GitHub Copilotが登場した頃、多くの開発者はコーディングの補助ツールと捉えていた。「役に立つのは分かるが、コーディングの全てを任せるようなツールではない」というのが多くの開発者の素直な感想だっただろう。しかし、この2025年においては、「バイブコーディング」という用語が急激に一般化し、多くの開発者が様々なAIコーディングツールを併用して、より多くの作業をAIツールに頼るようになっている。コーディングのみならず、開発プロセスにおけるほとんどの工程をAIを頼る傾向は今後さらに高まることは間違いないだろう。 ここで多くの開発者が気にするのは開発(生成)されたコードの著作権であろう。ソースコードの権利を制御するのは基本的に著作権だと考えられているが、「AI生成によるコードには著作権が発生しない」という話を耳にした開発者も多いと思う。そうであれば、「自分がAIツールに作成を指示したコード

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。 ルミネ荻窪『中央線文化祭2025』のキービジュアルを皮切りに、江口寿史氏のトレパクと見られる作品を特定する動きが加速した。元々はモデル本人が名乗り出たことで表沙汰になった話だが、ネット特有の「特定班」なる人たちが過去の作品まで遡って、元と思われる写真を探し出してきた。 元写真とイラストを重ね合わせるなどして、いかに同じであるかを証明するような投稿である。これにより、ある意味名指しされた企業や自治体は、その対応に追われることとなった。一方で次々とトレース元を特定された江口氏は、当初は「説明する」としていたものの、もはやそれどころではなくなったのだろう。その後の対応の話は聞かれなくなった。 この問題は、元となる写真には、撮影者に著作権が、モデルには肖像権があり、それを元にして何らかの作品を作り、公開

人気YouTuber「さすがに酷すぎる」チャンネル“まるごと”盗用に困惑 「悪質な著作権侵害」実は“ファン”にもできる対策が? チャンネル登録者数10万人を超える、人気YouTuberのウェブマニア氏が先月、自身のX上で深刻な被害を訴えた。動画の内容だけでなく、タイトルやサムネイルまで完全にコピーされた無断転載動画が大量に投稿されているというのだ。 さらに転載者は、YouTube側による検知を逃れるためか、本来の動画を無関係な動画の上に重ねるという巧妙な手口まで使用している。こうした悪質な転載行為に対し、クリエイターは何ができるのか。専門家への取材を通じて対策法を探った。 「さすがに酷すぎると強く感じた」 動画制作について、「企画から編集まで、すべて自分一人で行っています。1本あたり少なくとも30時間ほど費やしています」と語るウェブマニア氏。 10分程度の動画であっても、「少しでも分かりや

1月10日から12日までの3日間、東京ビッグサイト南1・2ホールで開催されたイベント「東京eスポーツフェスタ」。その初日に、メインステージで行われたパネルディスカッションが、「ACCSパネルディスカッションゲーム業界における知的財産権の重要性について」だ。 こちらは、日本を代表するゲームメーカー5社の知的財産を管理する担当者が集結し、どのような取り組みを行っているのか紹介していくといった内容となっていた。ゲーム業界にとって、自社のIPを守るために知的財産権を保護していくことは重要な課題である。それぞれの企業がどのように考えてどのような取り組みを行っているのか、実際に知ることができるというのはなかなか貴重な機会だ。 モデレーターを務めたのは、こちらのパネルディスカッションのタイトルにもなっている一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の専務理事を務める久保田裕氏だ。 ▲A

このサイトは、主に教育機関で授業をされている先生を対象に著作権について説明しています。 SARTRAS(授業目的公衆送信補償金等管理協会)の共通目的基金の助成を受けて、AXIES(大学ICT推進協議会)が制作しています。

この記事は2022年12月に執筆したものの、非公開にしていた記事を2023年12月の目線で修正し、公開するものである。一部情報が古くなっているところもある旨をご了承いただきたい。 著作権をめぐっての訴訟2022年の4月、チームラボはアメリカのMuseum of Dream Space(以下MODS)を訴えた。 チームラボはMODSが作品の盗用、そして自社の作品の写真をSNSでの拡散に利用されたとして訴えている。 後者は本当だとすれば論外なので是非法の裁きを受けて欲しいところだが、自分が興味を持ったのは前者、つまり作品の盗用と主張している話題だ。 盗用されたと主張される作品は2つ。 1つは「Crystal Universe」。数珠状にLEDが連なった帯を鏡張りの空間中に垂らした作品だ。 www.teamlab.artより抜粋もう1つは「Universe of Water Particles,

