1918年の創業以来、100年以上にわたり、使う人に喜ばれる製品開発を目指してきたパナソニックグループ。社会とくらしが大きく変化し、日々新たな技術が生まれる中で、DNAである「人にやさしいモノづくり」をさらに進化させるために、「インクルーシブデザイン」の手法に取り組み始めている。社内外のさまざまな視点を持つ人たちと対話を重ね、今まで見落とされていた声を拾い上げ、共に考えた解決策をデザインに落とし込むアプローチによって、「あたらしい『やさしさ』のカタチ」を追求していく――本記事では、パナソニックグループがインクルーシブデザインに向き合い、着実にアクションを起こし始めている姿を紹介する。 インクルーシブデザインとは、高齢者や障がいのある方だけでなく、性的マイノリティの方や海外の方など、これまで機能的・心理的なニーズを見過ごされてきた人々が、企画や開発の初期段階からデザインプロセスに参加し共創す

ダークモードは人気があるが、必須ではない。ユーザーはダークモードを好むが、ダークモードなしでも行動は変わらない。ダークモードをアプリケーションレベルではなくシステムレベルで考えているからだ。ダークモードをサポートする場合は、ダークモードでよくある問題を避けるために、そのデザインをテストしよう。 Dark Mode: How Users Think AboutIt and Issues to Avoid by Tanner Kohler and Amy Zhang on August 27,2023 日本語版2024年1月15日公開 ダークモードがかつてないほど流行している。少なくともこのトピックに関する多くのウェブデザインの記事を読む限りでは、ダークモードは必要不可欠とさえ思うかもしれない。しかし、ダークモードを完全にサポートし、「うまく活用する」ためには貴重な時間とリソースを必要とす

トヨタがジャパンモビリティショーにステアリングを出展する。「NEO Steer」と名付けられたそれはランクル250に搭載されていたが、なんと手だけでクルマのすべての運転操作を行えるという。しかもかっこいいのよ……。 文:ベストカーWeb編集部/写真:池之平昌信


見かけのユーザビリティの研究が語っていることを教訓的にまとめると、「デザイナーは、まず実質的なユーザビリティの向上を目指すべきであり、その後、可能なかぎり見かけのユーザビリティを高めるべく、審美性の向上を目指すべきだ」ということになる。 黒須名誉教授2022年11月8日 研究を始めた経緯 実は、筆者は、日立製作所の中央研究所からデザイン研究所に移籍した当時、世間のプロダクトデザイナーたちが美しさや格好良さなどの見た目の魅力を増そうとして努力していることに、一種の憤慨を覚えていた。いや、美しさや格好良さは悪いことではない。しかし、中央研究所でヒューマンインタフェースの研究をしてきた自分としては、審美性もさることながら、もっと使いやすさやユーザビリティにも力を入れるべきではないかと思っていたのだ。 それでも、デザイン研究所に在籍してしばらくするうちに、「認・操・快」というキーワードをプリント

ヤフー株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社の新しいブログはこちらです。LINEヤフーTechBlog こんにちは。Yahoo!ニュース を担当しているエンジニアの喜楽です。 今回は、Yahoo!ニュースが取り組んでいるブラウザバック時の表示最適化手法について紹介します。 なぜブラウザバック時の挙動に注目するのか ユーザーがYahoo!ニュースのページを閲覧し、別のページに遷移する方法は大きく分けて以下の2つが考えられます。 (A) リンクをたどってページを遷移する (B) ブラウザーのナビゲーションボタンまたはスワイプ操作によって遷移する 「戻る」による遷移(ブラウザバック) 「進む」による遷移(ブラウザフォワード)Yahoo!ニュースでは総PVのうち一定程度が(B)のブラウザバックまたはブラウザフォワードによるページ遷移時のも

ヤフー株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社の新しいブログはこちらです。LINEヤフーTechBlog こんにちは。Yahoo! JAPAN研究所で快適に操作できるUIを作るといったインタラクション分野の研究をしている山中です。 この記事では、リンクやボタンの大きさに基づいてタップの成功率を推定するモデルについて解説します(国際会議ISS 2020で発表した研究成果です [1])。 このモデルを活用すると、アプリやウェブページのデザインをするさいに、デザイナーが経験的にボタンやリンクの大きさを設定するのではなく、「リンクがこの大きさであれば95%の確率でタップできるから十分だ」などと操作性に基づいてユーザインタフェース(UI)を設計できるようになります。 タップの成功率を推定できると何が嬉しい? スマートフォンやタブレットPC向けの

