2年間毎日一緒に過ごしてきたパソコン。仲間と一緒に作った力作の資料も、あれも、これも、もう見られない=神戸市内 コロナ禍、児童生徒に1人1台のデジタル端末を整備する「GIGAスクール構想」が進んだが、子どもたちが端末に保存した発表資料などの取り扱いを巡り、兵庫県内の学校でばらつきが出ている。教育委員会の方針に基づき、個人のパソコンへのデータ移行が認められない神戸市や芦屋市に対し、姫路市や西宮市などは共有が可能。卒業を前に、神戸市の中学3年生はつぶやいた。「もう一生見られへんの? うそやん…」。(鈴木久仁子) ■二度と見られへんの…つらい 学習の成果や力作がぎっしり詰まった端末。そんな「青春の思い出」の行方について、疑問に感じたのは神戸市立中学校の3年生だ。卒業前に返却する端末を前に、むなしい気持ちに襲われたという。 パソコンが配られたのは2年生の時だった。まずはローマ字入力の練習から始まっ
息子が公立高校に合格し、この春から高校生になる。実は筆者の子どもの中で公立高校に進学するのは初めてのことで、私立校といろいろ事情が違うことに驚きがある。筆者自身は公立高校の出身なのだが、生徒としての視点と保護者としての視点は当然違ってくる。 地元の公立中学校では、もともとの計画から1年遅れた2021年から、全ての生徒にiPadが貸与された。1年目はまだ試験運用といった格好だったが、3年生では学習用の課題はほぼ全てiPad経由で提供されるようになり、紙のプリントが劇的に減った。もともとは紙の教材を写真で撮って配布する程度の事だが、プリントをなくす、宿題がなんだったか分からなくなるといったことがなくなっただけでも、一定の効果はあったとすべきかもしれない。 もちろん、そのままで良いわけではないとも思うので、今後どうなっていくか注目したいところだが、あいにく筆者の子どもは全て高校以上になるので、実
男女共学の進学校として全国トップクラスの実績を上げる渋谷教育学園幕張中学・高校(千葉市)。新たな異才が飛び出した。大屋孝輔さんは、渋幕時代に廃棄パソコン(PC)からスーパーコンピューターを製作。2022年春、東京大学に推薦合格を果たした。廃棄物をリサイクルしてスパコンに。しかも製作費はわずか20万円。環境共生型社会をけん引する次世代リーダーの素顔に迫った。 中学でスパコン製作の衝動、校内で使用済みPC発見「安価なスパコンを作れないか」。大屋さんは、中学2年生の時に東大でスパコンの技術を紹介する特別講座に参加、自分の手で高速計算器をつくりたいという衝動に駆られた。 スパコンは「並列型」が主流で、多くのマイクロプロセッサーを接続して演算処理する仕組みだ。温度管理を徹底した大規模な屋内施設が不可欠で、多額の資金が必要となる。普通の中学生ならここであきらめるだろう。 しかし、校内であることに気づい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く