VBScriptが「推奨されない機能」になった。VBScriptは、旧Visual BASIC(VB)の文法をベースに作成された「スクリプト用」言語である。 VBScriptは、現在Windows 11 Ver.22H2に標準でインストールされているWindows Scripting Host(WSH。cscript.exeまたはwscript.exe)から利用することができる。かつてはInternet Explorer(IE)や、Internet Information Server(MicrosoftのWebサーバー)のASP(Active Server Page)でVBScriptは利用できたが、IEは、Ver.11(2019年)からデフォルトで無効となり、後継のEdge Legacyや現行のEdgeからは利用できない。ASPも2002年に後継となるASP.NETに切り替わっている。
Windowsのコマンドのいくつかパイプ処理を想定しておらず、平気で1件のレコードを複数行で出力する。どちらかというと人が見て分かりやすい書式で出力されている。おそらく、cmd.exeでは満足なパイプ処理が行えなかったからだろう。これに対してUnix/Linux系のコマンドは1件1行とするものが多く、人間が見やすいようにするには別途オプション指定するなど、パイプ処理を基本にしている。Windows XPで追加されたtasklist.exeのような一部のコマンドは少しまともである。1行1件の出力を行えるし、“/FOcsv”オプションを付けることでCSV形式での出力ができる。しかし、同じXPから搭載されたサービス管理コマンドsc.exeなどは1件の情報を複数行に出力する。 PowerShellには、サービス関連のコマンドが用意されているのでsc.exeを使う必要はない。問題はPowerSh
BunBackupを公開したのが2003年5月23日なので公開から20年経ったようです。 まさか一つのソフトの開発がこんなに長く続くとは思っていませんでした。 たしか開発のきっかけは、当時バックアップ先をNASに変えたところ、使用していたバックアップソフトがやたら時間がかかるようになり、これは自作するしかないと思い作り始めたのがBunBackupの原型だったと思います。 このソフトは元々公開するつもりはなく自分専用として作りました。 そのため思いついた機能をひたすら追加して試すというおもちゃ的なソフトでした。 こういう開発は無責任にできるのでめちゃめちゃ楽しいんですよね。 そして1~2年くらい経ったあるとき、ホームページで公開してみようかなと思ったのがBunBackupの始まりです。 ただ、ここからが苦難の始まりでした。 無責任に作ってきたソフトですから、そのまま公開というわけにはいきませ
7セグメントLEDで表示された「3600.012000」という数字を見て、月着陸船を想像できるだろうか? 1970年台の終わり、筆者の目には、この数字が時速3600マイルで高さ120マイルという月着陸船の状態に見えていた。これは、プログラム電卓で実行したLunar Landerというゲームの表示だ。 1969年にアポロ11号が月に着陸した直後、Lunar LanderというゲームがDEC社のPDP-8というコンピュータの上で動き始めた。Lunar Landerは、速度と高さが与えられ、10秒単位でゲームが進む。10秒ごとに燃料消費量を入力して、月着陸船(Lunar Module:LM)を一定速度以下で月に着陸させるゲームである。使われた言語はFOCAL。1文字のコマンドと小数点を持つ行番号を使う奇妙な言語だが、のちに普及するBASICと似た部分があった。 このLunar Landerは、そ
ソフトウェアには、ほぼ必ずバージョン番号(版数とも)がある。ユーザー側からみれば、最新版を区別するためのものだが、開発者側からみると、さまざまな修正を区別し、作業の経過を示すためには必須のものでもある。 そもそも、“Version”とは、書籍や音楽、映画、舞台作品などで、同一タイトルのバリエーションを区別するための用語だ。日本語の辞書を引くと「版」のことであるといった表記があるが、日本語の「版」には英語のVersionより広い意味がある。Versionに相当する「版」、たとえばテレビ番組をもとに映画を作ったものを「劇場版」と呼ぶこともあれば、書籍の「初版」など、英語の“Edition”に相当する意味もある。Editionは版面がすべて同一のものをさす。誤字を直すなどして版面が異なるものは、別のEditionになる(書誌学的定義)。英語だとVersionとEditionは異なるものだが、日本
Windows 10/11でPCを再起動する機会は減少した。筆者の場合は月例の更新プログラム適用時のみPCを再起動。Explorer.exe周りのトラブルで再サインインするケースや、ハードウェア周りのトラブルで再起動するケースもあるのだが、Windows 11 22H2以降は再起動の機会が減ったように感じる。 そこで、たまに気になるのが「PCが何日連続で稼働しているのか」だ。これを手軽に確認できるTipsをご紹介しよう。 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「taskmgr」と入力して「OK」をクリック/タップする タスクマネージャーが起動したら「パフォーマンス」タブ→「CPU」と順に開き、「稼働時間」を確認する タスクマネージャーを呼び出す操作は、「Ctrl」+「Shift」+「Esc」キーを押しても構わない。ちょうどこの時は2022年1