今回は、人間中心設計に関する国内規格・2021年版JIS Z 8530について、そのポイントを見ていくことにしたい。これは、2019年版ISO 9241-210の(部分的に修正がいれられた)日本版である。 黒須名誉教授 2021年6月15日 これが標準訳になるか ISO 13407が1999年にでて、翌年JIS Z 8530:2000として日本で公開されてから、もう21年が経過した。この規格は、人間中心設計という概念を広め、ユーザビリティに対する社会的関心を高めたものとして、大きな意味を持つものだった。筆者も『ユーザ工学入門』(1999)とか『ISO13407がわかる本』(2001)などを出して、その概念の普及に努めた。 その改訂版がISO 9241-210という番号に変わって2010年にでたが、これは当時流行していたUXの概念を未消化なまま導入したり、ちょっと無節操に内容を拡大したような

自動車用音声アシスタント5機種を対象に、200問の問答実験と分析を行ったところ、各機の強み・弱みが見えてきました。実際に実験を行ったメンバーに話を聞き、各機種の特徴をまとめました。UXリサーチ事業部 三浦志保 2020年3月9日 自動車業界に強い株式会社イードと、音声AIに関する知見が豊富なロボットスタート株式会社はこの度、双方の知見を活かし、自動車用の音声アシスタントの評価を行う実験を行いました。具体的には、5つの音声アシスタントに対して200問の問答実験を行い、その結果を記録・スコア化し、評価を行いました。この実験レポート(※動画を含む)の販売を開始するにあたり、実験を行ったメンバーに集まってもらい、実験を通じて見えてきた各社の実力や所感について語ってもらいました。なお今回評価対象としたのは、MBUX(メルセデス・ベンツ)、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント、LINEカ

この164万人を構成する年齢層ですが、視覚障害者の半数は70歳以上、60歳代は22%、60 歳以上で合計 72%を占めているという推定がなされています。厚生労働省の調査結果に出ている約31.2万人の内訳でも60歳以上が76.9%を占めていますので、母数は変われど、視覚障害者の中で高齢者が占める割合が非常に高いことは変わりないようです。 厚生労働省調査(31万人)と日本眼科医会の推定値(164万人)に大きな数値の差が生じている理由ですが、後者が国勢調査の元に算出した日本の人口を母数に、各種疫病関係資料から推定した有病率(1.28%)から算出した推定値であるということが1つの理由でしょう(母数が大きいため、0.1%でも変わると10万人単位で変わる)が、加えて以下の①と②が主な要因だと思われます。 ①前者が身体障害者手帳の所持者数の数値であり、後者がそれに限定していない ②前者(身体障害福祉法が

10歳のこどもから学んだユーザビリティ向上のポイント夏休みの後半、原稿用紙15枚の自由研究に苦しめられていた姪っ子(10歳)を「楽しそうだな〜」と手伝っていました。そんな時「私も久しぶりに自由研究したい!」と思い、ちびっこが家にいることですし、最近のちびっこがWebサイトをどのように利用しているのか研究してみることにしました。という事で今回の記事は自由研究風に進めようと思います! 調べたいこと認知度の高い Web サイトを、小学生がどのように利用するのかを観察し、こども向けの Web サイトに必要なもの、Web サイトを制作するうえで注意すべき点を調べます。 予想難しい漢字は読めないので読みとばすイラストやキャラクターなど、可愛いものに興味を示す明るい色彩のサイトに興味を示すまだ習っていない漢字や難しい表現は読み飛ばし、自分の理解できるもののみにフォーカスしていくと予想。これは自分の知らな
いろいろな製品に接していると、Nielsenが提示したこのヒューリスティック原則に違反した事例に幾度も出くわす。ハイテク弱者にも使ってもらうためには、易しく言い換える技術、つまり言葉のデザインが必要だ。 黒須名誉教授 2015年7月29日 このタイトルはNielsenがヒューリスティック原則の一つとして提示したもので、ユーザの世界で使われている概念を使うこと、システム固有の技術的用語を使わないこと、という注釈がついている。ただ、その原則の第二版では、「システムと実世界を対応づけること」とされ、システムは、技術的な用語は使わずに、ユーザになじみのある用語やフレーズ、概念などを使うようにすること、という注釈になっている。実にもっともな考え方なのだけど、第二版の表現は抽象度が高くなってしまっていて、具体的にどうすればいいかが分かりにくい。僕としては初版の「ユーザの言葉を話す」という直裁な比喩表現

