【ワシントン=黒瀬悦成】米第7艦隊のモムセン報道官は21日、米海軍の艦船が20、21日の両日、中国が実効支配する南シナ海の人工島の付近を通過する「航行の自由」作戦を行ったと発表した。 18日にバンコクで開かれた米中国防相会談では、中国の魏鳳和国防相がエスパー国防長官に対し、米軍が南シナ海で軍事力を誇示する行為を中止するよう要請していた。トランプ政権はこれに対し、同作戦を連日実施することで、南シナ海で増加傾向にある中国の「威圧や脅迫的行為」(エスパー氏)を容認しない立場を明確に打ち出した。 20日の作戦では、沿海域戦闘艦「ガブリエル・ギフォーズ」がミスチーフ(中国名・美済)礁から12カイリ(約22キロ)以内を通過した。21日はミサイル駆逐艦「ウェイン・E・マイヤー」がパラセル(西沙)諸島の付近を通過した。 モムセン報道官は「一連の作戦は、全ての国に保障された、海空域の合法的利用の権利と自由

中国人民解放軍の幹部が国際会議で激高した。南シナ海で軍事的覇権を強める同国に対し、米国の国防長官や日本の防衛相が警告を発したところ、「南シナ海は中国のもの」「中国は黙っていない」などと恫喝(どうかつ)してきたのだ。常設仲裁裁判所の判決も拒絶するような無法ぶりに、ついにフランスの主導で欧州連合(EU)各国の海軍艦艇による派遣案が急浮上した。中国の孫建国連合参謀部副参謀長が5日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で行った演説や質疑応答は突出していた。 カーター米国防長官や中谷元(げん)防衛相は前日の会議で、中国による南シナ海での人工島の軍事基地化について、「自らを孤立させる万里の長城(を築く結果になる)」「原則に基づく海洋秩序を著しく逸脱している」と警告したが、これに猛反発したのだ。 孫氏は南シナ海情勢について、「南シナ海は昔から中国のものだ」と自説を繰り返し、「一部の国が問題を過熱さ

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