WindowsとUnixは競合し、かつては激しく競り合っていたと言われることがある。しかし、実際には、Unixを搭載しPCのように個人利用を想定したUnixワークステーションが隆盛を極めたのは、1980年台のことで1990年台後半にはブームが沈静化している。もちろん、Unixはなくなったわけではなく、いまでも使われているが、1980年台には、将来の主要なオペレーティングシステムはUnixで広く一般にまで普及するだろうと考える人は少なくなかった。 このあたりで、UnixとWindowsが激しく火花を散らしたと思われるかもしれないが、当時、Unixと直接競合したMicrosoft製品は、1987年に登場OS/2だった。もちろんMS-DOSやWindowsはあったが、16bitCPU向けの製品であり、32bitCPUを主体にしたUnixやUnixワークステーションとは性能も価格も違い過ぎた。
前回は、wsl.exeコマンドを使ったバックアップとリストアを解説した。今回は、Linuxコマンドを使ったリストアと、Win32コマンド(PowerShell)を使ったWSLディストリビューションの登録方法を解説する。検証には、Microsoftストア版WSL Ver.1.2.2.0を利用した。 一部のファイルのみリストア 場合によっては、バックアップから、特定のファイルのみを取り出したい場合がある。このような場合には、 バックアップをtar形式で行ない、Linux側でtarコマンドを使って一部を取り出す。 wsl.exeの“--export”では、Windows 11に搭載されているtarコマンド(tar.exe)が使われるが、これはBSD系Unixで主に使われているbsdtarであり、Linuxで広く使われているGNU tarとはオプションなどに若干の違いがある。ここでは、WSLのLi
Windowsでは、ファイルの形式を判別するのに拡張子を使う。MS-DOSでは、ファイル名8文字、拡張子3文字の、いわゆる8.3形式が使われていて、拡張子の利用が強制されていた。現在のWindowsでは、拡張子部分はピリオドも含めてファイル名の一部として扱われるため、拡張子の利用は強制されないが、基本的なファイルタイプの判別は拡張子で行われている。ただし、拡張子は、誰も管理しておらず、誰でも勝手に付けることができる。自分が困らなければ画像ファイルに“.txt”という拡張子をつけてもかまわない。Androidでは、ファイルを外部のプログラムに処理してもらう場合、メディアタイプ(MIMEタイプ、あるいはContent-Typeともいう)でファイル形式を指定する。ただし、拡張子からメディアタイプを推定するAPIも用意されており、拡張子に頼っているともいえる。 というのも、画像や音声、動画などの
俗に「1行野郎」あるいは「ワンライナー」(OneLiner)と呼ばれるものがある。コマンドラインの1行で意味のある処理を行わせるものだ。「1行でこんなことができるのか!」といった感じのものも発表されていて、パズル的に楽しむ人もいる。これはこれで楽しいのだが、実用としては、「ワンライナー」とは使い捨てのコマンドであり、プログラムを組まねばできないような処理をコマンドラインとして実現するものだ。あくまでもコマンドラインであり、スクリプト(プログラム)とは異なる。両者の違いは微妙だが、たとえば、関数や手続きにする、後で実行できるようにファイルにしてしまえば、間違いなくスクリプトである。 しかし、ワンライナーは、その場限りの実行ができればよく、スクリプトのようにいつでも実行できるように汎用的な記述にする必要はない。必要なパラメーターは、コマンドライン中にハードコードしてもよい。その場限りの「即興
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