何度読んでも泣ける「落語にも人情噺がありますが、『寸止め』がいいとされ、『客席の1人か2人が目にハンカチを当てる程度』と言われます。しかし浅田次郎さんは容赦がない。全員が泣くまでグイグイとダメ押しをする。さんざん泣かされ、やれひと安心と油断していたら、最後の最後、主人公・吉村貫一郎の親友・大野次郎右衛門の手紙のくだりでまた大泣きさせられるんです」 落語家の立川談四楼氏は、浅田次郎著『壬生義士伝』を読んだときの思いをこう振り返る。 '19年4月で「平成」が終わる。平成には「J文学」が流行り、村上春樹氏の作品が次々ヒットし……と様々な小説が読まれた。 そのなかで一番おもしろい小説はいったいどれなのか……本誌は、平成に入ってから刊行されたエンターテインメント小説の「ベスト50」を選定。書評家、本のセレクトに定評のある書店員など、本読みのプロ12人の選者へのアンケートをもとに決定したのが、左から始

「記憶より記録」などと言っておきながらけっきょく、一度しか更新していなかったこのブログ…。それでも厚かましく2017年によかった本をメモがわりにあげていきたい。仕事で絡んだものは除外。2017年刊行のものを中心に選んだ。趣味的に、フィクションよりノンフィクションよりです。あしからず。 巨匠の心構え本かと思ったらスッゲー実務的な本でビビる 荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書) 作者: 荒木飛呂彦 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/04/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (32件) を見る 言わずと知れた『ジョジョの奇妙な冒険』の作者によるハウツー本。 「あー巨匠のこの手の本ってさあ、だいたい武勇伝と精神論でできてるよねー」という偏見を見事に覆して、ガチでキャラ設定や場面設定について語っている。 真正面からハウツー本として捉えるだけでなく、「友情・勝利・努力」と呼ばれる

パン屋が書いた異色の「経済書」が韓国で大ウケ去る9月30日(水)の夜、韓国・ソウル市内のカフェで講演イベントが開かれた。会場に集まった100名ほどの観客の眼差しは、日本からやって来た一組の夫婦に向けられていた。 前のめりになってふたりを見つめ、ふたりの言葉を熱心にメモに残す(もちろん通訳が入っている)。質疑応答の時間には客席で次々と手が挙がり、講演終了後はサインを求めて長い列ができる――。韓国の人たちの注目を集める一組の夫婦とは、人口7,600人、山間に人々が暮らし、林業が盛んな鳥取県智頭(ちづ)町でパン屋とカフェを営み、ビール事業への挑戦も始めた「タルマーリー」の渡邉格(いたる・44歳)・麻里子(37歳)夫妻だ。 夫の格さんは職人としてパンやビールの製造に取り組み、妻の麻里子さんは女将として売り場の一切を取り仕切る。ふたりのもとでは、5人の従業員と3人のアルバイトスタッフが働く。 「タ

どうも。 日常的に本を読んでいると、いつも思うことがある。「面白い本を誰か教えてくれ」と。 だが私ほどの読書中毒者になると、面白い本を探す手段はもう大体網羅しているし、あとは自分がどれだけ読めるかにかかっていたりする。 ただ、それだけ読み漁っている自分なので、まだ私よりも読書歴が浅い人には、これまで読んできた蔵書の中から「これぞ!」と言える作品を紹介できるはずである。そうでなきゃ困る。今までの人生はいったい何だったのだ。 ということで、今回の記事では、エッセイや知識本、対談集など、フィクション以外の超面白い本たちを紹介させていただく。 どれもこれも読書中毒の私が自信を持ってオススメできる作品なのだが、ひとつ注意してもらいたいことが。 フィクション以外の作品なので、笑えるものから、考えさせられるもの、悲惨なものまでジャンルは多岐にわたっている。一概に「面白い」とは言えないような重い作品もある

面白い小説を読ませたい どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。 学生時代からロクな友達もおらず、社会人になってからもそれは変わらずで、人としゃべる時間があったらひたすら読書に明け暮れていた生活を送っている。 そんな私がこの世に数ある小説の中から「これは超面白い!」とテンションが上がってしまった最強小説を紹介しよう。小説というものはその性質上、長い時間をかけて最後まで付き合ってあげないと面白いかどうかが分からない。つまらない小説に出会ったせいで今までどれだけのムダな時間を過ごしたことか…。 しかし皆様には私が経験したような人生の無駄遣いはしてもらいたくない。ぜひとも私を踏み台に使っていただきたい。 そして「もっとこの珠玉の作品たちを世に知らしめたい!」、そんな想いでこの記事を仕上げた次第である。 では、最高の読書体験を。 ※この記事の第二弾がこちら ↓ www.orehero.net ス

