そろそろ年末年始の休暇の時期ですが、欧州においては労働時間が長い、と言われているイギリスでもこの時期は2−3週間の休暇を取るのが当たり前です。取引先も何処も休みですから、さっと休んでしまう人が多いのです。欧州大陸の方でも大体同じです。上役も経営者も「働け働け」と休暇取得を妨害したり、仕事を無理強いすることはマレであります。 欧州の組織は北米や日本に比べますと、産休や病欠なども授業員に恵まれた仕組みになっております。もちろん国による規制があるから、罰則が厳しいから、というのもありますが、抜け穴がないわけではありません。しかし、法令には従う組織の方が多く、また、法令以上の好条件を準備する組織もあります。 そういうことを書きますと「そうか、欧州は博愛主義で人間主義だから従業員を丁重に扱うに違いない」という意識の高い脳内お花畑様が湧いてきます。 確かにそういう一面もあるかもしれません。 しかしワタ
長時間労働でうつ病になったとして、「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市)の男性社員(27)(京都府)が同社を相手取り、休業中の給与や慰謝料など約2300万円の損害賠償を求める訴えを5日、京都地裁に起こした。 訴状によると、男性は同府八幡市の店舗で2009年から勤務。平日は11時間、休日などは12時間働き、時間外労働が月平均で約135時間あった。11年4月に抑うつ状態と診断された。 同店では10時間を超える勤務時間の記録がコンピューターに入力できない仕組みといい、時間外労働は、男性の手書きメモで算出したという。 男性は京都南労働基準監督署から12年2月、半年間にわたる月平均約108時間の時間外労働と精神的ストレスで、うつ病になったとして労災認定された。 代理人の佐藤克昭弁護士は「会社側は恒常的な長時間労働を当然視している。男性が健康を害すると認識していたはずで安全配慮の義務に違
企業の社員研修を受託している企業が発行する「人材育成新聞」の内容が「スゴすぎる」と話題になっている。 発行しているのは、「くら寿司」を展開するくらコーポレーションなどの研修を担当した企業だ。いったいどんな内容なのだろうか。 「人権教の狂信者が増えている」 2012年10月31日、労働環境が劣悪な企業を選出する「ブラック企業大賞」企画委員のジャーナリスト、松元千枝さんがこんなツイートをした。 「さっきブラック企業大賞実行委員会で入手した『人材育成の新聞』という代物。大見出しは『人権が国を亡ぼす』だよ。『・・・経営やビジネスといった最も縁遠い領域にまで、人権というペスト菌が蔓延しはじめている・・・。』⇒こんなことが書けちゃう業界紙。『ペスト菌』だよ。すごい言われよう」ブラック企業大賞企画委員会が資料を収集している中で、この新聞を知ったという。ブラック企業大賞企画委員は「週刊金曜日」で署名記事

居酒屋チェーン「ワタミフードサービス」の新入社員の女性が2008年6月に入社2か月で自殺したことが、連夜の過重労働によって精神障害を負ったことが原因だったとして、神奈川労働者災害補償保険審査官によって労災と認定された。その件に関して同社社長の渡邉美樹氏がTwitterで発言したことが波紋を呼んでいる。 そんな中、同社チェーンを始め、類似の居酒屋チェーンの元バイトに、そのブラックな労働環境の一端を聞いてみた。 「報道にもあったように、社員の人は月100時間超の度を越した残業や、休日に研修と称したボランティアへの参加、それらのレポート作成をやらされるのは当たり前でした。あと面倒くさかったのは、ビデオレターってのが毎月送られてくるんです。社長の“ありがたいお言葉”をまとめたものなんですが、これにも毎回毎回感想を書かなくちゃいけないんですよ。最近では、人生訓みたいなものというよりも、社長がいま取り

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