱き合う光景がみられました。 出所した受刑者 「5日早く出所した。(刑務所では)更生はない。屈辱を味わうだけだ。すぐに殴られるし、食事は冷たい」 イギリスでは犯罪の厳罰化に伴って刑期が長期化する一方、刑務所の増設が間に合わず、収容人数が限界に近付いています。 また、7月末から各地で発生した反移民などを訴える暴動で多くの実刑判決が出され、さらに受刑者が増え問題となっています。 イギリス政府は家庭内暴力や性犯罪、4年以上の刑期で服役する受

「えっ、1か月の家賃が平均およそ47万円!?」 これはイギリスの首都、ロンドンの実際の話です。 今、ロンドンでは家を借りられないだけでなく、住まいを追われる人も急増しています。 「賃貸クライシス」に揺れる霧の都。いったい何が起きているのでしょうか。 (ロンドン支局記者 松崎浩子) 1人暮らしなんて無理!さらに… 「家賃が高すぎて、1人暮らしなんて、手が届きません…」 こう嘆くのは、ロンドン中心部に住むジョセフ・スパナーリさん(31)です。 ジョセフ・スパナーリさん 医療機関に勤めるスパナーリさん。緊急時に病院に駆けつける必要があるため、職場の近くで4人暮らしのシェアルームを借りています。 1人部屋の広さは6.5畳ほど。それでも家賃は日本円で月およそ14万円(1ポンド=180円 /2023年12月22日時点)です。4人で割っていることを考えれば、単純計算でこの物件の家賃は56万円にもなりま

スコットランドから来たビーバーの家族が、ロンドン西部イーリングの湿地帯に放された/James Stacey/CNN ロンドン(CNN) 英ロンドンのカーン市長はこのほど、同市西部のイーリング地区に広がる湿地帯にスコットランドから来た野生のビーバー一家の5匹が放たれたと発表した。 ロンドンでのビーバー復活は約400年で初めてと強調した。「新居」に移ってきたのはヨーロッパビーバーの夫婦2匹と子どもの3匹。今回の放流計画の実施組織は、ビーバーの存在は洪水が起きるリスクを減らすなどと期待した。 カーン市長も放流に立ち会い、「ビーバーは自然のダムを築く動物であり、より広い生態系の助けになる」などと主張した。今回の事業にはロンドンの生態系の回復を図る基金から約4万ポンドを拠出した。 事業に加わっている野生動物保護団体の幹部は、ビーバー5匹の新たなすみかは洪水発生の危険性が高い都市区域に近いとも指摘。こ

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