2016-06-28 京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。 ≪リーディング・ハイ≫ *この記事は、天狼院ライティング・ゼミで「読まれる文章のコツ」を学んだスタッフが書いたものです。人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜 京都スタッフ三宅です。 あの、書店スタッフとしてこんなこと言うのもどうかと思うんですけど、 ぶっちゃけ、本読むのってめんどくさくないですか?? 借りるのでない限り、ネットやテレビみたいに無料じゃないし。 眠たい時に読んでると寝ちゃうし。 肩こりも酷くなるし。(これは私だけ?) だけど、読む。読んじゃうんですよね。 私は、本を読むのがめんどくさいけど大好きです。 なんでかというと、今まで本に、たくさん励まされてた

システムエンジニア/ITコンサルタント/社内SEなどIT Webディレクター/UI・UXデザイナーなど クリエイティブ デジタルマーケティング/プロダクトマネージャーなど マーケティング 法人向け営業/コンサルティング営業/MRなど 営業 店長/研修トレーナーなど 販売・サービス バイヤー/マーチャンダイザーなどファッション セールスエンジニア/サービスエンジニア/生産技術などエンジニア(電気・電子・機械) 研究・開発/生産管理/生産技術などエンジニア(化学・素材・食品) プラントエンジニア/施工管理/設備保全などエンジニア(プラント・インフラ・ エネルギー) 研究/生産技術/薬事/QA・QC/PV/臨床開発など メディカル 採用・リクルーター/制度/労務/教育・研修など 人事・労務 株主総会・株式業務/ファシリティ広報/IRなど 総務・広報 弁護士/企業法務/コンプライアンス/

専業でないとはいえ、日々このブログで万単位のひとに読まれる文章を書いている。 それもあり文章術、文章力など書かれているとそれなりに目をとおす。 しかし多くはどこかでみた焼きまわしや実用性の欠けた小手先テクニック、漠然とした概念、とほほな精神論。 昨日、この本をみかけた。 特に期待せずなんとなく電子書籍で購入したのだけれど、思わぬ拾いものだった。 ブログなどでそれなりの量の文章を書くなら一読しておくとまちがいなく役立つ。 かなり実用性が高い内容。 基礎から応用まで。 読みこんで使いこなせれば、それなりに読める文章が書ける。 文章に関する本は、他に読まなくても基礎ならこれだけで充分。 この本以上の文章力は、本に書かれた技術では学べない文学や表現、個性の領域。 文章本で迷ったときは、これにしておけばまずまちがいない。 【スポンサーリンク】 ニュースサイト ナタリーを運営する株式会社ナターシャ取締

以下では取り上げていませんが、『森の図書室』もおすすめ。 「読書の秋」とは言うけれど、夏の暑い時期にこそ「本」のイメージがわき上がってくるのは僕だけかしら。 ――夏休みの蒸し暑い平日、見慣れた街を走り、駆け込んだ先は本の森。チビッコたちが児童書コーナーでキャッキャしているのを横目に見、高校生のおねーさんが分厚い赤本とにらめっこしている脇を通り過ぎ、ひとり歩くぼくは小学生。 児童文学コーナーで “それっぽい”本を見つけたら机に向かって腰を落ち着け、さあ取り掛かろうかという手元には原稿用紙――というのは、「小学校の読書感想文」の思い出ですね。個人的に好きな課題だったこともあり、その印象が強いせいなのかもしれない。 あれから10余年。当時以上に「図書館」にお世話になる機会が増えたような気もするこの夏の「おすすめ読書スポット」的な話をざっくりと書いてみました。 「街の図書館」と「国会図書館」 だ