「割れ音源」は完全に悪なのか? 「割る側」かつ「割られる側」のピアノ男が論点を整理する2023年11月1日 19:00 2772 227 × 2772 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 606 2110 56 シェア クラブカルチャーに関してSNSなどでたびたび議論が巻き起こるテーマの1つに、割れ音源をDJやリミックスなどで使うことの是非というものがある。「割れ」とは、違法な方法でダウンロードしたものを示すときに使う言葉で、割れ音源とは海賊版の音源のことだ。 2010年1月、ネット上の違法録音・録画物を違法と知りながらダウンロードする行為が著作権法の改正によって違法となり、その後も本行為に関する法整備が続いている。割れ音源と知っていながらそれを入手することは違法ではあるものの、告訴がなければ起訴されない親告罪であり、文化の発

佐渡秀治(さどしゅうじ)LINE株式会社 Developer Relations室 | Open Source Program Office ※後編:https://speakerdeck.com/line_developers/generative-ai-and-copyright ※LI…

電子書籍として2019年3月より販売している海外ファンタジー小説『ダークエルフ物語』シリーズ全12作品と『【合本版】ダークエルフ物語 全12巻』につきまして、電子書籍の配信を停止させていただくことになりました。 弊社では、下記4作品(①〜④)に関しまして、訳者である風見潤氏の訳文を、「著作権者不明・著作権継承者不明」として、文化庁長官の裁定を受け、復刊・販売・配信を実施してまいりましたが、2023年3月29日、下記①~③の3作品に関しまして、弊社が2018年に文化庁の裁定により認められた「販売数の上限」を超えての販売がなされていたこと、また、著作権法上の規定にある、裁定申請中の著作物の利用に係る複製物である旨及び裁定の申請をした年月日について、下記の①~④の電子書籍内に、表記をしていなかった事が同時に判明いたしました。 読者の皆様をはじめ関係各位には、多大なご迷惑をおかけいたしますことを深

AIアートと著作権:「Stable Diffusionを違法化するためのロジック」が人間のアーティストを苦しめるワケ投稿者: heatwave_p2p 投稿日:2023/4/82023/4/8 Electronic Frontier Foundation アーティストたちは、Stabile Diffusionなどの自動画像生成ツールが自分たちの作品市場を縮小させる可能性を、当然のことながら懸念している。我々は自動化で仕事を奪われる人たちを見捨てるような社会に生きている。そして、ビジュアルアーティストという職業はすでに不安定な立場に置かれている。 こうした状況にあって、著作権にすがろうとするのは自然なことではある。著作権はアーティストが作品から対価を得られるよう保証するものだからだ。だが、一部のアーティストたちがStable Diffusionを相手取って起こした集団訴訟で主張している著作
![AIアートと著作権:「Stable Diffusionを違法化するためのロジック」が人間のアーティストを苦しめるワケ » p2ptk[.]org](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2fbc6807254da006ce599b9242b30513d518d47bfd%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fp2ptk.org%252Fwp-content%252Fuploads%252F2023%252F04%252FSD20230408.jpg&f=jpg&w=240)
0.はじめに 2001年7月、任天堂が裁判所に対してとある訴訟を起こしました。 相手先はファミ通の発売元であるエンターブレインと、有限会社ティルナノーグ。目的はとある一本のゲームの販売差し止めと、賠償金支払い。そのゲームソフトの名前は「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」。 これが有名なエムブレムサーガ裁判の発端です。これは一部任天堂が勝訴しつつもかつ、「クリエイターが別会社で似たような作風の作品をつくっても問題がない」という判例が下ったことで有名です。ある種、ゲームの歴史のターニングポイントともいえる裁判であります。 そんな裁判でありますが、実際に判決文を読んだことがある人はどれだけいるでしょうか? あんまりいないと思います。私もようやく読みました。必死になって。大変でした。 この記事はエムブレムサーガ裁判の流れを追いつつ、どのようなやりとりがあり、具体的にどこが認められ、どこが認められ

先日から大きな話題になっていたJASRAC対音楽教室裁判の最高裁判決が本日出ました(参照記事)。 最高裁における争点は、音楽教室における生徒の演奏に著作権者の演奏権が効いてくるかということでした。今までの流れを簡単にまとめると、地裁判決は音楽教室における先生の演奏も生徒の演奏も著作権法上の演奏に当たり演奏権が効いてくる、知財高裁判決は音楽教室における先生の演奏は著作権法上の演奏に当たるが、生徒の演奏は当たらない、そして、最高裁判決は知財高裁の結論を踏襲し、生徒の演奏は当たらないと判断しました。判断の具体的ロジックについては、判決文の公開後に追記します。 最高裁では生徒の演奏分についてしか議論していなかったので、知財高裁判決における音楽教室における先生の演奏は著作権法上の演奏に当たるという結論が最高裁でひっくり返るという話は元より想定し難い話でした。音楽教室において先生が演奏しないというこ