シニアがウェブサイトを利用する際の大きなハードルの一つが、各種「入力フォーム」です。 一般的にシニアの方ほど入力に時間がかかり、また不適切な入力によるエラー発生頻度も高くなることは、ユーザビリティ業界の権威であるニールセンノーマングループのレポートも統計データを用いて指摘しています。 シニアをターゲットとしたウェブサイトの多くはこうした状況を考慮して、入力フォームのシニア対応に力を入れているところが多いのですが、その中でも私個人から見て特に完成度が高いと感じているのが、健康食品の『皇潤』で有名なエバーライフです。 今回、そのエバーライフの入力フォームで実装されている様々なシニア対応施策について、実装方法まで含めて詳しくご紹介していこうと思います。 1. 各フォームがそこそこ大きく見やすい 2. 必須項目表示がわかりやすい 3. ふりがなが自動的に入力される 4. 住所が自動的に入力される
ユーザーのアイコンに対する理解のベースになっているのは過去の経験だ。しかし、ほとんどのアイコンは使い方が定まっていないため、その意味を伝え、あいまいさを減らすにはテキストラベルが必要である。 IconUsability byAurora Bedford on July 27, 2014 日本語版2014年10月27日公開 色やスタイルを通してブランドのパーソナリティを伝える以外にも、グラフィカルユーザーインタフェースにおいて、アイコンで何よりも優先されるべきことは、意味を伝えることである。定義によると、アイコンとは、物体や動作、概念を視覚的に表したもののことである。そうした物体や動作、あるいは概念をユーザーがすぐに理解できなければ、そのアイコンは単なる見かけ倒し、つまり、まぎらわしく、いらだたしい、見ためは悪くないが意味のないもの、そして、タスクの達成を妨げる視覚的ノイズになってしまう
デバイスがどのように進化しようが、アプリの時代になろうが、ユーザビリティは変わらず求められるものです。Web/IT業界では「使いやすさ」という意味で気軽に使われる言葉ですが、奥は深く、原論を解説した書籍もいくつか出ています。 学術的な解説はそういった書籍に任せるとして、ここでは、経験の浅いデザイナー、あるいは非デザイナー(ディレクター、Web担当者、エンジニアなど)向けに、ユーザビリティの向上に繋がる基本的な要点をまとめてみました。 ボタン、テキスト、コピーなど ボタンやテキストのデザインは、ユーザビリティを左右する大きなポイントです。表面的な美観に流されず、ユーザ視点で考えていきましょう。 1:ボタンじゃない要素は、ボタンと似たデザインにしない ボタンのデザイン次第で、サイトやアプリの使いやすさは大きく変わります。特に、ボタンでない要素にボタンのようなデザインを施すことは、どこが押せるの

VASILYのグロースハッカー見習い。 グロースハックと検索すると一番上に出てくるブログやってます。 ここでは、グロースハックとか本とか気軽に書いてきます。Twitter : kajiken0630 HomeTwitter Facebook Growth HackBlog 会社の人に貸してもらった「アジャイル・ユーザビリティ」という本が超面白かったので、メモ的に印象に残った点をまとめてみました! ユーザーエクスペリエンスの要素 目に見える表層の下に、骨格、構造、要件、戦略の順に階層がある。UXの課題を考える際には、表層ではなく、骨格、構造を見直す必要があり、そのためには要件、戦略に立ち戻る必要がある。 ユーザー中心デザインのプロセスUXを設計する上で、ユーザー中心デザイン(UCD)はマスト。 UCDの手順としては、以下の6つをサイクルとして回していく。 ①調査 ②分析 ③設
前回のコラムで、楽天市場の注文確定画面の確定ボタンが反応しなくて困ったお話をしたが、その後、別のお店での購入を試してみたところ、同じような状況だった。あれ以来、私は楽天市場での自力購入が不可能になってしまった。 もう一度状況を説明すると、商品選びはできる、そして買い物かごに入れることもできる。購入手続きにも進めるのだが、すべてを確認してたまっているポイントを使おうとするとポイント使用画面にはいけない。ここのところは誰が見てもわかると思う。みなさんはマウスでちょちょっとやっているからできるだけで、キーボード操作をする人はできないはず。 まあ、ここはあきらめるとして、いいやこのまま購入してしまえと思って注文確定ボタンを押すのだけれど反応しない。ここはどういうわけなのかわからない。音声ではリンクボタンであるという認識はするのだけれど、アクティブになっていない、ゆえに反応しないという状態である。