毎度毎度、セールのたびにお世話になっているAmazonのKindleストア。そのストア内で自分の作品を電子出版できるサービス「Kindle ダイレクト・パブリッシング」(KDP)を今回、改めて利用してみました。 サービス開始当初はいろいろと面倒でマニュアル本が重宝されていたような記憶がありますが、今となっては知識のない個人でも簡単にちょちょいと作れてしまうという話。実際にやっていたところマジで簡単だったので、ざっくりとまとめてみます。 スポンサーリンク 電子出版までの流れ 1. 執筆(原稿の準備) まず、なによりも先に必要となるのは、言うまでもなく「原稿」ですね。 マンガや写真集の場合は別ですが、小説・エッセイ・ハウツー本などの文章メインのコンテンツなら、一般的なテキストファイルで作成・保存するだけでOKです。 テキストファイルは分割した状態で保存しておいても問題ありません。が、電子書籍の

みなさんこんにちは。月に1度の読書コラムです。今回のテーマは「宗教」です。 ISILが次々と人質を残虐なやり方で殺害し、その映像を世界中に公開するなど、「宗教」をキーワードにした出来事が世界にはあふれています。グローバルにビジネスを展開するうえでも、宗教に対する基本的な知識を持っていることはとても大切であり、それなしで仕事をするのはもう難しい時代に入っているのかもしれません。教育や経済学もそうですが、宗教も皆さんにとって一見、身近で普遍的に思えるテーマであるため、きわめて研究蓄積の深い分野であるにもかかわらず、一般論が繰り返し世論を席巻しがちであるという宿命を負っていると思います。そこで今回は、読書を通じて宗教について真面目に勉強してみましょう。 まず、そもそも宗教って何だろう? という始原の問いを押さえておくには、この本がお勧めです。『岩波講座 宗教第一巻 宗教とはなにか』(岩波書店)

《1》 永栄潔著『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞』(草思社刊)は、「面白い」と「不満」の相半ばする思いで読んだ。 著者は朝日新聞の元記者、OBである。 小生もいっとき、縁あって朝日新聞の出版局で、フリーの編集者の立場で一緒に仕事をさせてもらった。永栄氏が編集長だった。その当時の編集室の写真が本書の表紙に使われていて、懐かしく拝見した。 朝日新聞はこんなところという、どちらかというとマイナスの既成観念があったが、仕事で行ってみると、思いがけなく優秀で人柄の良い記者・編集者が多く、驚いたものだった。やりやすい職場だった。 サヨクの人もいたけれど、みんな温かい人ばかりだった。公平なものの見方をする人がいるし、非常によく勉強していて知識豊富なのには感心した。 とりわけこの著者である永栄氏の、柔軟で正義感あふれ、一本スジの通った見解を持っているのには、「朝日にもこんな人がいるのか
2014年12月4日 「アクション」と「イメージ」 神田橋先生の『精神科講義』より 診察室での会話においては、「アクション」(行動)には「イメージ」「言葉」「感じる」といった内省的なものを、逆に「イメージ」「言葉」「感じる」といったものには「アクション」を添えてやると良い。 例えばリストカットは典型的な「アクション」である。これに対して神田橋先生は、 多少カミソリに似たようなプラスチックの定規みたいなものを持って、患者さんに手首を切ったときの動作をどういう姿勢でしたのか、そのとき、どういう気持ちが流れていって、どういうふうになったのかを思い出させるんです。思い出させたら、それ以上なにも解釈する必要はないの。ただ「ああ、そういうことだったんだね」と言っとけば、だいたいリストカットはしなくなります。 実際に自分がやってみたとして、こんなに上手く行く気はしないが、そこは達人と凡人の差であろう
本好きな人には、本の神様が良い出会いを用意してくれているのかもしれない。 高校に入学して、1学期の試験成績はクラスの下から3番目くらいだった。決してレベルの高い学校ではなかった。長年、県内の公立高校のすべり止めだった私立高校で、これから進学校になっていこうとしている時期だった。俺の入った進学クラスは3期生、つまりまだ卒業生はおらず、進学クラスの実績がどうなのか分からない段階だった。そして同級生は公立高校の真ん中より少し上くらいの人が多かった。そんな中での下から3番目である。ただ、国語の成績だけは1位だった。 「俺はこんなハイレベルなところではやっていけない」 そう思って、母に塾に行かせてくれと頼んだことがある。ところが国語の先生でもある担任が、1学期終わりの三者面談の時に、 「これだけ国語ができる子は伸びますよ」 と言っていたものだから、母はその言葉をまるっと信じてしまった。それに、 「も
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