はじめに Midjourney、Stable Diffusion、mimicなど、コンテンツ(画像)自動生成AIに関する話題で持ちきりですね。それぞれのサービスの内容については今更言うまでもないのですがMidjourney、Stable Diffusionは「文章(呪文)を入力するとAIが自動で画像を生成してくれる画像自動生成AI」、mimicは「特定の描き手のイラストを学習させることで、描き手の個性が反映されたイラストを自動生成できるAIを作成できるサービス」です(サービスリリース後すぐ盛大に炎上してサービス停止しちゃいましたが)。 で、この手の画像自動生成AIのようなコンテンツ自動生成AIですが、著作権法的に問題になる論点は大体決まっていまして、画像自動生成AIを例にとると以下の3つです1正確に言うと論点1はコンテンツ自動生成系AIだけではなく、AI一般に関して問題となる論点です。コン

8月23日、文化庁は著作権法施行令の一部を改正するとして、パブリックコメントを開始した。内容は、録画補償金の対象として、ブルーレイレコーダーを追加指定するというものであり、ITmediaでもすでに記事になっているところだ。 筆者はインターネットユーザー協会の代表理事として、2015年から2019年まで、文化庁文化審議会著作権分科会の「著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会」の専門委員を務めた。この小委員会こそ、録画録音補償金制度の在り方を議論する場であり、まさに筆者は今回のような補償金問題の「中の人」であった。 今回の改正案は、「中の人」から見ると相当に筋が悪いものに見える。その理由を解説したい。 1.そもそも文化庁の審議会で合意していない 「著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会」では、文字通りインターネット時代に対応した著作物の保護と利用のバランスはどうあるべきかを

—— 麻倉さんから、StereoSound ONLINE読者諸氏に知ってもらわなくてはならない重要な案件があるというお話をいただきました。テレビ放送の録画にまつわるテーマとのことです。 麻倉 きわめて、由々しき事態と言っていいでしょう。これが決まってしまったら、皆さんがお使いのBD/HDDレコーダーや録画用ディスクが値上げされることになるのです。 —— それは唐突な話ですね。いったいどういうことなのでしょう? 麻倉 実は今、文化庁が中心になって「私的録画補償金制度」を復活させて、BD/HDDレコーダーに適応しようという動きがあるのです。その場合は出荷価格の1%ほどの補償金が課されることになり、そのコストは “製品の値上げ” という形で、われわれユーザーが負担することになります。 —— 「私的録画補償金制度」というと、ずいぶん昔にDVD-Rなどに課金されていたはずですが、今でも続いていたんで

事の発覚多分同じような事が今後他のジャンルでも起こりそうなので最初に自分の状況を書いておく。私はしがない同人描きでtwitterにとある企画の26枚の絵を1枚づつ毎日上げていた。嬉しいことに私のジャンルは海外でも認知度が高く海外からのコメントやらいいねが頂けて毎日ウキウキであった。 そして最終日、海外のフォロワーから唐突にこんなツイが来たのである。 「@盗難者」があなたの絵を盗んでますよ:(よくあるtwitterの転載かタンブラー転載かなーと思ったのだがちょっと違った。もう写真は残っていないが「@盗難者(仮名)」はtwitterで私の絵をサンプルのように並べて自身のOPEN SEAで私の26枚の絵をNFT販売(と言うのか?)をしていたのである。NFT????? OpenSea????? は?は?は??薄っすらとしか知識に無かったNFT。 OpenSeaに至っては初耳であった。何だそれは…

画面の案内にしたがって項目を入力・選択することで、著作権等に関する契約書の案(ひな型)を作成することが出来ます。[ 注意事項 ]をお読みの上、必要な契約書の種類をお選びください。 システムの趣旨 昨今のデジタル化・ネットワーク化の進展に伴い、著作物の利用形態も多様化しており、従来は一次利用のみと考えられていた講演や実演についても、ウェブサイトでの提供や電子媒体での配布のように二次利用で用いられる場面が増えてきています。 しかしその一方で、一般の方々の間で行われる著作権等に関する契約については、依然として口頭による契約が多く、その後の多様な著作物等の利用に際してトラブルが発生する場合も見られます。文化庁では、一般の方々を対象者とし、いくつかの利用場面について、著作権等に関する一般的な契約書式のひな型を調査・研究し、文化庁のウェブサイトを通じて公開し、文書による契約を推進することとしています
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