Nissen愛の後編です。前編はこちらから。 Nissen漁のやり方 サイズの心配をすることもなくNissenという大海原で買い物をするときに大事なのは、 まず気になるカテゴリーでソートをかけて、 目に入った気に入ったものは全部カートにブッ込むということです。 セールでの買い方に似ています。とにかくちょっとでも気に入ったらカートにブッ込む。 「これ最近流行ってるけど、私には若すぎるかな?」 「普段着ない色だけど、これは着方によってはイケてるのでは? 」 「これ、圧倒的にヘンな服だけど、どうしても着てみたい…。」 そんな冒険心を満たすアイテムは、迷わずカードに入れます。 カートに入れただけでは購入したことにはならないので、 あとからゆっくり選べば良い。 私は必ず、ワンピースから商品を見ます。ワンピースはいいですよね、一枚着ればそれで終わりだから。 そのあとはボトムスを見ます。 街のショップ
はい、ごめんください。ひじり@雪国のウェブ解析士です。 ウェブ解析を行なうと「ここらへんを改善するとこれだけ良くなりそう」という仮説を立てることになるわけですが、「どのように改善すれば良いのか?」という方法を模索することになります。Google Analytics の解析データだけでは見えてこない部分もあります。その定量的なデータからはわかりにくいのが、ユーザビリティ。製品やサービスには自信があるのに、どうにもコンバージョンにつながらない、という場合は、ユーザビリティの改善を行なうと一気に改善できる可能性があります。逆に、闇雲にデザインリニューアルを行なっても費用がかかるばかりですね。ポイントを押さえて改善していきましょう。(だからニッチなサービスを扱っている、金銭的体力の少ない中小企業にウェブ解析はオススメなのです) ユーザビリティってなんだろう? ユーザビリティ (Usability

フォームを作るときに気をつけたいポイントあれこれ Web担当者Forum で、こんな記事がありました。 お願いだからWebフォームでは<label>を正しく使ってユーザビリティを上げてくれ | Web担当者Forum チェックボックスやラジオボタンなどに <label> 要素を付加しようという内容で、フォーム制作の基本の内容ですが、次の通りHTMLを自分で書かないWeb担当者さんでも、デザイナーさんが作ったフォームに関して最低限これだけはチェックしておくといいですよ、というお話しです。 とのことで、啓蒙としても非常に価値のある記事だと思います。 私も便乗して、フォーム制作するならこれは気をつけたいという内容を、改めて紹介します。参考になれば幸いです。フォントサイズは 16px以上に iOSでは、テキストフィールドのフォントサイズが 16px未満であるとタップしたときに少し拡大されてしま
パソコン教室でシニア層にインターネットの使い方を教えているときほど 「ああ、ここがもう少し改善されれば!」と吠えたくなる時がある。 「知りたい事」「申し込みたいもの」「買いたいもの」があって ワクワクしているのに、多くの人が、若い人に取っては「些細な」ミスで サイト上で目的を達成できずに諦めたり、 諦めきれないからとサポートセンターに電話して 「その情報はホームページに載ってます」と言われ落ち込んだりしている。 今日は大学の公開講座に申し込もうとしている70歳代後半女性の話。 ウキウキの申し込み 「大学の公開講座申し込みたいの。英語をやり直したいのよ」といらしたMさん。 「新聞の折り込みで講座を見たのだけど、ホームページから申し込んでって書いてあって。 ホームページを見たのだけどどうすればいいのかわからないけど ホームページからしか申し込めないらしいから、やり方教えて」 とのこと。 チラシ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く