Pythonの開発環境にはいくつかの種類があり、代表的なのが「Anaconda」(アナコンダ)だ。Anacondaの概要やインストール方法、基本的な使い方を紹介する。Pythonはとても人気があるプログラミング言語です。人気の理由は、おぼえやすく使いやすいシンプルな文法であること、豊富なライブラリを備えていることなどが考えられます。特に、AI(人工知能)やデータ分析向けのライブラリが充実していることが、Pythonの人気を押し上げる一因になっています。Pythonの開発環境にはいくつかの種類があります。Pythonでプログラミングを行う際は、それらの中から目的に合った開発環境を選んで使ったり、複数の開発環境を使い分けたりします。とはいえ、Pythonを使い始めたばかりの方にとっては、どの開発環境から試せばよいのか、選択肢が多くて迷ってしまうかもしれません。そこで本稿では、Pythonの
今回は拡張編として、前回までに作成したWebページのスクリーンショットを取得するスクリプトにWebページ全体のスクリーンショットを撮る機能を追加する。ここまでできるようになれば、業務にも十分使えるはずだ。 →連載「PowerShell Core入門 - 基本コマンドの使い方」の過去回はこちらを参照。 前回のおさらい まずは前回のおさらいからだ。前回まででWebページのスクリーンショットを取得するPowerShellスクリプト「getss.ps1」はほとんど完成した。成果物は次の通りだ。 #!/usr/bin/env pwsh #======================================================================== # スクリーンショットを取得する #==========================================
スクレイピングを始める準備として、Pythonの実行環境をインストールしよう。 お薦めは、公式サイトが配布しているプログラムをインストールする方法だ。Pythonの公式サイト(https://www.python.org/)にアクセスし、「Downloads」と書かれた場所にマウスカーソルを動かす。 するとアクセスした環境に応じた最新のインストーラーのダウンロードボタンが表示される。古いバージョンや別の稼働環境向けのインストーラーが必要な場合は、OS名をクリックするとその先にあるページでダウンロードできる。 PATHの設定は要検討 ダウンロードしたインストーラーを実行する際に注意したい点が1つある。PATHの設定だ。 PATHは「環境変数」の1つ。Windowsがプログラムを実行する際に、自動的に検索するフォルダーを記述する。例えばネットワークコマンドの「ping」のファイル名は「ping
前回、Microsoft Edgeのヘッドレスモードおよびスクリーンショットの取得機能を使用することで、Webページのスクリーンショットをコマンドラインから取得できることを示した。今回はこの機能にスクリーンショットのサイズの指定を追加する。スクリーンショットの取得ではサイズが指定できるかどうかはとても大切だ。 前回の成果物 最初に、前回の成果物を確認しておこう。前回はMicrosoft Edgeのヘッドレスモードでスクリーンショットを取得するコマンドを次のようなPowerShellのスクリプト(getss.ps1)にまとめるところまで説明した。次のようなスクリプトができた。 #!/usr/bin/env pwsh #======================================================================== # スクリーンショットを取得す
背景 ls、cd、psなどのコマンド。 いずれも30年前のもので、今でも毎日使っていますが、"オープンソースの世界には、これらの「古い」Linuxコマンドに代わり、より優れたコマンドラインツールがあるのだろうか?"と思いました。本記事では、Linuxのコマンドと同じことができるだけでなく、より使いやすいパラメータ、一目でわかる表示、クロスプラットフォーム対応など、使い方、パフォーマンス、表示の面でより優れた新機能を追加したオープンソースのコマンドラインツールを10個まとめてみました。 1. dust(du) 開発言語:RustGithub: https://github.com/bootandy/dust スター数: 4.4k 代替コマンド: du 使用方法: dust プラットフォーム:Windows、Linux、macOS 説明: ディレクトリやファイルのサイズを一目でわかるよ
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